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「不都合な真実」

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今日、いやもう昨日か・・・すごい映画を見てしまった。すごく怖くて、でも今すぐにでも知らなくちゃいけないことについての映画。ホラー映画よりもドキドキしてしまった。

見終わってから、いや、見ている最中から思ったことは2つ。「日本公開前からずっと気になっていたのに、なんでこれをもっと早く見なかったんだろう」。そして「映画の上映期間に間に合って、よかった」ということです。テーマがテーマだけに、ちょっと映画館に行ける時間ができても「今日はそういう(テーマの映画を見る)気分ではないから…また今度」と思って先延ばしにしていた私。危なかった。見逃すところだった。

温暖化で北極の氷も解けていて、ホッキョクグマだって哺乳類だから、ずっと泳いでるわけにいかなくて氷に上がって休まないといけないんだけど、100キロ以上泳いだあげく、上陸できる氷が見つからなくて、そのまま溺死したっていう話。ショックだった。リアルにショックだった。どうすればいい?そんなことを知ってしまった私達はどうすればいいの?

映画の中で「災いを引き起こすのは、“知らないこと”ではなく、“知らないのに知っていると思い込んでいる”ことである。」という言葉がでてきました。ほんとうにそうだと思う。みんな「地球温暖化」って言葉は知ってる。暖冬が続いてるのも知ってる。だけど、だからって行動を起こすとは限らない…。ぜひ、一人でも多くの人にこの映画を見てもらいたいと思います。見ても何も思わない人もいるかもしれないけれど、これを見て何かが変わる人もいると思うので…。私も何か変えたいと思います。ひとつ思いついたことがあるのだけど、それが実現できたら、またこのブログで紹介します。
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by cita_cita | 2007-02-23 00:56 | 映画

「ちりとてちん」とつく枝さん

「NHK上方落語の会」の公開収録に行ってきました。
今回の演目は以下の通り。
笑福亭 風 喬「犬の目」
 桂  つく枝「ちりとてちん」
 桂  雀 々「鶴満寺」
-中入り-
 桂  枝女太「持参金」
 桂  春団治「代書屋」

今回の目的は、もちろん、私のイチオシ、桂つく枝の「ちりとてちん」が見れることと、春団治師匠の噺を聞くこと!前回、京都で市民寄席見に行ったときは、春団治師匠、怪我のため休演で、代わりに福団治に代ったのですよねぇ。その時は春団治が「祝いのし」をやる予定が、福団治の「くっしゃみ講釈」に変更になったのでした。

ところが。こんどこそと勢い込んで会場に向かった私の目に飛び込んできたのはなんと「桂春団治、体調不良のため本日の公演は福団治「藪入り」を代演させていただきます」との張り紙。ガーン!なんでやねん…とぼやきつつ自分の運のなさ(というか春団治との縁のなさ?)を嘆く私。こんな私にいつか、春団治の落語を聞ける日はやってくるのでしょうか…

それにつけてもつく枝さん。最近テレビでの露出も少しずつ増えてきているせいか、出てくるなり「つく枝!」と掛け声が飛んだり、名前を名乗っただけであちこちから拍手が起こるのを見て、私までなんだかうれしくなってしまいました。もっともっとビッグな噺家さんになってほしいなぁ。いや、絶対超売れっ子になると思うな。つく枝さんの顔を見てると、それだけで訳もなく楽しくなってくるんですよ。つまらないことでイライラしたり悩んだりしてるのがバカらしいっていうか。確かにあの顔はずるいと思う。だって、顔のつくりって基本的には生まれつきのものだから、本人の努力ではどうにもならない。寄席に行って何人もの噺家さんが代わりばんこに高座に上がるのを見ていても、そりゃあ色々な顔の人がいる。その中で、つく枝さんの顔には、初めて見た瞬間から人をひきつけるものがあると思う。「あ、この人、なんか面白いことやってくれそう。」とワクワクさせるような何か。もちろん生まれ持ったの顔のつくりだけでも、彼は得をしていると思うけど、それに加えて今まで積み重ねてきた色々な経験が、あの暖かいオーラを作っているのだろうなと感じます。

