びすとろ希味のススメ
会社の人とびすとろ希味(のぞみ)に行ってきました。
看板が出ていないので何のお店か分かりにくいのですが、ドアのところに「営業中」という札だけがかかっています。場所も繁華街の中心から少しだけ離れたところです。そんなお店なのに、予約もなかなかとれないほど、いつも超満員。その理由は、このお店のコストパフォーマンスの高さと、もちろんお料理のおいしさにあります。コースが2500円から500円刻みで6000円まであるのですが、私は2500円のしか食べたことがありません。というのは、お料理の品数が多すぎて、いつも食べきれないほどなので恐ろしくてそれ以上のコースを頼めないのです。 (以前、コースの価格が上がると、品数が増えるのですか?と聞いてみたところ、内容も変わるし、品数が少しだけ増えることもあると言っておられました) その品数、ざっと20種類。おまかせコースなので、何がでるかは基本的にお楽しみなのですが、通年の定番メニューを軸に、季節に合わせて何品かずつ献立が変わります。だいたい3ヶ月ぐらい間をあけて行くと、がらっと内容が変わっているというわけです。 さて、この日のメニューを紹介しますと… ①お刺身たっぷりサラダ、②白和え最中、③小柱と野菜のゼリーハーブソースで、④さつま芋のスティック 蜂蜜風味、⑤トマトのブルケッタ、⑥浅利の酒蒸し 梅風味、⑦穴子の飯蒸しスープ仕立て、⑧牛肉のたたき、⑨一口揚出しおもち、⑩宮崎産赤どりの生ハム仕立フルーツサラダ、⑪ココナッツ風味の白菜のグラタン、⑫手羽先名古屋風、⑬フルーツのヨーグルト和え、⑭かつおのたたき、⑮焼きおにぎり、⑯ひやむぎの柴漬けトッピング、⑰まぐろと大根のサラダ とろろドレッシング、⑱本日のピザ、⑲りんごの冷製スープ、⑳お楽しみデザート三種盛り このお店では、チェーン居酒屋のような「いかにも冷凍食品使ってます」というお料理は一品も出てきません!以前来たときに、ホタテ貝柱とイチゴを使った一皿が出てきましたが、そこにかけるイチゴのソースを目の前のカウンターで作っていたのを見ました。使っているイチゴの量がまるでケーキ屋さんのよう。それをすべて手作業で裏ごししていくのです。手作業と書きましたが、手だけでなく、体全体を使って裏ごし器の上にのしかかるようにして少しずつ少しずつイチゴをつぶしていくのです。プロの料理って、実は力仕事でもあるんだなとびっくりしました。それから、りんごの冷製スープの下ごしらえをしているのも見ました。これまた半端でない量のバターとりんごのエッセンス、さとう、生クリームなどを、滑らかになるまで混ぜておられました。その一連の作業を見ているうちに、本当に本当にこの値段でいいの?と改めて思いました。最初はとにかく品数の多さに目が向いてしまいますが、多いからといって、目の前のお皿を片付けるように食べるのは農家の方や漁師の方、料理してくださる方に対しても、もちろん材料に対しても本当に失礼。 大切に一皿一皿を味わって、心していただかなくてはな、という気持ちがますます強くなりました。 あれだけ手のかかったお料理をこんな値段でいただけるなんて、京都だけでなく、日本中探してもなかなかないのでは? ボリュームだけで勝負するのは簡単ですが、みんながおいしいと思える味のものを、手間をかけながら、しかも季節ごとに内容も変えながら提供してくれるお店の姿勢には本当に頭が下がります。 なかなか予約の取れないお店ですが、もし機会があれば「希味体験」してみてはいかがでしょうか?
by cita_cita
| 2006-04-05 23:54
| おいしいもの
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