南インド年越し旅行 その3
今日はインドで体験したヨガについて主に書こうと思います。
その1でも触れたとおり、私が今回習ったのはシバナンダヨガという種類のインドの伝統的なスタイルのヨガでした。今、日本でメジャーなのはアメリカを経由して入ってきたスタイルのヨガが多くて、同じインドでも運動量の多いアシュタンガヨガやハタヨガがベースになってアメリカ流にアレンジされたものが多いような感じですが、シバナンダの方はアーサナ(ポーズ)だけに注目するのではなくて、ヨガ哲学、瞑想、考え方の勉強、呼吸法や集中力のトレーニングなどを行います。 瞑想は朝5時半からで、まだ暗い時間にロウソクの灯りの中で行いました。と書くとなんだか怪しげですが、基本的には、必ずしも大勢でやる必要はなく個人個人が自分のペースで行うものだそうです。ロウソクを見つめ、目にその光を焼き付けたら目を閉じて、残像として浮かぶ心の中のロウソクの光を見つめ続けながら瞑想します。この瞑想が30分~1時間、その後軽く朝ごはんを食べて講義または呼吸法やアーサナの練習、昼ごはんの後に講義、そして4時ごろからふたたび呼吸法とアーサナの練習、夕食の後さらに講義という感じで1日が終わります。もちろんこれは200時間養成コースの方がフルに参加した場合のスケジュールなので、私はこの中の瞑想と呼吸法、アーサナを中心に出席し、それにプラスして興味のある講義に参加させてもらうという形でした。レッスンの初めにはチャンティング(マントラを唱える)があったりするところも「あー私は今インドにいるのだー!」気分が満点でした(笑) 主に食べるのはごはん、チャパティを主食として、豆のスープ(ダル)や野菜の炒め物・煮物(サブジ)、野菜や豆のカレーなど、そしてヨーグルトや果物。飲みものはチャイか、お湯(水より体にいいとか…)を飲みます。さとうは体を冷しやすいのであまり多くとりません。 元日の朝のレッスンの後、ある集会に連れて行ってもらいました。南インドには信者の多いサイババを信じる人たちの礼拝でした。男女が左右に分かれて祭壇に向かって座り、バジャンと呼ばれる賛美歌のようなものを手拍子しながら歌い上げます。1曲1曲は短く、同じ節を数分間リピートしていく間にだんだん盛り上がっていき、最後にリーダーが1節だけ高らかに独唱して終わります。すると別のリーダーがおもむろに次の曲を歌い始めて、これが繰り返されます。リーダーや歌う順番は多分決まっているのだと思いますが、私が見た限り男女交代で唄うようです。リーダーが1人で歌い、全員で同じ節を合唱するというのを繰り返します。そのときに鐘や鈴や太鼓なども演奏されるのですが、全員リズム感がいいことと、リーダーの歌が上手いことに驚きました。
by cita_cita
| 2007-01-09 23:58
| 旅
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