カテゴリ:お笑い( 45 )

世界のナベアツ

雨上がり決死隊が司会やってる「アメトーク」が好きで、よほど眠くなければ毎週見てるんです。(というか寝ようとすると始まり、面白いので最後まで見てしまう)

いつも面白いのですが、昨日は私の笑いのツボど真ん中ネタが出てきて、夜中にめちゃくちゃ笑ってしまった。世界のナベアツことジャリズムの渡辺のネタで、ものまねパブのオーディションを受けに来て、フレディーマーキュリーのものまねをやるっていうものでした。

これがフレディ3の倍数(注:音が出ます。)なんですけど、なんか分からんけど私はめちゃくちゃハマってしまいました。最後に「3と3の倍数でアホになります」っていう部分、正直訳分からんけど笑いがとまらなかった。理屈抜き、笑いの力技です…。たぶん「どこが面白いの?」という人もいると思うけど、「これ好きだー」という人はきっと初対面から気が合いそう☆(笑)
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by cita_cita | 2007-12-07 23:40 | お笑い

出前田辺寄席&御影公会堂のオムライス

ちょっと前の話になりますが、「出前田辺寄席」を見に行ってきました。これは、通常大阪の阿倍野区で開催されている「田辺寄席」の出張バージョンで、阪神大震災の被災者の慰問のため95年に避難所で開催されたのがきっかけで始まったイベントです。だいたい1年に1回のペースで開催されており、今回が10回目でした。普段はもう少し小さな会場でやっているそうなのですが、今回は御影公会堂での開催となりました。

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初めて訪れた御影公会堂はすごく歴史のある建物で、戦災にも、震災にも耐えて残っているというだけありかなり古く、塗装がはがれたような部分もたくさんありますが、その歴史を聞くと感慨深いものがありました。そして、各部の装飾や2階席、3階席に上がるための階段など非常に凝ったつくりになっていて、きっと完成当初は地元を代表するような豪華建築だったのだろうなと思います。かつてはここで結婚式を挙げるカップルも多かったそうです。映画「火垂るの墓」の中で主人公が妹を連れて空襲の後の焼け野原を逃げるシーンがありますがそこにもこの建物が登場します。(どうでもいいけどこの映画、何度見ても泣いてしまいます。歳を取って涙もろくなったのか、はたまた「パブロフの犬」の原理が働いているのか、TSUTAYAでレンタルDVDのジャケットを見ただけで悲しくなってくるから困りものです)

この御影公会堂にはもうひとつ名物があります。地下にある食堂のオムライスです。神戸エリアの人にとってはすごく有名みたいで、私が「明日御影公会堂に行くねん」というと「ああ、オムライスやんな!」と友達に言われました。私が到着したときは12時前だったのですが、もうすでに順番待ちができていて、30分ほど待ってようやく入ることができました。


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これがそのオムライスです。最近流行りのとろとろ半熟オムライスではなく、とってもベーシックなタイプのオムライスです。外側の形も、玉子の焼き加減も、中身のチキンライスもとっても懐かしい感じ。子供のころ、デパートの上の食堂でおじいちゃんとおばあちゃんに食べさせてもらったような、そんなオムライスです。

オムライスを堪能した後は、お待ちかねの落語です。
この日の演目はこんな感じでした。
笑福亭たま 「いらち俥」
桂米左 「阿弥陀池」
桂文太 「稽古屋」
―― 中入り ――
内海英華 《女道楽》
桂きん枝 「お楽しみ(狸賽)」

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「いらち俥(ぐるま)」は初めて聞いたのですが、たまさんのうるさすぎるほどの大声や大げさすぎるほどのアクションとしっかり合っていて、気持ちよく見ることができました。単純な話なんですが、大阪の地名が色々出てきて、梅田に行くところだったのに勢いあまって箕面まで来てしまった…なんて、たぶん関西の人でないとピンと来ないでしょうね(笑)。登場人物はたった4人と少ないのですが、それぞれ個性があり楽しめます。最後にスローモーションを再現したような場面があるのですが、それまでのスピード感とそこのギャップが面白かったです。

