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タイ北部の旅2006 その7

ゲストハウスFANGのテラスから見た夕刻のチェンマイ。月がキレイに輝いていました。
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タイ北部の旅2006 その7_e0066369_22293685.jpg1月2日の朝。今日は何も予定はありません。のんびり近くの屋台食堂で朝ごはん。ここは居心地が良くて、結局帰るまでの3日間、毎朝ごはんを食べに通いました。今日と明日泊まるFANG GUEST HOUSEに荷物を移動して、自由行動です。うっしーとみさおは今日はスパでゴージャスな休日(笑)を過ごすというので途中でお別れ。エグサと私はお寺めぐりをすることに。途中、レンタバイクを見つけ、しかもそれが珍しくスクーターだったため(普通アジアではカブみたいにクラッチのあるタイプが一般的)「これだったら乗れるね!」「どこに行こうか?帰りが心配だった丘の上のお寺だっていけるやん!」と想像を膨らませる私たち。とりあえず相談しようと、近くのカフェに入ってお茶している間に、徐々に気分も落ち着いてきて「特に遠くで行きたいところもないし、お寺を2つ3つ回る程度ならソンテウを使ったほうが安く、安全だろう」という結論に達し、レンタバイク計画は幻と消えてしまったのでした。その時エグサが「さっきは、なんか舞い上がっとったな…」とつぶやいたのが非常に印象的でした。はい、確かに完全に舞い上がってました…後でスーパーハイウェイをびゅんびゅん走る車を見て「ここを走ろうだなんて、まったく大それたことを思いついたものだ…」と改めて自分の無謀さを反省する私たちでした…
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この食堂ではオレンジジュースも手絞りです。タイのオレンジはちょうど日本のみかんと同じような味。甘くておいしい!

タイ北部の旅2006 その7_e0066369_22334631.jpgのんびりしすぎていたのでお寺を2つほど回るともう夕方になってしまいました。ワット・チェディ・ルアンとワット・チェット・ヨートです。旧市街から少し離れたワット・チェット・ヨートに行ったのは、「地球の歩き方」に「合掌する天上の神々の表情は柔和でうっとりするほど美しい」と紹介されていたからです。エグサがこれを見て、「行ってみたい…」というのでその仏像を見に行ったのですが、思ったより小さなお寺で、その仏像もいきなり目の前にあったので「これかな?」「えー違うんじゃない?」「いや、やっぱりこれやろ。」「でも思ってた感じと違う~」とせっかくの仏像に対して罰当たりな私たち。でも、仏像のレリーフの部分だけ見ていると確かにキレイな表情の仏様で、ちょっとアンコールワットを思い出しました。(遺跡の規模は何百倍も違いますけど)お堂の前を見ると、若いお坊さんが犬をなでています。ナイス被写体発見!とカメラを向けた瞬間、お坊さんがバシッと思い切り犬の頭をひっぱたいたのです。多分犬が何か悪いことをしたので叱ったのでしょうが、思わず「ひやぁーっ!」と声を上げた私たちに気付くと、今度は犬と並んで笑顔でポーズをとってくれました。お坊さんでなくても生き物は大切にしないと・・・(笑) お堂をお参りすると、ろうそくを売っていました。タイでは生まれた日や星座よりも、生まれた曜日が大切みたい。私は水曜生まれなので、水曜の茶色いロウソクを買ってお供えしました。
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犬とお坊さん。頭をはたかれても従順にポーズをとる犬...
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色分けされたろうそく。曜日別のほかには、金運・健康などご利益別のろうそくもありました。
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これはお金を払って買った、かごの中の囚われの鳥を逃がし、自由にしてやるというもの。1回50バーツ。こうすることで、功徳をひとつ積んだことになるそう。けど、そのために自由な鳥を捕まえてかごにいれるというのは…どうなの、それって(笑)

タイ北部の旅2006 その7_e0066369_22435594.jpgお寺も見終わったので、宿に戻ってあとの2人と合流。晩御飯は私の希望で「ムーガタッ」という鍋料理を食べに行きました。これは、ジンギスカンっぽい形の鍋の真ん中で焼肉をしつつ、回りの溝の部分でタイスキも楽しめるという料理。私たちが行った店はバイキング形式で1人90バーツという安さ。食べ放題で300円以下なんて、大丈夫なの??? 具の種類も結構あって、タイ人はやたら貝をたくさん入れてましたが、私たちは貝は控えて練り物系とお肉、野菜を中心に…。タイでタイスキ食べたことある人なら分かると思いますが、タイ人は練り物が大好き!スーパーに行くと、かにカマやつみれ、魚肉ソーセージ、かまぼこなどが巨大なスペースにどどーんと鎮座しています。お店では、タイ人はガンガン焼肉を焼いていましたが、私たちはやっぱり鍋。あっさり風味のスープに野菜をたっぷり入れて、スパイシーなたれをつければいくらでも食べられます。私の記憶が正しければ、このお店は旧市街の北東の交差点の北西側にあったと思いますのでチェンマイに行かれた際はぜひ…(名前は忘れちゃいました)
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ムーガタッの店。体育館ぐらいのスペースが満員になっています。タイ人も鍋が大好きなんですね。

タイ北部の旅2006 その7_e0066369_22454091.jpg帰り道、お店から宿まで歩いてかえる途中、旧市街のターペー門の前で何か人が集まっています。よく見ると、皆で大きな紙の灯ろうに火をつけているところでした。これはロイ・クラトーンという「灯ろう流し」の一種で、もともとは11月(陰暦12月)の満月の夜に行われるお祭りだそうです。その時に、バンコクでは主に川に灯ろうを流すのですが、チェンマイでは空に上げるタイプのものも多くて、私たちが見たのもそれだったのです。紙の灯ろうは市場で100バーツぐらいで売っているそうで、私たちもやりたかったのですが、もう市場は閉まった後。すると、最初に灯ろうをあげていたグループが一緒に上げようと言ってくれました。最初はぺちゃんこなのですが、みんなで広げて火をつけてしばらく(1分ぐらいかな?)持っているとだんだん膨らんで上に浮こうとする力を感じます。気球の原理ですね。しっかり膨らんだところで手を離すとふんわり浮かびあがって見る見るうちにぐんぐんと空高く遠ざかっていきました。そういえばこの日の夜、7時ごろに空を見上げると、星と一緒に明るい光がいっぱい見えました。あれはこの灯ろうだったのですね。ロイ・クラトーンのお祭りの時には、空がたくさんの灯ろうでいっぱいになり、とても幻想的だそうです。新しくタイの慣習を知ることができて、チェンマイのいい思い出になりました。
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灯ろうがふわりと浮かび上がった瞬間。本当に、自分の力だけで高く高く上がって行きます。
by cita_cita | 2006-01-19 22:50 |
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