カテゴリ:読書( 79 )

「幸福のお取り寄せ」 秋元麻巳子

e0066369_2328324.jpg見開き右側にイラスト、左側に商品の説明をエッセイ調で紹介してあります。この手の本は国内だけでなく海外をテーマにしたものも含めて結構多いと思うのですが(北欧の雑貨とか、フランスのキッチン用品とか)取り上げられている商品の中に京都のものが多かったので、結構楽しんで読めました。著者が福井県の小浜出身だということで、関西や北陸のものがたくさん紹介されていました。

それにしても、高級すきやきセットとか、有名料亭「紫野和久傳」の京野菜鍋セットとか、日常的にお取り寄せするには手が届かないものもたくさん紹介されていたので、ずいぶんハイソ(笑)な暮らしをしている人なんだなあと思って読んでました。だって旦那様と結婚してすぐにニューヨークのマンハッタンで暮らしましたとか書いてあったので…で、最後まで読んで、プロフィールを見て納得。秋元麻巳子といわれてもピンと来なかったのですが、元おニャン子クラブの高井麻巳子さんだったのです。旦那様というのはもちろん秋元康氏なわけで。そりゃハイソなわけだ(笑) それにしても麻巳子さん、こんな才能があるんですねえ…イラストも上手で(絵手紙風)読み物も楽しかった。でも、こういう人が気軽にお勧めのものを紹介してくれたら、いままで名前も知らなかったおいしいものの情報を得ることもできるし、中には私にも買えるものが載っていてありがたかったです。

e0066369_23241481.jpgそのひとつが「とようけ屋山本」のお豆腐。北野天満宮の近くにある老舗のお豆腐屋さんです。私の家からだと車ですぐに行けるので、本を読んで、早速お豆腐を買いに行きました。木綿と絹ごしを1丁、それと生湯葉(さしみ用)とひろうす(がんもどき)3つ。この日の晩御飯は、よせ鍋だったので、木綿豆腐は鍋に入れて、生湯葉はわさび醤油でいただきました。作りたての湯葉は最高! がんもどきは翌日会社から帰ると、母が大根とにんじんといっしょに炊いておいてくれました。おいしかったなあ。

e0066369_23265050.jpgちょうど日曜の夕方にお店に行ったのですが、車のラジオからはクリスマスソングが流れていて、自分は家で仲良く待っている両親を喜ばせようと「図書館に行く」ついでに内緒で買いに行ったお豆腐を持って帰る途中で・・・と思うと、そういう状況でWham!のラスト・クリスマスを聴いている自分がわけもなく幸せに思えました。もっとワクワクするような(たとえばデートの前とか旅先でとか)状況でこの曲を聴いていたリスナーもいると思うのですが、それを聴きながらおいしい豆腐を買って家に帰る途中というのも、もしかしてかなり幸せなのではないかなと思えたのです。その夜は、家族で鍋を食べ、私の運転で五条にあるローム本社のクリスマス・ライトアップを見に行きました。とってもキレイでした…。
[PR]
by cita_cita | 2005-12-14 23:28 | 読書

発売中の雑誌もろもろ

本屋で最近チェックした本。
「クウネル1月号」
e0066369_14541491.jpg
「パリのすみっこ」特集。ぞうきん犬の写真が可愛かった。
今、フランスに行くならブルターニュ地方かバスク地方に行きたい。
バスクには男の人だけが入れる「美食倶楽部」(ガストロノミカ)がたくさんあるそうです。前にウルルンでやってたので気になってました。美食倶楽部といっても、海原雄山(古い?)がやってるみたいなのではなく、料理&食事サークルみたいなの。自分たちで大きな厨房つきのサロンを所有して、メンバーのそれぞれが材料持ち込みで腕をふるい、それを皆で飲み食いするっていうのです。でも女子禁制。女の人は週末だけ入れて、しかもお客として食べる側にしか参加できないらしい...最近バスクの会社に勤めてる人に会う機会があったので、確かめたら確かにそういうクラブがいっぱいあるって言ってました。これってスペイン側のバスク地方だけなのかな?フランスバスクも食べ物が有名ですけどね。とにかく、フランスの中で特異な文化を持つ地域で、バスク人がどこからやってきたかもはっきりしないそうです。アイリッシュのルーツであるケルト人よりさらに古くからいる民族と言われているそうで、非常に興味があります。