続く「阿弥陀池」はこれまで何度も聞いてきたネタなだけに、演者によって個性が出るのですが、米左さんはとってもスタンダードな感じ。ちょっと声がおとなしいので(たまさんの後だから余計にそう感じたのかも?)もう少しメリハリがあってもよかったかも。

文太さんの「稽古屋」は、踊りのお師匠さんのところがよかった。文太さん、女っぽいしぐさや喋り、上手ですね。

英華さんは初めて見ましたが、歌も三味線も艶っぽくて、洒落もきいて笑える場面も用意してあって、なんだかタダでお座敷遊びをさせてもらってるような得した気分でした。(そう、この公演は無料だったのです)私も昔三味線をかじったことがあるだけにものすごーく興味深く見ることができました。英華さんが着ている着物も、初舞台のときにお母様のアドバイスで仕立てた着物ということでしたが、すごく粋な感じで素敵でした!

トリのきん枝師匠は、風邪でお疲れだったのか、マクラを話している間もなんだかしんどそうで(鼻までかんでた)ちょっと気の毒でした。マクラを長ーく喋って演目の時間が短くなったのは大ネタをやるのがしんどかったのかもしれないですね。「お楽しみ」ということだったので、何をやるのかなと思っていましたが、結局狸賽(たぬさい)だったので意外でした。これって、どちらかというと前座向きのネタですよね?(違うかな?私が所属していた落研では、部員が1回生のときに練習していました)それでも、やっぱりしんどそうで、力振り絞って「たーちゃん!」と大声出してがんばっておられました。もう風邪は治られたのでしょうか。次回は違うネタもきいてみたいです。
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by cita_cita | 2007-11-09 23:03 | お笑い

桂南光@田辺寄席

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友達が落語を見てみたいというので、久しぶりに行ってきました。
7月に南座で見た桂ざこばの還暦記念寄席以来です。田辺寄席は私が大学の落研でお囃子を担当していた頃にも開催されていて、部員もよく見に行っていたのでずいぶん前からあったことは知っていましたが、今回聞いてみると1974年から33年間続いている歴史ある落語会だとのことでした。

実は最初、繁昌亭に行こうと思ったのですが、ちょうど1周年記念講演の真っ最中。昼席はざこばや仁鶴が、夜席には鶴瓶や春団治が出るという超豪華メンバーだったため、予約完売の状態でした。そこで他の寄席を探したところ、この思い出の田辺寄席が見つかったというわけです。この日の昼席は桂南光が14年前の3代目南光を襲名して以来(その前はべかこさんでした)初めて田辺寄席に出たという、記念すべき会でした。

一、兵庫船/桂ひろば(ざこば門下)
二、皿屋敷/桂 吉坊(初代吉朝門下)    
三、くっしゃみ講釈/桂 文太(五代目文枝門下)
〈仲入り〉
四、太神楽曲芸/豊来家玉之助
五、千両みかん /桂 南光(南光一門)

吉坊さんを初めて見て、今26歳だそうですがものすごーく若く見えるのでちょっとびっくり。なんでも吉朝さんに弟子入りしていたとき、大師匠の米朝師匠宅に出入りしていたのを見て近所の人はお孫さんだと思っていたそうです。顔も童顔で声も高いので、ちょっと難しいかなと思った「皿屋敷」をとっても面白く、怖く演じておられてびっくりしました。

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途中、繁昌亭でもよく出演されている豊来家玉之助さんの太神楽曲芸がありました。あの海老一染之助・染太郎コンビがよく「いつもより多めに回っておりますー!」とやっていた、傘の上でボールやら枡やらをくるくる回す、あれです。実は太神楽を生で見たのはこれが初めて、なかなか面白かったです。何より、寄席に来ている人たちは「笑いたいモード」十分なので、ちょっと面白いことを言うだけで笑いのスイッチが入って客席は大盛り上がりなのです。実際玉之助さんも「今日はやりやすいわぁ」と言っておられました。写真は、額の上に小さなボールを乗せて、その上に長い棒を乗せ、さらにその上に大きなだるまを乗せてバランスを取るというもの。

