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日生のカキオコVS赤穂のイタリアン その1

カキオコを食べに行きました。
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カキオコ?それって何のこと?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
カキオコとは牡蠣のお好み焼きです。なーんだ、それならうちの近所のお好み焼き屋にもあるよーと思うでしょう。でも、それがちょっと違うのです。

日生のカキオコVS赤穂のイタリアン その1_e0066369_1453268.jpg・・・なんて、のっけからもったいぶってしまいましたが。でもこういうことは黙っておけない性質(たち)の私なので喋っちゃいます。いや、喋らせてください(笑) 今回はJRの「青春18きっぷ」を使って岡山県の日生町まで行って来ました。ちなみに日生は「にっせい」ではなく「ひなせ」と読みます。京都駅を朝9時半に出て、新快速で終点の播州赤穂まで。そこから普通に乗り換えて15分。ちょうどお昼ごろ、目的の日生駅に到着しました。岡山といっても、ここは兵庫県との県境。日生の一駅手前の寒河駅から岡山県に入ります。それにしても、在来線を乗り継いで京都から岡山まで来たというのが、私にはちょっと感激。日頃JRには文句が多い私ですが18きっぷを考え出してくれたことには素直に感謝感謝です...。(だからこのきっぷ、やめないでねー、JRさん。)

日生のカキオコVS赤穂のイタリアン その1_e0066369_1465597.jpgさて、まずはなぜ岡山までわざわざお好み焼きを食べに来たのかを説明しないといけませんね。この日生は、新鮮で美味しい牡蠣の産地として以前から有名な場所で、最近は町おこしの一環として、そのまま生でも食べられる剥いたばかりの牡蠣をたっぷり使った贅沢なお好み焼きが話題になっているのです。私もこのカキオコのことを知ったのは昨年のJRの「カキオコきっぷ」(きっぷと食事券がセットになった日帰りプラン)がきっかけです。昨年はなかなかチャンスがないままにシーズンが終了してしまったので、今年は早い時期から「日生にカキオコ食べに行きたいねん」と周りに宣伝しておいたところ、姫路在住のちかりんと、南大阪在住のティカ・でっちの3人が「よっしゃ行こう!」と誘いに乗ってくれました!私の思いつきに付き合ってくれるフットワークの軽い仲間にはいつも感謝です。特にティカとはつい数週間前、一緒に沖縄に行ったばかり。本当にありがたいことです...

日生のカキオコVS赤穂のイタリアン その1_e0066369_1475424.jpg日生駅からまっすぐに向かったのは数多いお好み焼き屋さんのうちのひとつ、「ほり」でした。途中、いくつかお好み焼き屋の前をスルーして、このお店へ。ここは、他のブログでも何回か紹介されていたお店で、席数も多く、評判も良かったのです。少しだけ並んで、席に着き念願のカキオコを注文。日生の牡蠣は新鮮なので、大阪や京都で食べる牡蠣入りお好み焼きとは全く別ものです。どう違うかって言うと、まず食感が全く違う!いつも食べてるものは、熱を加えるとキューッと硬く縮んでしまい、牡蠣の味もあまり感じられないのですが、こちらでは、数時間前に店に入った殻つきの牡蠣を剥いてから時間をおかずにお好み焼きに使うので、身もプリプリに大きいまま、ジューシーでふわふわ、磯の香りもたっぷりでしかも生臭さが皆無なのです。それはもう、牡蠣のおいしい部分だけいいとこ取りしました!って感じで...居酒屋とか洋食屋さんでものすごーくおいしいカキフライに出会ったときの、あの感動を想像してみてください...それがゴロゴロ、半端じゃない量がお好み焼きに入ってるんです。「牡蠣が好きでよかったー!」「でも牡蠣が嫌いな人はこれはつらいなー」「そんな人はここに来んわ!」と浮かれ気味にボケとつっこみをかます私達。きっと昼間からビールというのも盛り上げに一役買ってたことでしょう。回りの方、うるさくてすみません...。 

