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2006お盆 in 四国&淡路島 その1

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今年のお盆は家の用事があって遠出ができなかったので、休みの最初2日間を利用して香川と淡路島に行ってきました。(写真は鳴門から見える美しい瀬戸内の島々風景)

香川といえばさぬきうどん。実はご他聞にもれず私もさぬきうどんブームがきっかけで四国に通いつめたクチです。私の場合、きっかけは私が当時食べ歩きの参考にしていた「さとなお.com」の「さぬきうどんをchain eating!」というコーナーだったのですが、今から5年ぐらい前から年に1,2回のペースでうどんを食べに行ってました。仲間うちでうどんツアーを企画しては何回も香川を訪れるうち、私の本棚にはいつしか「道路地図 香川県版」「さぬきうどん全店制覇攻略本」(これはめちゃくちゃ優秀な本です)が並ぶように...。今回は、うどんよりもまず丸亀の美術館に行きたいという栗ちゃん、そしてお盆もカレンダー通り出勤だというきなちと私の3人で、土日を利用して四国&淡路島の旅に出かけました。

出発は金曜日の夜、仕事が終わってから。会社で残業をしていると栗ちゃんが9時ごろ愛車で向かえにきてくれて、京都を出発。途中、難波できなちを拾って一路高松へ。高松到着は深夜12時半。でもまだ開いてる店はあります。まずは私の大好きなカレーうどんがおいしい「鶴丸」へ。ここは夜8時から朝5時まで開いてます。朝から昼で営業終了する店がほとんどのさぬきうどん店で、繁華街にあるため深夜営業してくれるのはうれしいです。もうひとつ私のお気に入りの「讃岐家」さんは最近店を閉めてしまったそうでかなり残念。あとライオン通りの「こんぴらうどん」がおいしい(ダシが絶品らしい)と聞いて今まで何度も行こうと思っているのですが、今回も深夜のカレーうどんの魅力には逆らえず、ホテルにチェックイン後、「鶴丸」へ直行しました。

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これが鶴丸のカレーうどん。辛くはなく、結構甘めでだしの味がきいていてコクがあります。たまねぎの甘みが最高。鶴丸は釜揚げが有名なので、最初はあんなにおいしい麺にカレーうどんなんて邪道かもと思って意図的に避けていたのですが、何度目かに鶴丸を訪れた際、先客が食べていたカレーうどんのあまりにおいしそうな匂いにつられて注文したのが最後、それ以来ここにきたら必ずカレーうどんを食べています。関西でこれを食べられたら最高なんだけどなー。

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これは栗ちゃんが頼んだ釜揚げ。カレーうどんと出会うまでは私もいつもこれを食べていました。シンプル・イズ・ベスト。うどんの中のうどんです。

2006お盆 in 四国&淡路島 その1_e0066369_136262.jpgさて、翌朝8時過ぎに宿を出発。向かうのは中讃方面。香川県は、細分化すると西、中、東と分けられることが多く、この中讃地区に私の好きなうどん屋さんが集中しているのです。私にとってのうどん旅のバイブル「さぬきうどん全店制覇攻略本」をもとに、今回私の立てた計画では、①がもう(8:30開店)→②山越(9:00開店)→③田村(9:30開店)→④松井(10時開店)→⑤池上(10:30~12:00と16:00~17:00)というのがオリジナル案。でも、出発が遅れたり渋滞で近くに到着するのが8:30を過ぎた場合はまず①と②を入れ替えるという作戦。理由はただ一つ、この中では山越の行列が一番すごいから。それから③の田村はオプションで、①と②を終えた時点でお腹に余裕がなければ今回はパスする予定。(位置的にはちょうど①と②の間にある) そして丸亀を通り越して詫間にある④に行きたいのだけど、もしお腹がいっぱいだったらその前に丸亀の猪熊弦一郎美術館で一服し、それから④。最後、高松に戻ってから夕方⑤に行くという計画。今回は東西の移動が結構あるので、惜しいけれど谷川米穀店と山内はパスしました。果たして予定通りいくのか...?(だんだんさぬきうどんフリークにしか分からない内容になってしまってごめんなさい) とにかくうどんツアーの計画を立てるときにいつも悩むのが場所と営業時間と胃の容量のバランス。とりあえ絶対外したくない店をピックアップしてから地図とガイドブック片手に計画を練っていきます。まあ、これが結構ゲーム感覚で面白いのですけどね~。さぬきうどん巡りの醍醐味は、このプランニングの面白さと、特に田舎にある店がコースに入ってる場合はドライブ感覚で楽しめること、そしてポイントラリー感覚でお店を探して、無事たどり着いたときにはおいしいうどんというごほうびが待ってるという宝探し感覚。大のオトナが集まってアホやってるなーって思いますけど、このアホを一緒にやってくれる友達がいることが私の宝物です...。