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そしてこの日のトリである南光さん。演目は「千両みかん」でした。大店の若旦那が夏の最中にどうしてもみかんが食べたいあまりに重い病気になり、彼を元気づけるために「みかんなんかすぐ探してきますがな!」とうっかり季節を忘れて安請け合いしてしまった番頭が季節はずれのみかんを求めて大阪中を奔走するという話です。番頭の慌てぶりや、八百屋さんとのやりとりが非常に面白く、何より南光さんの表情と「間」の取り方が抜群でめちゃめちゃ笑わせていただきました。やっぱり大きな名前を襲名する方って、すごいですねー。「有名人だから」というアドバンテージを差し引いても、まくらの時点から観客の気持ちをガッチリつかんでそのままネタが終わるまで離さないところはさすが…本当に見に行ってよかったです。
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by cita_cita | 2007-09-16 18:51 | お笑い

なにわばなし かみなり亭

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土曜日は友人ちかりんのお誘いで、ひさびさに落語を見に行ってきました。
場所は谷六の薬業会館。笑福亭一門会「かみなり亭」にて。
今回は年に一度、仁鶴師匠も登場する回で会場は大入り満員でした。

笑福亭扇平「煮売屋」
笑福亭仁昇「阿弥陀池」
笑福亭仁嬌「愛宕山」
笑福亭仁福「住吉駕籠」
笑福亭仁鶴「代脈」

最初の3つはよく知ったネタだったのですが、とくに仁昇さんの「阿弥陀池」を聞いたときはさすがと感心してしまいました。単純なネタだし、筋もサゲも分かってるはずなのに「あれー、このネタこんなにおもしろかったっけ?」と思ってしまうほど。やっぱり落語って、演者によって全然印象が変わってしまうのが本当にすごい。それから「住吉駕籠」は初めて聞くネタでしたがおもしろかった。扇平さんから仁嬌さんまでの3人が元気一杯だったのに対し、最初仁福さんが出てきてまくらを喋ってるとき、なんとなく声にハリがないから聞きにくいかも?と思ったのも束の間、ネタに入ったとたん、なんともいえない味のある語り口調についつい引き込まれてしまいました。特に後半、酔っ払いが出てきてからの展開は、客席の中に笑いの渦が出来上がっていくのが体で感じられるような盛り上がりで、本当におもしろかったです。

そしてトリの仁鶴師匠。まず、出てきたとき、これまで長年テレビで見続けてきたあの四角い顔が目の前にあるのに思わず感動。「わあ、ほんまもんやー」と喜ぶ私達。あの独特の喋り方もそのまんま。ネタに入ってもそれは変わらず、でもその口調がえらいお医者さんという役柄にぴったり。お医者さんのできの悪い弟子である州達はもっと若手の噺家さんがやるとおそらくもうすこしとぼけた感じのキャラになるのかもしれないけれど、仁鶴師匠がやるとなんだか彼までかしこまったおじいちゃんみたい。でも、それが「本当はできが悪いのに無理してえらぶって先生の真似をしているダメ弟子」という設定に見えてくるから落語っておもしろい。さすがの貫禄でした。でもこれはきっと仁鶴師匠という人にしかできない「代脈」だったのだろうなと、終わってから思いました。もし、今日の開口一番をやった扇平さんが、全くそつなく仁鶴師匠とそっくりに「代脈」を演じたとしても、それは逆に見ていて「いやらしく」感じたかもしれません。それぞれの噺家さんが、それぞれの年齢や経験や自分の持ち味に合った落語をやってこそ、見る人は安心しておもしろく見られるのだろうなと感じました。