日生のカキオコVS赤穂のイタリアン その1_e0066369_1481889.jpgほりを出てから次に向かったのはその名も「山東水餃大王」。これも私が他のブログで見つけてチェックしていたお店です。名前もすごいし店構えも堂々たるもの。他の3人も「大王やって!大王やで!これは行っとかなあかん!」と興奮を抑えつつ店内に入り、水餃子3人前と酸辛湯を注文。ここの水餃子は一口サイズで小ぶりらしく、「それだけで足りる?」と心配する店の人に「あー実はもうお好み焼き食べちゃったんですよ」と答えたのですが「それにこの後もう一軒お好み焼き食べに行くんですよ」という勇気は私達にはありません。でも、心の中ではもう一軒行くつもりだったのです。アホかと思われそうですが、さぬきうどんツアー仲間の私達にはハシゴ癖があり、このときもまたその悪いクセが...出てきた水餃子はつやつや輝いて見るからに美味しいオーラを放っています。匂いも抜群です。一口食べて「むぅ...これは」とまるで海原雄山のような反応をしてしまいましたが美味しいとついこういう声が出るものです。さすが、地元だけでなく各地のマスコミに取り上げられて繁忙期(お歳暮の贈答期)にはその対応でお店の営業を休むというだけあって、小さい水餃子の中にぎゅーっと美味しい肉汁が詰まっています。酸辛湯も酸っぱさと辛さのバランスが絶妙に私好み。迷わず持ち帰りの生餃子をお土産にして店を出ました。
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これが3人前。つるつるのプリプリで中から肉汁がジュワーッと...

日生のカキオコVS赤穂のイタリアン その1_e0066369_150710.jpgさて、もう結構おなかは満足していたのですが、最後にもう一軒行っとこうと、お店を吟味。まず一番人気の「浜屋」に向かったのですがすごい行列にひるみ、もう一軒店構えが気になっていた「安良田(あらた)」へ。ここが大正解でした。お店の中のムードも、おねえさん(日生では女の人は年齢にかかわらずおねえさんと呼ばれるそう。いいところだ・・・)もみんな明るく話し上手。そして何よりお好み焼きの牡蠣の量も多く新鮮でおいしい!もうおなかいっぱいなのに2枚のカキオコを4人でペロリと平らげてしまいました。ピークの時間も過ぎていたので、おねえさんたちと色々お喋りも楽しめて、しかも他の人のお好み焼きを焼いてるのをあまりにもじーっと見ていたせいで「おまけしとくわ」とさらに一人1粒ずつ、生の牡蠣をそのまま鉄板でジューッとしょうゆで焼いて、ねぎをたっぷり載せてサービスしてくれたのです。これ、安良田では「おっぱい焼き」というメニューだそう。由来は、多分牡蠣の別名「海のミルク」からだと思うのですが...。このお店は地元では一番古くからカキオコをやっていたそうで、カキオコも既に20年以上続けているそうですが、遠くから噂を聞きつけてお客さんが来るようになったのはここ4、5年ぐらいのことだそう。「牡蠣も大きくなるとだんだん緑の部分(内臓)が大きくなって苦味が気になるからお好み焼きに使うには大きけりゃいいってものでもないのよ」とか「牡蠣を洗って置いておくとすぐに縮んじゃうから新鮮なうちに焼かないとおいしくない」とか「牡蠣が栄養を蓄えるとグリコーゲン(白い汁)がたくさん出てぬるぬるするけど、これはおいしい牡蠣の印。この汁が透明でさらさらなうちはまだ旬とは言えないしそんなに美味しくないよ。」などなど、さすがの牡蠣博士ぶりを披露してくれました。 おいしく、そして楽しい時間を提供してくださった安良田のおねえさんたち、ありがとうございました!! 来年もまた絶対行きたいお店です。
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これが安良田の看板娘。おねえさん曰く「雨降っても文句言わずによう働いてくれるわー」だそう。
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鉄板の厚さに注目!「2cmはあるなー」とつぶやいたちかりんに「ええとこ言うたな!」とおねえさんの合いの手が。この会話が心地よい...
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喋りながらもおねえさんの手は動く動く。それにしてもこの量、尋常じゃない。大阪じゃ考えられません。焼いても全然縮んでいないところにも注目。

うーん、今回は思いがけず文章が長くなってしまい、1日分の記録が当初予定だった1回で収まりそうにないので2回に分けることにします。(っていうか単純に食べすぎ...)続きはその2でお楽しみください。
by cita_cita | 2006-03-12 01:31 |
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