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沖縄やんばる旅 2006 その1

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9月9日から3日間、超割を利用して沖縄に行ってきました。
超割期間中、沖縄と北海道は2大激戦区のため、残念ながら石垣便はGETできませんでしたが、なんとか神戸発着の那覇便を予約することができました。

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初めての神戸空港。まず、ポートライナーの駅から近さにびっくり。駅を降りて出口を出たらいきなり空港。まさに直通です。そしてこじんまりした空港のサイズにもびっくり。コンパクトでちょっと気の利いたお土産屋さんなんかが入っていて(ケーニヒスクローネや一番館とか神戸スイーツのお店がいっぱい)空港っていうよりは駅ビルって感じ。さすがに新しくできたばかりだけあって、とってもキレイでした。

お昼ごろ那覇に到着し、レンタカーを借りて出発!と書くとスムーズなようですが、那覇でレンタカーするのにはいつも一苦労。私はいつも超お手ごろなスカイレンタカー(旧エックスレンタカー)を利用するのですが、空港近くの営業所で借りる場合はまず空港で送迎のバンに乗り込むまでに長蛇の列。やっと営業所に到着してもそこでまた待機…結局飛行機が到着してから運転開始できるまでに、ゆうに1時間はかかってしまうんですよね。前回はDFS営業所で借りることにしたのですが、その場合はとりあえず空港からゆいレールでDFSのあるおもろまち駅まではスムーズに移動できるものの(ちなみにゆいレールの往復切符はサービスされます)DFSに到着してからその中を通過して最後の最後にやっとレンタカーの受け取り場所があるんですよね。これがクセモノで、つい途中のお店で道草食ってしまい、しかも受け取り場所に到着してからさらに30分~1時間待ち。次からはまず受け取り場所に直行して、待ち時間中にゴハンを食べるなりお店を冷やかすなりすることに決めました。

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今回私に割り当てられたのはHYUNDAIのTBというタイプの車。HYUNDAIの車を運転する
のは初めて。でも、国産の車とそんなに大差ないですね。日本だとヴィッツあたりのクラスになるのかな。ボディカラーがかなり変わったグリーンなので、駐車場に停めたとき探すのが楽でした(笑) 豊見城から南風原南IC経由で高速に乗り、そのまま終点の許田ICまで。ここから先は高速道路はないのでのんびりドライブです。途中、中山そばでソーキそばのお昼ご飯。この84号線沿いには沖縄そばの名店が何軒もあるので有名ですが、お目当てだった山原そばが今日はもう売り切れで閉店だったので、第2希望のこちらへ。でもこちらもだしが利いててとってもおいしかったです!

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中山そばでお昼。ソーキを頼んだのですが、三枚肉のそばもおいしそうでした…。同じ沖縄そばでも本部地方のは丸みのある八重山そばと違って平たいちぢれのある麺でかなり歯ごたえがむっちりしておいしいのです~!ダシも八重山より本島のほうはしっかり目かな。

その後、おなじく84号線沿いから少し山の中に入ったところにある「やちむんカフェ シーサー園」へ。ここは最近本部地区で増えている「山カフェ」の中でもそのブームのきっかけを作ったお店ということで、以前から行ってみたかった場所です。1Fと2Fがありますが、断然2階がおすすめ。よくガイドブックに載っているのも、すべて2階からの眺めです。ただし、2階は大人気なので、週末などは待ち時間が発生することも多いみたい。私がいった時間はたまたまラッキーにも待ち時間なしで案内してもらうことができました。

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2階の壁が1面すべてオープンになっていて、1Fの屋根部分とその上に並んでいるシーサーたちを見ながらお茶が楽しめます。そのバックには雄大なやんばるの森の景色とお店の方が丁寧に作り上げたよく手入れされた美しい花のある庭が楽しめます。

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ドリンクメニューがメインですが、ちんびん(沖縄の黒糖クレープみたいなの)やヒラヤーチー(沖縄風のチヂミみたいなの。こっちは甘くない)などの軽食も。私は大好物の「ぜんざい」を頂きました。1月に那覇の千日という店でも食べましたが、沖縄でぜんざいといえば「氷ぜんざい」のこと。カキ氷の底に大粒のふっくら金時豆がたっぷり入って、黒糖風味のみつがほんのり自然な甘さでおいしいんです。本土のカキ氷は氷が解けてしまうと美味しくないですが、このぜんざいは解けた部分をすくって飲むのもおいしい!

本日の宿泊地、今帰仁(なきじん)に向かう前に美ら海水族館近くの備瀬(びせ)というところに立ち寄りました。ここはフクギ(福木)の並木で有名なところです。フクギは背が高く丈夫な幹を持つ木で、葉がびっしり茂るので沖縄では台風に備え防風林として、あるいは火事が広がるのを防いでくれる木としてよく植えられますがこの備瀬集落のフクギ並木は他にないほどの規模で観光地としても有名になっています。備瀬はその地形から台風の被害にあいやすく、また夏の昼間の暑さも相当らしいのですが、このフクギの並木の下にいると外の暑さが嘘のように昼間でも薄暗く、涼しいのです。フクギの葉の隙間からもれる木漏れ日がなんだか懐かしい感じで、なぜか子供のころの夏休みの風景を思い出してしまいます。そういえば、最近読んだ「海のふた」(よしもとばなな著)の中でもフクギ並木が重要な小道具として登場していました。たしかあの本の中では奄美大島のフクギでしたっけ。

