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三谷幸喜舞台あいさつ@有頂天ホテル

三谷幸喜舞台あいさつ@有頂天ホテル_e0066369_1754452.jpg実は「THE 有頂天ホテル」を2回見に行きました。見に行った理由は、単純に面白かったのでもう一度見てもいいなと思っていたことと、まだ見ていない友人とちょうど会う約束があったことと、それから三谷幸喜監督が挨拶に来ると聞いたこと。三谷監督の挨拶は当初朝一番の9:00からの上映の後のみだったのですが、すぐに予約で売り切れたため、急きょ11:00からの回の前にも設定され、私も無事見に行くことができました。ちょうど「12人の優しい日本人」の大阪公演の千秋楽に合わせて監督が関西に来訪されていたので、そのおかげで京都にも来てもらえたのでしょうね。

映画館って、劇場と比べるとそんなに大きくは無いので、私の席からも監督の姿が肉眼でよく見えました。テレビで見る通り、リラックスしてるのか緊張してるのかよく分からない感じで(笑)、あの通りの調子で話をされていました。映画撮影時のエピソードで面白かったのは、カメラの長回しが多かったことについて、「普通はメインの出演者に合わせてカット割りを決めるものだけど、あれだけの主役級の出演者がわんさか出ている映画なので、カメラをどこに振ってもいい状態でカットする必要もなかったし、アップの必要があれば逆に俳優さんの方からカメラに向かって歩いてもらったりした」とのこと。まあ、これには監督お得意の冗談も入っているのでしょうが、本当にカメラを回しっぱなしの部分が多く、これは監督も俳優さんもすごい緊張を強いられるだろうなーと思いました。それから、「たくさんのエピソードがちりばめられているのでそれを頭の中で整理して演出するのは大変だったのでは?」という問いに対して、「売れっ子の役者さんが多くスケジュール調整も大変なので、例えばある俳優さんのシーンを撮るときは、その人が出てくる場面をまとめて撮影して、あとで順番を組み合わせた」そうです。「たくさんのエピソードがあるせいで、例えば唐沢寿明さんのシーンを撮影しているときはコメディを撮っている気持ち、一方佐藤浩市さんのシーンではシリアスな人間ドラマを撮影しているような気持ちで楽しみながらやりました」と語っていました。それから、ダブダブ(アヒル)が香取慎吾の前に現れてバンダナを自分ではずす場面は、脚本では香取君が外すことになっていたのにアヒルが自分でやってくれたのだそうです。

挨拶の終盤で、最後に皆さんに向けてのメッセージを、ということで監督が話されたメッセージが印象的でした。それは「この映画はコメディです。私たちは力を合わせてこの映画を作りました。でも実際に劇場で上映されて、観客の皆さんの笑い声が加わって初めて、この映画がコメディとして完成するのだと思っています。ぜひ今日は楽しんでいっぱい笑って、この映画を完成させてください」というようなことでした。監督の、作品に対する「愛」を感じましたねぇ。

ちなみに2回見て気付いたことは…館内放送の声が清水ミチコだったこと(声だけ)、始まってすぐにフロントの前をボーイさんが2人で紙芝居の枠みたいなの(オープニングで出てくる)を運んでどこかに持って行ってること、ラウンジでココリコ田中(後ろ姿ですぐ分かる)と八木亜希子が「みんなのいえ」を思わせる会話をしてたこと、麻生久美子の背中を見るたび、みんなが大げさに驚いてジロジロ見て首をかしげていたこと、そして麻生久美子は決して香取慎吾の前で背中を見せなかったこと(前も気付いていたけど今回はじっくり確認)、あと、篠原涼子が佐藤浩市に「私、鴨だあい好き!」って言うのがネタだと初めて気付きました。ビデオが出たら、またじっくり見たい作品だなあ。先日TVで放送されてた「みんなのいえ」と「ラジオの時間」もう一回見てみようかな。

なーんて思いながら、今テレビをつけたら、ちょうど今日の「オーラの泉」でゲスト出演している三谷監督がしゃべっているところでした。だからって、私たちがスピリチュアルな関係というわけではないと思うんですけどね...笑 でもこうやって見ていても、やっぱりものすごく頭の回転の速い人ですねえ。 ちなみにオーラの色は青と紫だそうです。(江原啓之談)
by cita_cita | 2006-02-09 00:53 | 映画
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