久々に見たら、やっぱり落語っておもしろい。また近いうちにどこかに見に行こうっと。
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by cita_cita | 2007-05-14 21:25 | お笑い

「ちりとてちん」とつく枝さん

「NHK上方落語の会」の公開収録に行ってきました。
今回の演目は以下の通り。
笑福亭 風 喬「犬の目」
 桂  つく枝「ちりとてちん」
 桂  雀 々「鶴満寺」
-中入り-
 桂  枝女太「持参金」
 桂  春団治「代書屋」

今回の目的は、もちろん、私のイチオシ、桂つく枝の「ちりとてちん」が見れることと、春団治師匠の噺を聞くこと!前回、京都で市民寄席見に行ったときは、春団治師匠、怪我のため休演で、代わりに福団治に代ったのですよねぇ。その時は春団治が「祝いのし」をやる予定が、福団治の「くっしゃみ講釈」に変更になったのでした。

ところが。こんどこそと勢い込んで会場に向かった私の目に飛び込んできたのはなんと「桂春団治、体調不良のため本日の公演は福団治「藪入り」を代演させていただきます」との張り紙。ガーン!なんでやねん…とぼやきつつ自分の運のなさ(というか春団治との縁のなさ?)を嘆く私。こんな私にいつか、春団治の落語を聞ける日はやってくるのでしょうか…

それにつけてもつく枝さん。最近テレビでの露出も少しずつ増えてきているせいか、出てくるなり「つく枝!」と掛け声が飛んだり、名前を名乗っただけであちこちから拍手が起こるのを見て、私までなんだかうれしくなってしまいました。もっともっとビッグな噺家さんになってほしいなぁ。いや、絶対超売れっ子になると思うな。つく枝さんの顔を見てると、それだけで訳もなく楽しくなってくるんですよ。つまらないことでイライラしたり悩んだりしてるのがバカらしいっていうか。確かにあの顔はずるいと思う。だって、顔のつくりって基本的には生まれつきのものだから、本人の努力ではどうにもならない。寄席に行って何人もの噺家さんが代わりばんこに高座に上がるのを見ていても、そりゃあ色々な顔の人がいる。その中で、つく枝さんの顔には、初めて見た瞬間から人をひきつけるものがあると思う。「あ、この人、なんか面白いことやってくれそう。」とワクワクさせるような何か。もちろん生まれ持ったの顔のつくりだけでも、彼は得をしていると思うけど、それに加えて今まで積み重ねてきた色々な経験が、あの暖かいオーラを作っているのだろうなと感じます。

前置きが長くなりましたが、そのつく枝さんの「ちりとてちん」。予想通りもう最高でした!前半から大暴走。この噺は前半と後半に分けられるのですが、前半は話していて気持ちのいい相手、気の会う相手と酒を酌み交わし楽しむ場面、そして後半はその2人が気の会わない、いけ好かない相手を懲らしめてやろうと、ちょっとした(というか相当意地悪な)いたずらを仕掛ける場面です。登場人物は少ない上、オチがはっきりしてるので落語初心者が見ていても十分楽しめるはずです。前半の旦さんと喜ぃさんという気の会う2人のやりとり、特に喜ぃさんの大げさなおべんちゃら、でも大げさすぎて嫌味を通り越して「そんなアホな」と突っ込みたくなるやりとりが楽しいのです。後半部分、「いけ好かない」竹(たけ)という男が何でも知ったかぶりをして、決して相手のことを褒めずケチを付けまくる、このコントラストも見せ場ですが、その中で色々小ネタが出てくるのが好きです。腐った豆腐を「長崎名物ちりとてちん」と勝手に名前をつけて、知ったかぶりの竹に食べさせてやろうとするのですが、わさびを入れて「毒消しになるやろ」というくだりや、「あいつは絶対いちゃもんつけよるから、名前の右上に小さく"元祖”と書いといたれ」とかいう部分、それにちゃんと竹が反応して「元祖!…ホンマもんですわ。ニセモノはここに"本家"と書いてある」というやりとりなど、単純なだけにここをどれだけ面白く見せるかが腕の見せどころでしょうね。