「天然生活12月号」
e0066369_1454398.jpg
平野由希子さんの「ル・クルーゼ村をいく」。平野さんといえば、ル・クルーゼを使った料理本の第一人者。ル・クルーゼをフランスの煮込み料理だけでなく、和食にも使っちゃおうという流れを作り出した人です。その平野さんが訪れるル・クルーゼ村とル・クルーゼ工場。工場内部の敷地に立ててある駐車禁止の支柱のてっぺんにのなべの形の飾りがついてるのがすごくお茶目。製造工程や、作っている人の写真を見て私もル・クルーゼ、大事に使おうという気になりました。それにしても平野さん、若すぎる!!

「Casaブルータス1月号」
e0066369_14545425.jpg
「建築と地元グルメで日本を旅しよう!」2005年のベスト建築とデザイン総決算と題して、札幌モエレ沼公園×あわび丼、金沢21世紀美術館×香箱ガニなど、日本各地の名建築、直島の地中美術館×さぬきうどんなど、名デザインの場所とそこで食べられる名物料理を紹介しています。石垣市民会館×西表島「はてるま」の料理も紹介されてました。この「はてるま」は以前那覇にあった名店で、吉本ナナ子さんという方がやっている店です。ナナ子さんは私の好きなよしもとばななさんや高山なおみさんとも交流のある方で、ずっと前から一度行ってみたかったのです。(実は今月行く予定です。とっても楽しみ。)他に、このブログとリンクさせていただいている、kotetsuさんが紹介されていた静岡おでんも掲載されてました。静岡おでん、要チェックです。
[PR]
by cita_cita | 2005-12-12 22:50 | 読書

「ゆっくりさよならをとなえる」 川上弘美

e0066369_1113346.gifゆっくりさよならをとなえる」は芥川賞作家 川上弘美のエッセイ集。(余談ですが直木賞とか芥川賞を受賞するとその日から枕詞のように「芥川賞作家」「直木賞作家」と付きますよね。まるで女性が結婚して新しい苗字になったかのような…いや、離婚したら苗字は戻るけど、賞は一生ものですもんね)この人のエッセイは大好き。小説も受賞作品の「蛇を踏む」をはじめ、「センセイの鞄」「神様」「ニシノユキヒコの恋と冒険」「古道具中野商店」など、おとぎ話と現実の中間みたいな雰囲気のものが多いのですが、エッセイを読むとやはり不思議&おとぼけパワー炸裂で「ああ、あの小説はこういう感覚の持ち主だからこそ生み出されたものだったんだ」と妙に納得がいきます。

この本の中で「いままでで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、三番目は居酒屋だと思う。なんだか彩りに欠ける人生ではある。」と始まるエッセイがあります。私の場合はどうだろう?と考えてみると、1番目は間違いなく本屋のような気がします。たしかに居酒屋も多いと思いますが、居酒屋歴と比べると本屋歴の方が長いので。(当たり前だ) この1年間で考えると1番目が本屋、2番目がコンビニ、3番目は図書館でしょうか。図書館には地域の図書館と会社の図書室を含みます。私の図書館通いが頻繁になったのはここ4年ぐらい。それまでは本屋で立ち読みOR購入で済ませていました。でも、ふと「久しぶりに行ってみようかな」程度の気軽さで図書館に行ってから、私の読書ライフは激変しました。その変化のプロセスは以下の通り。

図書館は本を無料で借りられる(2週間で10冊だから最大月20冊)→本屋だと吟味に吟味を重ねて購入する本を選んでいたけど深く考えずどんどん借りられる→ジャンルに偏りなく、買ってまで読まなかったような本にも触れることができる→しかも面白くなければ途中でやめても罪悪感がない

