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食べまくりソウル旅リターンズ その2

2日目の朝、8時すぎにホテルを出て向かった先は水原(スウォン)。今回のメンバーは韓国には何度も行ってるので、そろそろソウル郊外にも行ってみたいよね!ということで日帰りで小旅行に行くことになりました。水原までは地下鉄で1時間ちょっと。世界遺産の「華城(ファソン)」がある町です。華城は周囲を城壁で取り囲まれていて見どころが点在しているので、効率よく回るためにシティバスツアーに参加しました。バスツアーは旅行会社ではなく、水原市が運営しているもので、格安(1000円程度)で水原の見どころを回ることができます。

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日本人が多く参加している場合は日本語の上手なガイドさんがついてくれます。この日は日大に留学していたというガイドさんで、すごく自然な日本語で説明してくれて、色々な質問にもスムーズに答えてくれたので助かりました。

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華城は李氏朝鮮王朝の末期に造られた建造物で、王様が先祖の墓参りをする際に滞在した華城行宮と、その周りを取り囲む全長5.7キロの城郭、見張り台や兵士の訓練所等で構成されています。

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まず向かった先は西将台(ソチャンデ)です。ここが華城でも一番高い場所で、見張り台であり兵士の指揮所でもあったところです。

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西将台のある場所からは城壁の全体と華城行宮、そして遠くには水原の街並みが一望できます。その中にはワールドカップサッカー場も見えるんですよ。

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これは隠し門。城壁の外からは見えないように奥にへこんだ形で作られています。敵が攻めてきたときにはここを埋めて、門を隠したそうです。

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城壁の外側を歩いて下にバスに戻ります。

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バスの窓から城壁の外側と町の様子を眺めながら行宮に移動します。前方の山の上にあるのが、さっき行った西将台です。

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行宮には私と母親がめちゃくちゃハマった韓国ドラマ、「宮廷女官チャングムの誓い」の撮影で使われた場所が沢山あります。ここもその一つ。


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この井戸も、チャングムが料理修行時代にここで洗いものをする場面などで何度も登場しました。

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ここは王様が、自分の母親の還暦のお祝いを述べている場面だそうです。

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昔の門番の衣装。韓国ドラマで見たとおりですね。あ、上の王様は人形ですが、この門番は本物の人です。

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あと何ヶ所か華城の見どころを回り、次に向かったのはKBSドラマセンター。韓国ドラマ(主に1900年台が舞台のドラマ)の撮影セットが見学できます。1920年ごろ(日本統治時代)と1950年ごろのセットがあります。看板がハングルなのでほとんど読めないのが残念ですが、一緒に見ていた韓国人にとってはすごく面白かったみたい。ちなみに上の写真は1920年台の明洞、下は1950年台の市場だそうです。

この後、もう1ヶ所(博物館)に寄ってツアーは修了。私たちはもう一つの水原名物である水原カルビを食べるためにタクシーでお店に向かいました。水原は、今韓国で一般的に食べられているヤンニョムカルビ(タレに漬け込んだカルビ)の発祥の地だといわれています。韓国人にとっても、「カルビといえば水原」と、わざわざ食べにくる場所だということで、一度は行ってみたいと思っていました。

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到着した先はカボジョンカルビ。水原に数あるカルビの店でも超人気店だそうです。通りの両側に本館と、新館が建っています。お昼時は過ぎている(2時前)というのにまだ混雑している様子。私たちは新館に入り、座敷の席に案内してもらいました。

韓国では安くておいしい豚肉が人気なのですが(実際、今まで豚のほうがおいしいと感じたことが多かった)、ここはおいしい牛カルビを求める韓国人でいっぱい。お昼はランチがあるので、一番人気韓国牛のランチ(19000ウォン)を頼みました。他にオージービーフとUSビーフがあります。

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ランチには牛カルビ1人前(骨付きのロール肉1枚)とパンチャン(おかず)、チゲ、ご飯がセットになっています。このお店はパンチャンが豪華だと聞いていましたが、実際にテーブルに並べられて納得。見てください、この量!! 次から次へと15皿ぐらい出てきました。しかもどれも、これまで行った色んな店と比べてもめちゃくちゃおいしい。なんとケジャン(生のカニをタレに漬け込んだもの。かなりのごちそう。)まであります。しかもおかわり自由。

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肝心の肉も、いままで韓国で食べたカルビの中で一番のおいしさ。サムジャン(みそ)とにんにくをのせてサンチュに包んで食べまくりました。でも、最後のほうはちょっと肉を焼きすぎちゃったのが心残りで…カボジョンカルビに行かれる方にひとこと。パンチャンに気を取られて食べている間、肉の焼き過ぎには注意です!!