前置きが長くなりましたが、そのつく枝さんの「ちりとてちん」。予想通りもう最高でした!前半から大暴走。この噺は前半と後半に分けられるのですが、前半は話していて気持ちのいい相手、気の会う相手と酒を酌み交わし楽しむ場面、そして後半はその2人が気の会わない、いけ好かない相手を懲らしめてやろうと、ちょっとした(というか相当意地悪な)いたずらを仕掛ける場面です。登場人物は少ない上、オチがはっきりしてるので落語初心者が見ていても十分楽しめるはずです。前半の旦さんと喜ぃさんという気の会う2人のやりとり、特に喜ぃさんの大げさなおべんちゃら、でも大げさすぎて嫌味を通り越して「そんなアホな」と突っ込みたくなるやりとりが楽しいのです。後半部分、「いけ好かない」竹(たけ)という男が何でも知ったかぶりをして、決して相手のことを褒めずケチを付けまくる、このコントラストも見せ場ですが、その中で色々小ネタが出てくるのが好きです。腐った豆腐を「長崎名物ちりとてちん」と勝手に名前をつけて、知ったかぶりの竹に食べさせてやろうとするのですが、わさびを入れて「毒消しになるやろ」というくだりや、「あいつは絶対いちゃもんつけよるから、名前の右上に小さく"元祖”と書いといたれ」とかいう部分、それにちゃんと竹が反応して「元祖!…ホンマもんですわ。ニセモノはここに"本家"と書いてある」というやりとりなど、単純なだけにここをどれだけ面白く見せるかが腕の見せどころでしょうね。

みなさんも、もし落語を見に行く機会があったら(あるかな?)、「ちりとてちん」という名前はぜひ覚えておいてくださいね。前座向きの短い話で、人情味や深い教訓のあるじっくり聞かせるような話ではないですが、日常のちょっとした話を膨らませて笑いに変えてしまう、落語の醍醐味を味わえるネタだと思います。なお、この演目はNHK(関西だけかな?)で月1回放送されている「HNK上方落語の会」という番組で放送されます。多分3月の放送になると思いますので、ぜひ見てください!
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by cita_cita | 2007-02-21 22:05 | お笑い

たこ焼きパーティー@三線クラブ

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三線クラブの仲間とたこ焼きPARTYしました。わーい、なんかいかにも大阪っぽいやん?

土曜日の昼2時から集まって、延々たこ焼きを焼いては食い、焼いては食い…(笑)最初はシンプルに、たこ・天かす・ねぎ・紅しょうが・・・と正統派だったのですが、回数を重ねるごとに、ソーセージ・チーズ・ちくわ・・・なんでも入る入る!

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でもたこ焼きって不思議ー。最初はこーんなにぐちゃぐちゃなのに…

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ほらっ、ちゃーんと丸くなる!

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飲めや唄えやの宴は深夜まで続きましたとさ…。
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by cita_cita | 2007-02-15 22:08 | おいしいもの

カレー三昧

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オフィス向けフリーペーパーのプレゼントに応募したら当選して送られてきたのが全国うまいレトルトカレーセットでした。

どれもおいしそー!カレーって、普段はそんなに「食べたい!!」って思わないんだけど、匂いをかいだり、深夜のTVで映像を見たりするともうだめですね。禁断症状が出ちゃう(笑) なんでもうどん屋さんには「カレーうどんの法則」なるものがあって、うどん屋の店内で誰かがカレーうどんを食べていると、後から入ってきた客がカレーうどんを頼む確立が激増するとか...。たしかにカレーうどんはおいしい。カレーがおいしいのとは全く別のジャンルでカレーうどんは存在していると思う...。どっかおいしいカレーうどんの店ないですかね?京都だと祇園の「おかる」とか錦市場の「山茂登」とかが有名なんですけど...そういえば昔大阪の港区に一人暮らししてたころ、近所に「得正」っていうカレーうどん専門店があり、よく通ってました...最近食べた中で一番はまっているのは、高松の深夜うどんの名店「鶴丸」のカレーうどんですね。あれ、ホンマにはまります。皆さんも香川に行く機会があったら絶対食べて私の言葉が嘘じゃないことを確かめてください...(笑)ちなみに私の好みはカレーうどんの具がお肉じゃなく、ふわふわのおあげさんのやつなんです。それと九条ねぎの青い部分で!