自分の買った本が途中で読まれないまま部屋の隅に眠っているのを見るのは辛いものです。まるで手付かずの通信教育の教材をみて自分はダメ人間だと落ち込むように(笑)でも、絶対本との相性ってあると思うのです。本って、人間と同じような気がします。「いい人(本)なんだけどお付き合いするのはちょっと」とか「あの人(本)の言ってること、分かるんだけど合わない」とか「あの人(本)と一緒にいるとどうも息が詰まる」とかあるんですよね。それは人(本)の良し悪しではなくて、もっと個人的レベルで自分との相性だと思うんです。だから、合わない本があって当然だし、ベストセラーの本をどうしても面白いと思えなくても自分はひねくれ者だと思う必要はないわけです。逆に今までたまにちらっと見かけるだけの人(本)とふとじっくり接してみて新たな世界が広がることもあります。図書館は、そういう可能性を広げてくれる場所だと思うのです。

図書館で本を借りると、前の人が借りたときの「貸し出し本リスト」(レシートみたいなの)が挟まってるときがあります。誰が借りたのかはわかりませんが、自分と同じ本に興味を持って借りた人が、他にはどんなものを借りたのかというのは、すごく参考になります。ちょうどAmazonの「この本を買った人はこんな本も買っています」と同じですね。そうやって、どんどん読みたくなった本を図書館の検索システムで探します。京都市の場合「今、この本は貸し出し中か」「京都市全体でこの本を何冊所蔵しているのか」「予約は何件あるのか」などが瞬時に分かり、予約をすると本が届いた時に電話またはメールで図書館からお知らせが入ります。遠くの図書館の蔵書であってもちゃんと最寄りの図書館に届けてくれます。こんなサービス、民間企業にはできないですよね。来年1月からはその検索・予約も家からインターネットでできるようになるそうで、これからはますます図書館のヘビーユーザーになりそうな予感がする私なのです…。
[PR]
by cita_cita | 2005-12-12 22:05 | 読書

「この本が、世界に存在することに」 角田光代

e0066369_143455.jpgこれは「本」にまつわる短編を集めた本です。本の装丁も大好きです。
最初に収録されているのは、角田さんが高校生のときに買った本を大学に入って一旦古本屋に売って手放したものの、その後卒業旅行のネパールの古本屋で発見し、またその後作家となって仕事で訪れたアイルランドの学生街の本屋で再び出会ってしまうという嘘のような本当の話。もちろん、同じ本というのは自分の名前と小さな花の落書きを書いた、まさにその本だということ。そんな話、あるわけないと思う人も多いのでしょうね。でも、私もこれと似た話を旅先で聞いたことがあります。

あれは今から3年前、私がカンボジアのシェムリアップという町を訪れたときのことです。Chen La(チェンラー)というその宿には、たくさんの旅人が集まっていました。昼間はみんなばらばらに行動しているのですが、夕方になって日が沈むと宿に戻ってきます。それからみんななんとなく一緒にご飯を食べに行って、宿の屋上で夕涼みしながらビールを飲むのです。

その時に、ある男の子が同じような経験を話してくれました。彼が日本から中国、チベット、ネパール、そしてインドへと移動したとき、デリーで売った本とその数ヶ月後にタイで再会したというのです。彼はデリーの後インドを周遊し、飛行機でバンコクに飛びました。 バンコクの、カオサン通りで入った古本屋で見覚えのある本を見つけたら、それが自分の売った本だったというのです。で、バンコクから陸路ベトナム、カンボジアと移動してここに到る、ってわけです。お酒も入っていたし、彼の作り話だったのかもしれませんが、信じたほうが面白いのであれは本当の話だったと思っています。彼のようなバックパッカーが何ヶ国も移動する場合、定番ルートはある程度決まってくるし、その途中にバンコクとインドを拠点に入れるのは一般的だからです。それに、旅先で彼らが泊まる宿は小さな地域に集中していて、そこには安宿やチケット屋、古本屋、洗濯屋など旅に必要なお店がたくさんあります。旅をしている日本人が古本屋に入れば日本語の本を探すだろうし、何百冊も本があるうち、日本語の本は数十冊ぐらいなので手にとられる確立も高いはず。そうして手にとられた本が彼の知らないうちにインドからタイに先回りして彼を待ち伏せをすることもあるでしょう。人と人が偶然何度も出会うように、人と本にもそういうことがあるのかもしれません。実際、私が彼と会ったその宿も日本人が多いので有名で、私が帰国してからも、同じ宿に泊まったことのある人と何度か知り会いました。