みなさんも、もし落語を見に行く機会があったら(あるかな?)、「ちりとてちん」という名前はぜひ覚えておいてくださいね。前座向きの短い話で、人情味や深い教訓のあるじっくり聞かせるような話ではないですが、日常のちょっとした話を膨らませて笑いに変えてしまう、落語の醍醐味を味わえるネタだと思います。なお、この演目はNHK(関西だけかな?)で月1回放送されている「HNK上方落語の会」という番組で放送されます。多分3月の放送になると思いますので、ぜひ見てください!
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by cita_cita | 2007-02-21 22:05 | お笑い

「サライ」 2007 2/15号

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枯れたオジサン好みの(失礼!)”大人の生活誌”「サライ」の最新号は落語特集でした。なんとCD付き。このCDが2部構成で前半は古典落語名人選と題して、三代目三遊亭金馬『やかん』、五代目柳家小さん『長屋の花見』、六代目笑福亭松鶴『ひとり酒盛り』という、今となっては貴重な口演が収録されています。そしてCDの後半はなぜか般若心経(なんでやねん)。ちなみに表紙のオッチャンは故古今亭志ん生師匠です。

ひとり酒盛りっていう演目は、酒飲みの男が友達になんだかんだと注文をつけ、燗をつけさせたり酌をさせたりしながら、結局とっておきのお酒を分けずに全部ひとりで飲んでしまうというストーリーで、私の大好きなネタなんです。実は学生時代、邦楽のサークルで三味線を担当していた私は、同じ大学の落語研究会に頼まれて準会員という名目で(でも結局実体は部員扱いだった…)寄席三味線などのお囃子をやっていたんです。その時、部員の中でも抜きん出て上手だった先輩が得意としていたネタがこの「ひとり酒盛り」と「ちりとてちん」(これも面白い!)という演目で、練習の時から知っているのに、何度見ても笑ってしまった、私にとっては思い出の噺です。

だいたい他の大学の落研でもそうだと思うのですが、部内に代々伝わる「米朝落語全集」みたいなテープが置いてあって、それを聞きながら覚えて稽古をするものだから、どうしてもお手本は「桂米朝一門」の落語になっちゃうんですね。で、笑福亭の落語ってなかなかじっくり聞く機会がなかったんです。実際同じネタを米朝一門と松鶴一門とで聞き比べてみると、大きくアレンジが違うのがよく分かります。六代目松鶴といえば、その破天荒さと豪快さでも数多くの伝説を持つ仁鶴や鶴瓶の師匠ですが(紫綬褒章授与の際に市民税を30年間滞納していたことが発覚し急遽支払ったとか・・・)、実際に録音された音源を聞いたのは数回しかなく、その松鶴の「ひとり酒盛り」をこんな形で聴けるなんてラッキーでした。

ちなみに今回の特集はこんな感じ。今回は江戸落語がテーマだったので、それも私にとっては新鮮でした。
○特集
・名人42人総登場
○落語完全ガイド
・古今東西・噺家列伝~古今亭志ん生
・笑う前に知っておきたい「しぐさの意味」「名作のあらすじ」
・落語の世界を「味わう」~落語に登場する料理、噺家ゆかりの老舗
・ 本物の「話芸」に触れる~旬の噺家に出会うための、寄席・ホール案内

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by cita_cita | 2007-02-07 23:39 | お笑い

今年のM-1グランプリ考察

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優勝はチュートリアルでしたね。
番組を見ていた人なら、誰もが納得の結果でしたね。今思い出しても面白いですもん。