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これが備瀬のフクギ並木。並木の外の強烈な日差しが嘘のよう。

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備瀬を出発し、本日の宿「結家(むすびや)」へ。この宿の存在は、以前竹富島で「小浜荘」に泊まったときゆんたくテーブルにおいてあった「オキナワ宿の夜はふけて」(カベルナリア吉田著、東京書籍)を読んで知りました。なんだかとても印象に残る文章で紹介されていて、チャンスがあればいつか行ってみたいなと思っていた宿です。あれからちょうどほぼ1年、思ったより早く実現しちゃいましたね。結家の名物は女将さんの結さん。(お客さんには”結ねぇ”って呼ばれています)大阪出身の女性で、昔サーカスに所属していたときに(!)沖縄に来てここが大好きになり、なんとお金を貯めて移住して宿を始めてしまったという方です。女の細腕一本でこの宿を経営し、わずか5年ほどの間に超人気宿にしてしまったなんてすごい!でも、「予約が取れない宿」というウワサは本当で、私が到着した日もかかってきた電話に「ごめんなさい、今日は満室なんです」とヘルパーさんが何度も応対していました。那覇から近い場所ならともかく、本部半島のこんなに行きにくい場所なのに…。
残念ながら私が到着した当日は結ねぇは外出中。明日戻ってくる予定だけど分からないとのこと。私が出発するあさっての朝までに会えることを期待して部屋に向かいます。

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これが私の泊まった部屋。ドミトリー(共同部屋)で1泊2000円。2階の部屋だったので、窓からの眺めが最高!こんなに海に近い宿なんて、沖縄でもそうそう無いのでは?ちなみにこの部屋のベランダからの眺めは今発売中の雑誌SAYでも紹介されていました。結姉も登場しています!

結家ではゴハンはついていない(素泊まりのみ)なので、皆材料を買ってきて自炊したり外食したりします。でも、大体皆何か1品作って夜8時にテーブルの周りにあつまり、遅い夕食&宴会をするのがここの定番みたい。私は何を作ろうかな…と思っていたら、常連客のヨッシーとGOさんが近くにある地元仕様の居酒屋に行こうと言うのでお言葉に甘えて付いていくことに…。お店の名前はその名も「海の幸」。結家のみんなは「うみさち」って呼んでました。いつもは地元のおじさんで熱気ムンムンらしいのですが、この日はそうでもない。どうやら、翌日に今帰仁村の議員選挙があったので(沖縄全体で選挙デーだった)みんなこの日ばかりはそれどころではなかったみたい。京都や大阪では選挙離れが深刻だけど、沖縄では選挙は熱~い一大イベント。住民の生活に直接関係することが多いからみんな必死だそうです。お店の人に聞いてみるとオバアも票集めに走り回って大ハッスルするらしい。

うみさちでは、飲み物だけオーダーしてじっと待っているとお任せでどんどん色んなものが出てくる出てくる。そしてどれもこれも新鮮でおいしいったら!よほど仕入れが新鮮なのだろうと思ったら、どうもお店のおかあさんであるツヨ子さんが自分でタコやら貝やらウニやら取ってきてるらしい…すごすぎる(笑)あとはお父さんが釣ってきたり、漁師さんからイキのいいのを譲ってもらったり。そりゃ新鮮だ。この日もツヨ子さんが取ってきたウニが山盛り。

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ウニ(ぱっくり開いてるけどまだ動いてる)にスプーンを突っ込み身をすくい取り、ひたすらお皿にためていく…

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そしてたまったこのウニの山!これを酢醤油でいただきまーす!最高…おいしくてうまく表現できません…ごめんなさい。

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ゴーヤチャンプル、そして島豆腐の上にイカ墨とイカ墨の塩辛。豪快な一品。


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これなんだか分かります?そう、スクガラス。でもよく見る、あの塩漬けの瓶詰めではなく、新鮮な状態のものをそのまま空炒りにしたもの。パリパリしてスナック感覚ですごくおいしい!それにしてもこんな食べ方初めて…地元の人でもしょっちゅう食べられるわけではないそう。

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ほら、1匹はこんなに小さい!

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そして最後に登場したのは…出ましたヒージャー(やぎ)の刺身です!! 匂いがキツイという人も多いので結構覚悟して食べたけど新鮮なのかさばき方が上手なのか、初めて食べたけど匂いはそれほど気になりませんでした。さすがに牛や豚よりはちょっと獣っぽいですけどね。

宿に戻っても宴会は続きます。テーブルでゆんたくしていたみんなに合流して(みんなもう出来上がってた…笑)楽しくおしゃべり。周りに他の家がないので、外で喋っても気兼ねしなくていいから安心。でもドミトリーなので、消灯時間になると大人しく寝るグループとさらに浜辺に下りてゆんたくを続けるグループに分かれます。この日は涼しく天気も良かったので浜辺で星を見ながら1時間ほどお喋りして部屋に戻り、眠りにつきました。
by cita_cita | 2006-09-28 22:35 | 沖縄
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