八重山を旅するときも同じようなこと、ありますね。石垣島で相部屋だったAさんと仲良くなって、次に西表島に行って仲良くなったBさんが、私と別れて竹富島でAさんと知り合ったり、西表の後黒島に行った自分が、石垣島の桟橋で波照間行きの船を待っていると竹富島から帰ってきたAさんと再会したり…八重山を知ってる人なら分かると思うけど、結構普通にあることですよね。そういうとき世間って案外狭いなって思います。

私は、シェムリアップの彼のような体験まではしたことがないですが、バリ島に何度か行くうち、宿に自分が置き忘れていった本を、数年後その宿のロビーで本棚に見つけてまた読んでしまった思い出があります。自分がはさんでいたしおりもそのまんまでした。あーこの本は私が日本にいた間も、バリにテロがあったときもここに居たんだなーと思うと感慨深かったです。それからは、よく旅先に本を寄付して帰ったり、出会った人と持っている本を交換し合ったりしています。
[PR]
by cita_cita | 2005-11-25 22:03 | 読書

「トリップ」 角田光代

e0066369_1112268.jpg角田光代を好んで読み出したのは、2年ほど前に図書館で「愛してるなんていうわけないだろ」を借りてからのこと。これは、彼女の最初のエッセイで、今までに50冊以上の本を出している彼女の作品の中ではあまりメジャーではないみたい。アマゾンのランキングでは文庫本も含め77件ヒットした中で64番目にランキングされてたから。
でも、それを読んだとき、「この人の視点ってすごいな!しかもそれを言葉にできるなんてもっとすごい!」と目からウロコだったのを覚えてる。
その後、「対岸の彼女」で直木賞を受賞し、本屋でも彼女の作品が平積みされるようになって、雑誌でも色んなインタビューを見かけるようになった。

「トリップ」は先週図書館で、たまたま見つけて「あ、これ読んでないな…」と借りてきた本。10本の短編が詰まっています。面白いのは、それぞれの話があるかないかという程度の微妙な接点でリンクしているところ。このうっすらしたつながり方が絶妙なんです。例えば1話目の主人公は道を外してみたくて同級生と駆け落ちを計画したのにすっぽかされる女子高生。昨日と変わらず母親と向かい合って晩御飯を食べながら、「本当は違うところに居たはずなのになんでここに?」と思いつつ、母親の話に相槌を打つ。そんな彼女が学校をサボり、隣の家の主婦(家庭内別居中)と河原に寝転んでふざけて叫んでいるのを橋の上から見かけた子供連れの主婦。この主婦が2話目の主人公。彼女は若いころにはまったドラッグがやめられなくて、LSDでトリップしたまんま子供と商店街におかずを買いに行く。その肉屋にお昼にコロッケを買いに行くのが日課の30代主夫。キャリアウーマンの同棲相手に代わり、毎日家事をこなしている彼は毎日お店で見かける主婦がドラッグをやってるのに気づいて観察してる。この彼が第3話目の主人公。そしてそのカウンターの中で店の切り盛りを手伝っている肉屋の奥さんが第4話目では…という風に淡々と展開していきます。

みんなそれぞれ、何かを抱えていて、壊れそうになりながら悶々と日々を送っている。でも、その他の登場人物の目から見ると魅力的に見えたり、悩みだらけの自分よりはよっぽど幸せに見えたりする。きっと世の中ってこういう風にできてるんだなと思う。楽しそうに見えるあの人だって、きっと楽しいことばかりの中で生きてるのではないはず。