そういえば上沼恵美子がカレーうどん通でしたねえ。えみちゃん関連の情報をチェックしてみようっと。あれ、この記事のテーマはカレーだったはずがいつの間にやらカレーうどんに...(汗)
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by cita_cita | 2007-02-12 00:56 | おいしいもの

「サライ」 2007 2/15号

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枯れたオジサン好みの(失礼!)”大人の生活誌”「サライ」の最新号は落語特集でした。なんとCD付き。このCDが2部構成で前半は古典落語名人選と題して、三代目三遊亭金馬『やかん』、五代目柳家小さん『長屋の花見』、六代目笑福亭松鶴『ひとり酒盛り』という、今となっては貴重な口演が収録されています。そしてCDの後半はなぜか般若心経(なんでやねん)。ちなみに表紙のオッチャンは故古今亭志ん生師匠です。

ひとり酒盛りっていう演目は、酒飲みの男が友達になんだかんだと注文をつけ、燗をつけさせたり酌をさせたりしながら、結局とっておきのお酒を分けずに全部ひとりで飲んでしまうというストーリーで、私の大好きなネタなんです。実は学生時代、邦楽のサークルで三味線を担当していた私は、同じ大学の落語研究会に頼まれて準会員という名目で(でも結局実体は部員扱いだった…)寄席三味線などのお囃子をやっていたんです。その時、部員の中でも抜きん出て上手だった先輩が得意としていたネタがこの「ひとり酒盛り」と「ちりとてちん」(これも面白い!)という演目で、練習の時から知っているのに、何度見ても笑ってしまった、私にとっては思い出の噺です。

だいたい他の大学の落研でもそうだと思うのですが、部内に代々伝わる「米朝落語全集」みたいなテープが置いてあって、それを聞きながら覚えて稽古をするものだから、どうしてもお手本は「桂米朝一門」の落語になっちゃうんですね。で、笑福亭の落語ってなかなかじっくり聞く機会がなかったんです。実際同じネタを米朝一門と松鶴一門とで聞き比べてみると、大きくアレンジが違うのがよく分かります。六代目松鶴といえば、その破天荒さと豪快さでも数多くの伝説を持つ仁鶴や鶴瓶の師匠ですが(紫綬褒章授与の際に市民税を30年間滞納していたことが発覚し急遽支払ったとか・・・)、実際に録音された音源を聞いたのは数回しかなく、その松鶴の「ひとり酒盛り」をこんな形で聴けるなんてラッキーでした。

ちなみに今回の特集はこんな感じ。今回は江戸落語がテーマだったので、それも私にとっては新鮮でした。
○特集
・名人42人総登場
○落語完全ガイド
・古今東西・噺家列伝~古今亭志ん生
・笑う前に知っておきたい「しぐさの意味」「名作のあらすじ」
・落語の世界を「味わう」~落語に登場する料理、噺家ゆかりの老舗
・ 本物の「話芸」に触れる~旬の噺家に出会うための、寄席・ホール案内

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by cita_cita | 2007-02-07 23:39 | お笑い

「しゃべれども しゃべれども」 佐藤多佳子

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ずいぶん前に知人に薦められ、本も持っていたのに、最近になってやっと読んだ本です。

この物語の主人公、今昔亭三つ葉こと外山達也は、江戸落語の噺家で、現在26歳。前座から二ツ目に昇進して、真打ち目指して奮闘しています。そんな彼がひょんなことから素人集団に落語を教えることになってしまいました。生徒はそれぞれクセモノばかり。男前なのに自身がなくて緊張するとつい吃音が出てしまう対人恐怖症気味の綾丸良、美人だけどとんでもなく無愛想で鉄仮面、一旦喋るとケンカを売るような話し方しかできない戸河五月、バリバリの関西弁&タイガースファンが災いして、転校先で孤立してしまった生意気な小学生、村林優。そして現役時代は毒舌キャラの代打の切り札として名を知られたが、解説者になってからは視聴者を気にして言いたいことも言えなくなってしまった元プロ野球選手の湯河原太一。

そんな彼らの中に、誰一人真剣に落語を学びたいという者がいるはずもなく、ただ「話し方教室」に行くようなノリで月に数度、三つ葉の家にぞろぞろと集まってくる。全員、年齢も境遇も性格もバラバラで最初は全く気が合わず、集まれば落語を習うどころかピリピリと一触即発の険悪ムード。三つ葉は「こんなことする意味が本当にあるのか」と負担に思いつつもこの妙な集会は続いていきます。