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一応ね、お肉を焼きすぎないようにこんな工夫もあるんですよ。炭を乗せたトレイは炭を運ぶ専門の人が来て、肉の真下ではなくて網から奥にずらした場所にセッティングしてくれるようになってるんです。これはすごいなーと思いました。

となりの韓国人家族(夫婦と子供2人)はランチではなく、山盛りのカルビ(8人前ぐらい?)を頼んで、ひたすら肉を食べていました。「俺たちは今日は肉を食べにきたんだ!」と言わんばかりに、おいしいおかずに見向きもせず肉を焼いては食べ、また焼いて…。そうだよね、君たちはおかずはいつでも食べられるもんね。うーん、私もいつかあんな食べ方をしてみたい…。

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おなかいっぱいになって水原駅に戻り、地下鉄でソウルに戻ります。途中、龍山(ヨンサン)駅で降りて次に向かったのはドラゴンヒルスパ。まだ新しいチムヂルパンです。チムヂルパンは日本でいうとスーパー銭湯みたいなものかな。普通のお風呂の他に汗蒸幕や色んな種類のサウナや休憩室が一緒になった施設です。ここはスパの入り口。

ドラゴンヒルスパは規模が大きくて(6階建て)入場料1100ウォン(昼料金と夜料金がある)を払うと基本的な設備を自由に利用できます。遠赤外線サウナ、塩サウナ、アロマサウナ、黄土サウナなどで暖まってからアイスルーム(氷の冷気でいっぱい)で体を冷やしたり、ヒノキ森林浴部屋やシネマルーム(暗い部屋でゴロゴロしながら休憩できる)で休んだり、そして体育館のように広い板の間に枕(その辺に転がってる)を敷いて横になり、売店で買った飲み物やスナックを食べながらダラダラしたり、もちろんぐっすり眠っている人もたくさんいます。そして目が覚めたらまたサウナに入り…の繰り返し。別料金でよもぎ蒸しやうぶ毛抜き、ネイルケア、マッサージ、エステ、垢すりなども受けられます。それから食堂やプール、ジムなどもあって1日中いても楽しめる場所です。サウナや休憩室は男女共用なので(健康ランドみたいなパジャマを着ます)家族連れやカップルが多いのも特徴です。


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写真は取れなかったのですが、ドラゴンヒルスパのウェブサイトから中の様子を紹介します。こんな感じです。

たっぷり休憩してホテルに戻り、この日の晩御飯はカムジャタンを食べることに。カムジャタンは豚のあばら肉とじゃがいもの鍋です。明洞にあるウォンダンカムジャタンというチェーンのお店に行きました。

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このお店のカムジャタンには豚肉、ジャガイモ、スジェビ(すいとん)、野菜やキノコ、春雨、すりゴマ、ごまの葉などたくさんの具がはいっています。

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ここで最後の締めの楽しみがポックンパッ(焼き飯)です。日本だと最後は雑炊かうどんで締めるところですが、韓国は汁を少しだけ残してごはんや韓国海苔と一緒に鍋肌に押し付けながら念入りに炒めて、おこげも作るんです。(韓国人は日本人以上におこげが大好きで、おこげ味のキャンデーあるほど。)しかもこのお店のでは魚の卵も一緒に炒めてくれるので、プチプチ感が口の中で楽しめて、今まで食べたポックンパッとひと味違う!私は鍋以上にこれが気に入りました。おいしかった!

そしてまた2日目もおなかパンパンで宿に戻ったのでした。
by cita_cita | 2009-07-10 23:57 |
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