収録作の中で「百合と探偵」という話がある。主人公は中年の女性で、娘は独立し、夫は別の女性と一緒になるために慰謝料代わりに主人公に喫茶店を与えて去っていった。その喫茶店の中で、彼女は考える。「ひょっとして、自分は今までずっとここを目指してきたのではないか」と。学校に行ったのも就職したのも、お見合いしたのも恋をしたのも、結婚したのも子供を作ったのも、家庭を持ったのも、ぜんぶここに来るためだけに、我慢して通過してきたことのような気がする。「そこを目指して、必死になって歩いて走って、たどりついたところは、なんだこんなところだったのか」と思って愕然とする。

この話、読んでいたら重苦しくなってくるし、終わり方も全然救われていないのだけど、気になって何度も読んでしまう。ちょうどパトリス・ルコントのフランス映画でも見終わったような後味。短い話なのにすごく印象に残る。重苦しくなるのは、それがリアルだからだと思う。リアルでない話だったら、きっとこんな気持ちにはならない。だってハリウッド映画の娯楽大作で、いくら大勢の人が宇宙戦争の犠牲になったってこんな気持ちにピンと来ないもの。

感動する話は入ってないし、明日からの元気が出る本でもないんだけど、それでも読んでみたいなという人、機会があればぜひ探してみてください。
[PR]
by cita_cita | 2005-11-17 21:11 | 読書

「日々ごはん」 高山なおみ

e0066369_23423983.jpg
高山なおみさんは、私がいちばん尊敬する、そして大好きな料理研究家。
彼女が自分のホームページで綴っている同タイトルの日記「日々ごはん」をまとめたのがこの本。
高山さんの文章を読んでいると、日々の暮らしの中で起こる小さなできごとひとつひとつに対して、彼女が目を向ける視点がすごく新鮮で、ハッとさせられることがしょっちゅうあります。
そして高山さんの料理には、そんな彼女の食べ物に感謝し、食べ物を作ってくれる人たちに感謝し、そしてそれをおいしく食べられる毎日への感謝の気持ちがいっぱいあふれています。

同じく料理研究家として人気があるケンタロウさんほど豪快ではなく、有本葉子さんほど華やかではなく、栗原はるみさんほどもてなし感があるわけでもなく、小林カツ代さんほど「おふくろ」的要素が強いわけでもない…。でも、高山なおみさんの料理っていうジャンルは、確実にしっかり存在していると思います。
彼女の料理の特徴は、とにかく今晩すぐに作りたい!食べてみたい!と思うような日常感。写真などなくても、名前を聞くだけでおいしそう!と思えてしまう分かりやすさ。おうちで安心して毎日食べられる料理です。

私はよく、おいしい居酒屋さんのメニューに並んだ献立を見ているだけで、想像が膨らんで、思わず顔がほころんでしまうようなことがあるんですが、その感覚です。

この「日々ごはん」にも、料理研究家としての作品ではなく、家族のために作ったおうちのご飯のメニューが各ページの余白に書いてあるのですが、これを見てるだけで楽しいです。
たとえばある日のメニューから・・・「豚と大根の梅ナンプラー煮、いかのわた炒め、チンゲン菜のおひたし」「牡蠣とエリンギと菜の花炒め、平目の刺身、蒟蒻のおかか煮」「揚げ里芋と豚肉の黒酢炒め、キャベツとクレソンの塩もみサラダ、浅利の潮汁」などなど。
ね、食べてみたくないですか?