物語が進むうちに、それぞれが抱えた心の中の悩みと、うまく喋れない原因が明らかになってきます。そして、喋ることが商売であり、でかい声と度胸と無鉄砲さが持ち前のセールスポイントであったはずの三つ葉にも変化が…。喋ることにかけては絶対の自信を持っていたはずの三つ葉が、高座に上がっても以前のようにするすると言葉が出なくなってしまいます。これまでに経験したことのない、初めてのスランプ。喋ることへの不安と恐怖。自分のやりたい落語とは、どんな落語なのか、考え出すとますますうまくできなくなる悪循環。これまでは尊敬する小三文師匠をお手本に、師匠に少しでも近づくように夢中でやってきた三つ葉。経験や貫禄が足りない部分は、若さと元気よさでカバーでしてきました。そしてお客もそれを三つ葉の魅力として受け入れてくれました。でも、師匠から「自分の落語をやれ」と言われて改めてネタに取り組むと思うようにいきません。これまで何度も高座で披露した演目の、知っているつもりでいたはずの登場人物や場面設定を、自分は何も分かっちゃいなかったことに気付いてしまったのです。これまで「二番煎じ」と言われても気にならなかったはずの回りの批判が心に突き刺さります。以前はお客の笑い声に助けられ、乗せられて楽しく落語ができたはずなのに、今はお客の反応が気になって自分の落語ができなくなってしまった三つ葉。それ以前に、「自分の落語」って一体何なんだ?と自問自答を繰り返します。同時期に恋愛の悩みも重なって、今昔亭三つ葉、いや外山達也、人生最大のピンチ到来。

このときの状態を三つ葉はこう分析しています。「綾丸良は”良し”が圧倒的に足りない。十河五月も”良し”がもっと必要だ。村林優は無理をした”良し”が多い。湯河原太一は一部で極度に多く、一部で極度に少ない。外山達也は満タンから激減して何がなにやらわからなくなっている」 ここでいう”良し”は自分に対する"良し”、つまり自信と言い換えてもいいでしょう。でも、こうなって初めて三つ葉には「しゃべること」に対する生徒たちの悩みを本当に理解することができたのです。ここからは口は悪いけどおせっかいで困った人を放っておけない(まるで落語の登場人物みたいな)三つ葉の本領発揮というわけで、4人の生徒の悩みに首を突っ込んでは迷惑がられたり感謝されたり…。

そんな中、ついに戸河と村林が日頃の練習の成果を発表する場がやってきます。そう、三つ葉から稽古をつけてもらっていた「饅頭こわい」を知人の前で発表するのです。三つ葉もまた、師匠の十八番である「火焔太鼓」を一門会という晴れ舞台で披露することに…

ちなみに火焔太鼓といえば、故古今亭志ん生や志ん朝の十八番。また、大阪弁の村林が作品中で覚えるのは江戸落語の「饅頭こわい」ではなく、あの枝雀師匠の上方バージョン。落語に興味のある人なら絶対楽しめるはず。三つ葉の落語口調で進行していく物語は、まるで物語全体がひとつの落語そのものであるようにテンポがよくって、文字だけなのに不思議なほど場面が頭に浮かんできます。

「しゃべれども しゃべれども」伝わらないときもある。言葉に傷つけられ、言葉にいらだち、言葉を口に出すことを怖いと思うこともある。でも逆に、言葉に救われ、言葉にうれし泣きし、言葉に力を与えてもらうこともある。人間のコミュニケーションのうち言語の占める割合は半分以下、その他は身振りや表情などの非言語コミュニケーションだといいます。(正確には言語そのものが7%、残り97%のうち55%が身振り・表情、38%が口調とも) でも、たかが言葉、されど言葉なのですよね。朝日新聞じゃないけれど「言葉のチカラ」について考えてみるのもいいかもしれません。(個人的にマスコミがイメージアップのためにあのメッセージを使うのはずるいと思うけど 笑)

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今年の初夏にこの作品が映画として公開されます。三つ葉を演じるのは国分太一。劇中では「饅頭こわい」も「火焔太鼓」も披露するそうです。また、村林役の森永悠希くんは、オーディションの時点で既に落語を丸暗記して登場し、監督を驚かせたとか…。どんな映画になるのでしょうか。公開が楽しみです・・・。
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by cita_cita | 2007-02-06 23:17 | 読書