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私のバリ <その4> 「ごはん」 ナシチャンプル編

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ナシチャンプル。それはバリの定番ごはん。ナシ=ごはん チャンプル=混ぜるの意味だけれど、混ぜごはんとは違って、ごはんの上にいろんなおかずが少しずつ載った状態で出てきて、食べる人が自分で混ぜながらいただくのです。この上に載ってるおかずが味も種類も店によって少しずつ違うのが楽しい。バリ人なら絶対自分のお気に入りのナシチャンプル屋さんを持っているはずです。また、おうちで日常的に食べるご飯も、ごはんを自分で皿に盛って、その上に何種類かのおそうざいを好きなだけのっけて食べるという意味では同じくナシチャンプルですね。

私がバリに行き始めた最初のころは、このナシチャンプルよりももっと日本人にメジャーなナシゴレン(焼き飯)やミーゴレン(焼きそば)ばっかりに目を奪われていたのですが、今は滞在中の昼ごはんのほとんどをナシチャンプルを食べて過ごしています。ナシチャンプルって、最初は地味に見えたのですが、何度も食べているとだんだんよさがわかるっていうか、飽きないっていうか…。例えば、日本でも毎日食べられるのって、お寿司、天ぷらとかすき焼きじゃなくって、やっぱりご飯とおかず数種類の組み合わせ。それも特別ごちそうなおかずではなく、お惣菜っぽいものね。ビビンパと同じでごはんとおかずバラバラよりもよく混ぜるほどおいしさが増すような気がします。そういえばビビンパも混ぜる(ビビン)ごはん(パッ)という意味でしたね。

ナシチャンプルって、基本的にどこでもお持ち帰りができるんですよ。頼み方は簡単。「ブンクスして」って言えばいいんです。ブンクス=包むっていう意味。昔はバナナの葉っぱでブンクスするのが普通だったのですが、今は円錐形にたたんだ防水紙に上手にくるんでホチキスでパチンと止め、手提げのポリ袋に入れてくれます。おかゆとか、スープとかカキ氷とか結構水気のあるものでもブンクスできちゃうので最初はびっくりですが、家に持ち帰ってお皿の上で開けば全然大丈夫。こぼれません。

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これは私の一番お気に入りの店のナシチャンプル。個人的な好みで写真のサイズも大きくしてます(笑) ウブドからバイクで10分ほどのクデワタンという村にある店です。名前は知りません。でも、ウブドで「クデワタンのナシチャンプル」と言えばみんな知ってるぐらいの有名店です。ここのは鶏肉のおかずのバリエーションが豊富で、味もスパイシーですっごくおいしい。もも肉、胸肉、レバー、手羽先などいろんな部分が入ってますよ。カチャン(豆のこと。この場合はピーナツ)ものっていて、これが意外とごはんに合う!
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これがお店の外観。ホント、なんでもないたたずまいですよね…。

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こちらは今回新規開拓したPak Sedanという店のナシチャンプル。ここはクデワタンのを超えたかと思うぐらい私好みの味で、大満足。人気のある店で、売り切れ次第閉店なのです。ここがおいしかったと伝えると、バリ人の友達も自分にもイチオシの店があるけど名前は知らないと言っていて、結局あとで2人ともこの店の話をしていたと分かって笑いました。頼んで連れて行ってもらったら、同じ店だったのです。ここは辛さ控えめで(といってもバリだからそれなりに辛い…)サテ・リリッ(つくねのサテ)がふんわりしてておいしいー。これで6000ルピア。日本円だと75円ぐらい?

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これがPak Sedanの外観。ここはウブドからハノマン通りを南下し、デンパサールに向かうとき左折する交差点(ガソリンスタンドの角)を曲がってすぐのところにあります。

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お店のおじさん。この人がSedanさんなのかな?(Pak SedanとはSedanおじさんという意味です) カメラを向けると、ナシチャンプルを盛り付けるジェスチャーをやってくれました。ありがとう~!

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これはワルンテガスという店のナシチャンプル。かなり有名な店です。おいしかったけど、前の2軒と比べるとちょっとボリュームが少ないかな…?

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ワルンテガスのショーケース。どのナシチャンプル屋さんもこんな感じでおかずを色々並べています。これがナシチャンプル屋さんの目印!盛り付けはお店のセンスに任されています…この3件の中では、クデワタンの盛り付けがNo.1?

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これはちょっと感じが違うと思いませんか?上の3つはバリ人も日常的に通うお店なんですが、これは外国人向けのちょっとおしゃれなバタンワルというお店のナシチャンプルなんです。味付けも外国人向けに辛さ控えめです。でも、個人的な意見を言うと、ナシチャンプルは絶対に地元向けのお店のほうがおいしいと思うな。

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これはまたちょっと違うタイプのナシチャンプル。厳密にはナシチャンプルとは別ジャンルなのかも?パダン料理という種類のごはんです。パダンとはスマトラ島のパダン地方が発祥の料理で、特徴はインドネシア全体の中でもかなり辛いこと、カレーの風味がついた料理が多いこと、肉だけでなく内臓系や野菜のおかずが豊富なことなど…。あと、なぜかお店が深夜までやってるところが多い…(24時間営業の店も…なぜパダン料理だけ?) 味付けもバリの料理とはかなり違います。私は特にアヤムゴレン(鳥のから揚げ)がバリやジャワ風のものと比べておいしいと思います。カラッとしていて、いくらでも食べられる感じが…この時はなすびを注文したらまるごと一本載せられてしまいました(笑)

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パダン料理店の見つけ方はとても簡単。パダン料理のお店はショーウィンドーにおかずの入ったお皿がいーっぱい積み上げてあるのです。(トップの写真参照)昔は入って席に着いたらどんどん勝手におかずを取り分けた小皿が運ばれてきて、食べた分だけ清算するというのが主流だったみたいですが、このお店は店を入ったときに自分で「これと、それと…」と注文して好きなものを乗せてもらうスタイルでした。

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最後におまけ。これはスナルタハウスの家族のごはん。昼間、宿でぼんやりしていると必ず「スダ マカン?」(もう食べたの?)って聞かれます。まだと答えると、必ず家のご飯を食べなさいと言われるので、ついお言葉に甘えて食べちゃいます。これもまたナシチャンプルですね。上に乗ってる茶色いのはテンペ(納豆のバリ版みたなの。でも全然臭くなくておいしい!)の揚げたもの。

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家の台所に並んでいるご飯とおかずを自分で好きなように取って食べます。バリでは日本のように家族そろって食卓を囲むという習慣がないので、みんな自分の生活時間に合わせて好きな時間に自分の分を台所に取りに行って一人で食べるのが一般的です。食べる場所も庭だったり自分の部屋だったりリビングだったりそのときの気分で…
by cita_cita | 2006-10-21 00:55
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