個人的には笑い飯にもうちょっと頑張ってほしかったのですが。審査員も言ってましたが、笑い飯エンジンかかるの遅すぎました。持ち時間の70%過ぎた頃からぐぐっと面白くなったけど、そこまでひっぱりすぎのような気が...4分しかないんだし、「うがらい」だけであそこまで続ける必要は無かったのでは?5分あったら残れたかもなと思うと残念でしかたない...それでも、決勝1回戦の麒麟には勝てたと思うねんけどなぁ...どちらにしても笑い飯が決勝に出たとして、結果はチュートリアルやったはずやけど。笑い飯は奈良民族博物館ネタを超えないと優勝は難しいのか...。

あと、フットボールアワーも、「あれ?」と思ってしまった。
なんで岩尾にあのキャラで通させたのかギモン。最初出てきたときに「小走りやったで」と言ったのが一番面白かった。ああいうトボケキャラこそが岩尾やと思うねんけどな。でも、去年優勝してるし、いつもと違う方向でやってもいけるかどうか挑戦したのかな。

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決勝1回戦のチュートリアルのネタ(冷蔵庫ネタ)でかなり笑って、それまで一緒に番組見てた友人一同「笑いたい願望」を爆発できずストレスたまってたところであれやられたもんだから、相当満足して、この勢いが2回戦で持続できるか心配してたんだけど(今まで笑い飯がそのパターンで負けてるの何度も見たから)心配無用でした。明らかに2回戦のネタ(ちりんちりんネタ)のほうがパワーアップしてて、笑いの息継ぎするのさえ大変やった。前の笑いがまだ終わりきってないのに、次の笑いが来るからほんまに苦しかった。今回のネタといい、伝説のバーベキューネタ(バーベキューの串に何をどの順番で刺すかというだけで盛り上がるネタ)といい妄想ネタのときの徳井はホンマに役者や...月曜日の関テレの「ピンどん」での徳井の女装(クラブのママという設定)はかなり見ものです。ニューハーフ並みにキレイなので、見たこと無い人はぜひ見てください。

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ちなみにチュートリアルは2人とも京都出身で、京都のローカルラジオ局KBS京都では「キョートリアル!」っていう番組を持っていたりします。でもこれを気に関西での番組出演が減ったりしたらちょっとさみしいな...「せやねん!」にも出続けてほしいです。
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by cita_cita | 2006-12-25 01:54 | お笑い

リアルビビリ橋

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今日の「クイズプレゼンバラエティーQさま!」(朝日放送)のリアルビビリ橋、めっちゃ怖かった。 ロバートの秋山と山本が橋の高さ30m、長さ180mの吊り橋の両側からお互いにわたり始めて、途中ですれ違い、先に反対側にゴールしたほうが勝ちというルールなんだけど、日本のどこかにあるっていうこの吊り橋、なんとしっかり板を張った幅が20cmしかないのです。高所恐怖症でなくてもマジで見てるだけで怖い。こんなのと比べたら大歩危小歩危近くのかずら橋、全然怖くないですよ…。

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トップの写真では怖さが分かりにくいかもしれませんので、以前の放送でやったもう少し怖くない橋の写真を…これでも幅は43cmあるんですよー。20cmって一体…。
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by cita_cita | 2006-08-25 01:05 | お笑い

笑福亭鶴瓶@市民寄席

e0066369_12132164.jpg少し前の話になりますが、市民寄席に行ってきました。この日の演目は林家染太「犬の目」、笑福亭鶴二「竹の水仙」、桂米輔「延陽伯」、桂春団治「祝のし」、桂文太「八五郎出世」、笑福亭鶴瓶「愛宕山」(の予定でした…)

今回はいつもの芸術センターではなく年一回の京都会館での開催ということで、だいぶ座席が遠かったので演者の表情が捉えにくかったのが少し残念でした。それでもやっぱり今回の顔ぶれは全員が他の落語会ならトリを取れるほどの豪華メンバーなだけあって、皆さん遠くてもしっかり笑わせてくれました。顔があまり見えないため、声だけに頼って聴いていたのですが、それでも面白いなんて、声色だけで何人もの登場人物をしっかり演じわけられるっているのはすごいなあと感心しました。