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8:20、結構スムーズに到着したので山越は後にして先にがもうに行くことに。田村の前を過ぎたけれどまだ開店前。でも高知ナンバーの車が1台停まっていました。実は私、今回がもうに行くまで、以前ここに行ったことがあるのか初めてなのかはっきり覚えていなかったんですよ。でも、駐車場に入って横にあるお土産小屋を見たときに「あ、前に一度来たことがある」って思い出しました。でも、そのときの味の印象も何を食べたかも思い出せない...むむむ...とりあえず暖かい小を1玉、ダシは暖かいのをかけて、おなかがすいてたので温泉たまごとえびのかき揚げを乗せました。これが今回の失敗。この後の山越でも天ぷらをとったものだから、すぐにおなかいっぱいになって結局田村にいけなかったんですよね...。それはともかくがもうの味の印象は、「うん、やっぱりおいしい!」という感じ。でも、正直いってあんまり衝撃的な感じがなかったんですよ。多分前に来たのを覚えてないのもそのためかも。食べ方を変えたらよかったかもしれない。暖かい麺に暖かいダシをかけたら麺の印象がぼやけてしまったんです。今度は冷たい麺に暖かいダシ、または暖かい麺に醤油とかで食べてみます。


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がもうの店内。うどん小は1玉100円です。天ぷらは1つ70円。ダシはあついのと冷たいのとあります。

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がもうの店外で食べる人たち。店内にも席はあるのだけど外のほうが開放的。でも、この日は非常に暑く日陰でないとちょっと辛いはず。

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店内の客席...なんですが、右にあるのはうどんを打つ台。ここで食べるのもまた一興。

さて、本日のメインイベントその1、山越に向かいます。私はほとんど毎回山越に行きますが、以前きなちと一緒に来たときは時間が遅くなり、山越の長蛇の列を恐れて待ち時間短縮のためパスしてしまったので、きなちにとっては今回記念すべき初の山越になるそう。でも、きっとその期待に応えてくれるはず...。

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さあ、山越に着いた!まだ開店30分。でもすでにこの行列...。

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しかも後ろの角を曲がってもまだこんなに続いてる...。

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だけど山越のすごいところはここから。とにかくお客さんをさばくのが早いんです。うどんをゆでてお客さんに手渡す厨房はまさにノンストップ。すごい勢いで進んでいきます。そして、中に入ると食べるスペースがめちゃくちゃ広い!! 結局、席が少ないと前のお客が出ない限りお客さんが回転しないから行列が長くなってしまうけれど(宮武にいくとそう思う)その点山越のスペースは十分。私が最初に来たときと比べてどんどんスペースが拡張していて、しかもお土産小屋ができたり駐車場も増えたりしてまさにアメーバーの分裂のように大きくなってる。けど、私が山越を好きなのは、「商売あるのみ!」っていうガツガツしたところがあまりなくて、お客さんへの気遣いが感じられること。たとえば、長時間外で並んで待っているお客さん用に傘や麦わら帽子を貸し出したり(前、炎天下の下待っていると店のおばさんが「これよかったら使って~」とわざわざ傘を配って回ってくれた。超忙しいはずなのに!)。駐車場を増やすのも食べるスペースを増やすのも、お客さんと近所への迷惑を考えてのこと。しかも食べるスペースをただ広くして椅子を並べるだけでも十分なのに、そこに緑を植え、藤棚で影を作り、扇風機を置いて庭園風なごみスペースにした上癒しのBGMまで流してしまう。そんなの製麺店のうどん屋に必要ないと思う人もいるだろうけど、あの炎天下、汗ダラダラで並んだあとに、実際あそこでうどんを食べたらそれがどれだけうれしいことか誰だって分かるはず。そして、何よりも一番すごいのが絶対味が落ちないこと。あんなに忙しいのに本当にすごいと思う。いつもおいしくて感極まってしまう。一体どうやってるのか本当に不思議...。

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これが既に伝説になった山越の「かまたま」。溶き卵を入れた上に熱々の釜あげうどんを入れてある。ダシを少しだけかけて、絡めて食べます。うどんがつやつや光って、本当に美味。芸術品。横綱級のうまさ。「ちゅるるん」と口の中にうどんが勝手に入っていきます。

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うどんと卵をちょっと混ぜると・・・このようにカルボナーラ状に。これぞ釜玉の醍醐味!う、う、う...うんまーい!!

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実は釜玉以外も絶品ぞろい。今回は冷たい山かけうどんを1つ余分に注文してみんなで分けました。冷たいうどんも美味しいー!!山越の麺はしっかりしてるけどガッチリはしてないので、暖かいとしなやかさはあるけれどちょっと柔らかく感じてしまう。とくに釜あげだと、水で締めずにそのまま出てくるので余計にそう思う。だけど山越の名水(ここは水質がいいので有名)でキューッと締めた冷やうどんは本当に最高。もしかしたら釜玉よりこっちのほうが断然おいしいかもしれない。見てください、このピシッと角の整った麺!こんな麺、関西ではなかなかお目にかかれないですよ。「恐るべきさぬきうどん」的表現だと「エッジの立った」麺というのでしょうね。めちゃくちゃおいしいパンを噛みしめてるときのような感じ。噛むたびにうどんの塩味がジュワーッ、ジュワーッと出てきて至福の瞬間。ああ、この店があるだけで海を渡ってくる価値があります...。

さて、このあと田村に行くつもりだった私達ですが早くもおなかが張ってきてしまったので田村はあきらめて丸亀に向かうことに。既に何回かの連載になりそうな予感のする今回の旅、丸亀以降はその2につづくということにします。まだまだあるので乞うご期待!
by cita_cita | 2006-08-16 01:42 |
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