高山さんの料理って、本当に家族のために作る料理がすべてのベースになっていると思います。 プロとして最高の素材を使って…というのではなく、普通の家族が、普通の収入の範囲内で揃えられるせいいっぱいの材料をおいしく食べられる料理。
そうでなければ、「根菜のカレーに、半端に残っていた厚揚げまで入れてしまったが、なかなかおいしかった」とか「晩御飯はクリームシチュー(撮影の残りのじゃがいもグラタンに人参とマッシュルームを加えて作った)」とか、こんな言葉は出てこないと思う。

私もこういう料理を自分で作りだせるようになりたいな。
でもそれには、日々の繰り返ししかないよね。
よし、外に出るには寒くなってきたし、11月は料理強化月間といきましょうか。
[PR]
by cita_cita | 2005-10-25 23:27 | 読書

「アイ・ラブ・ヌーヨーク」 アキエダユミ

e0066369_11591661.jpg
アイ・ラブ・ヌーヨーク。ニューヨークでなくヌーヨーク(笑)
なんかふざけた題名だなー(失礼)と思ったけれど、中身は非常に読み応えがありました。

30代になってから年下のフィアンセを追ってニューヨークに飛び立ったフリーライターの著者が、ニューヨークで出会った色んな試練やふりかかる災難に立ち向かう(というか段々動じなくなってくる)姿がコミカルに描かれています。
さすが、本職のライターだけあって、文章がすごく歯切れよくて、読みやすいし、視点がすごく新鮮。
はあ!?なんで?と思う理不尽な出来事の数々、決して楽しいことばかりでない海外での生活がまるで友達から直接話を聞いてるようなリアルさで展開していきます。

私も過去に短い期間、西海岸のシアトルに滞在したことがありますが、この本を読むと、西海岸とニューヨークとの文化的・風土的な違いもよく分かるし、私の知っている10年前のアメリカと、9.11テロ以降、外国人に対して非常に(異常に)厳しくなったアメリカの姿を比べてみて、外国人(alien/エイリアン)として現在のアメリカに住むことの大変さもリアルに伝わってきます。また、留学生として守られた立場だった自分と比較し、日系企業の駐在員などでなく、フリーの職業人としての立場で、女性が30歳を過ぎた年齢で現地に赴くことの重みは、全然別の次元のことだろうなと想像できるし、それを実行した彼女の勇気と努力に感服します。
[PR]
by cita_cita | 2005-10-24 23:40 | 読書

奈良に行こう!

e0066369_10264824.gif今、本屋さんで発売中のSAVVYの別冊ムック「奈良へようこそ」
昨日から気になって立ち読みしてたんだけど、結局買っちゃいました。
奈良って、京都から近いのに、大阪や神戸に比べていく機会がなくて、でもいつも気になっている場所。
とはいえ、奈良駅の周辺や、カヌーをしに行った吉野川の他は、奈良の限られた部分しか知らないのです。
この秋はこの本を持って、「奈良を知る週末」を実現してみようかな。e0066369_10273594.gif

同じくSAVVYのムック本で最近買ったものは「京都本」。
うちの近所の大垣書店で買うと、祇園小石の抹茶の飴が付いてきました。
これは大垣書店だけの試みだったのでしょうか。
前に「日経 おとなのOFF」の京都特集の号にはたち吉の小皿が付いてきたし、最近は本におまけをつけるのが流行ってるのかな。
[PR]
by cita_cita | 2005-10-18 22:15 | 読書

禅寺のおばんざい

e0066369_10345067.jpg
昨日紹介した東林院の和尚さん、実は精進料理の作り手としても有名な方。これまでに料理の本を何冊も出版されています。

これはその中のひとつ「禅寺のおばんざい」シリーズの一冊。
私もお寺で拝見させてもらったのですが、精進料理といっても堅苦しくなく、毎日のおかずやお弁当に使えそうな、季節を感じさせる料理がたくさん取り上げられていました。

また、東林院では定期的に精進料理教室も開催されています。
料理を食べられる場所はたくさんありますが、お寺で教室っていうのは珍しいのでは?
精進料理では、京都と滋賀の間の逢坂山にある月心寺が有名ですが、ちょっと予約が取りづらいのと懐が痛いのが難点…笑(でも本当にすばらしい料理です!)

一度、東林院の宿坊に滞在して、お寺の静かな空気の中で精進料理をいただいてみるのもいいかもしれません。
[PR]
by cita_cita | 2005-10-12 21:48 | 読書