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この週末のこと

結局2日間、昨日の夜少し外に出た他はほとんど家にいて過ごしました。

テレビの中の現実の世界が、規模や被害の様子があまりにも大きすぎて、自分の頭で把握しきれないのか、かえって現実味が感じなくなってしまっていることが怖かった。そんなテレビを横目で見ながら自分に必要な日常の家事をやっていると虚しい気持ちになってしまい、今まさに同じ日本の中で大変な事が起こっているときに、自分はこんなことをしていてもいいのかと思ったりしました。私がご飯を食べなかったり、お風呂や洗濯をガマンしたところで、状況は何も変わらないのだから、私は私のやるべきことをすればそれでいいのだとは思いますが...。阪神大震災の後や、9.11のテロの後、残された人の中でうつ症状になったり、町全体が落ち込んだような状態になってしまったと聞きましたが、ああ、こういうことなのかと思いました。こういうい状態がずーっと続くと無力感とか、無意味感とかにつながっていくのでしょうね。

でも、こういうことは、答えを求めても出るはずがない。「なぜ、こんなことに?」という問いの答えはないはずです。まずは今、何をすればいいか。私は健康で、家族も被害にもあわず、明日会社にいけば仕事もあります。とりあえずは自分の立場で本来やるべきことをしっかりやることが先決で、その上で何かできることがあれば無理のない範囲で、長い目線でやっていこう。今、この瞬間、とてもとても危険な状態にある原子炉のすぐ近くで自分の役割を全うするために作業をしている人たちがいて、二次災害の危険がある場所で不眠不休で救援活動を続けている人たちがいます。その人たちに感謝しつつ、私たちはいつも通り仕事をし、生活をし、日本の経済をストップさせないようにするのが大切なことなのでしょう。お金がないと復興もできないよね。

おなかに赤ちゃんがいる親友が昨日妊婦検診から帰ってきて、こんなメールをくれました。「おなかの赤ちゃんは元気に育っていてホッとした。一人の命が誕生して育っていくということが、こんなにも大切にされることなんだと実感する毎日、あっという間に数え切れない命が奪われたことを考えると苦しすぎる。生きているということを大切に思いながら自分にできることをやっていこうと思う」

彼女の言うとおり、今ある自分の状況に感謝しながら、この困難な時を乗り切っていける強さと明るさを持たなければいけないですね。明日からの仕事がんばります。
by cita_cita | 2011-03-13 17:18 | その他
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