「延陽伯」ってこの間見た「ろくろ首」とかなりかぶってるところがあるのに今回初めて気が付きました。両方見たことはあるはずなんですが、自分の中でこの2つのネタがごっちゃになっていたみたいです…。それと今回、ハプニングがひとつ。今回一番楽しみにしていた桂春団治師匠を待っていたら、めくり(名前を書いた立て札みたいなの)をめくったところに書いてある字がなんとなく「桂春団治」に見えない。似てるんだけど、なんか違う。周りもちょっとザワザワしてる。で、出囃子が鳴り始めて出てきた縁者がなんだか挙動不審。みんなも笑ってる。で、高座に上がってボソッと口を開いて「代演でがっかりしましたやろ。」「分かってまんねや、みんなの顔見てたら。」…って、この声、春団治師匠とちゃう、福団治やん…!(笑) 思わず隣に座ってた見ず知らずのお客さんに「あれ、福団治さんですよね」と確認してしまいました。なんでも、春団治師匠が怪我をしたとかで急遽大演が決まったらしいです。会場の入り口にも張り紙がしてあったらしいですが、私は気付きませんでした。で、何をやるのかなーと思って聴いてたら「くっしゃみ講釈」でした。以前ニフティがやってる「にふ亭 ぽっどきゃすてぃんぐ落語」で江戸落語バージョンの「くっしゃみ講釈」を聞いてたので江戸言葉でやるのと上方言葉でやるのでは、雰囲気が全然違って聞こえるなーと面白かったです。講釈師がくしゃみを我慢しながら講釈するのが最高に上手でした。福団治さんはひとクセもふたクセもある人物を演じるとピカイチですね。

今回予想以上によかったのが鶴瓶さんでした。登場して、「この市民寄席は今回で280回という大変な歴史のある会でして(年に5回しかやらないから単純計算でも56年!?それってすごくないですか?)、私も35年ほど前ここに寄席を聴きに来てトリを取ってた六代目松鶴に弟子入り頼みに行った思い出があります。その市民寄席で、しかも京都会館でやる回でトリを取れるというのは感無量です。」と語っていました。演目は「愛宕山」。これは難しい大ネタなので、できる人も限られています。なんでも東西落語家の集まりである六人の会(ろくにんのかい)で春風亭小朝さんに課題として「愛宕山」を覚えるように言われて必死で覚えたそうです。ちなみに六人の会のメンバーは春風亭小朝、笑福亭鶴瓶、林家 正蔵(襲名前は林家こぶ平)、立川志の輔、春風亭昇太、柳家花緑という蒼々たるメンバー。

で、肝心の落語を聴いた感想ですが…この人こんなにうまかったんだーと目からウロコ。しかも、私にとって馴染みのある「桂」の落語ではなく、しっかり「笑福亭」の落語にアレンジされてます。 市販されているテープなんかは、桂一門のが多いので、私も米朝師匠のしか聴いたこと無かったんですよ。はっきりいって全然違う!何が違うって登場人物のキャラクターが全然違うんです…。この「愛宕山」は京都の室町の若旦那と、その太鼓持ちをやる大阪もんの一八と茂八が舞妓芸妓を引き連れて愛宕山にピクニックにやってきてひょんなことから山登りの競争をすることになるという話。…とここまでは誰のネタでも同じなんですが、鶴瓶の「愛宕山」はここからが違いました。太鼓持ちといえば、普通おべっかやお愛想を使って旦那さんを持ち上げて機嫌を取るのがその仕事。それなのに鶴瓶の「愛宕山」に出てくる太鼓持ちはちっともヨイショしないのです。京都人への対抗指揮をむき出しにして若旦さんに食って掛かります。若旦さんは一枚上手で、こんな2人をおちょくるのを楽しんでる。そんな変わった「愛宕山」でした。鶴瓶は「これは笑福亭の愛宕山、松鶴の愛宕山でっさかいに、京都の皆さんも気ぃ悪くせんといて下さいよ」と前置きしていました。確かに京都人と大阪人の気質の違いがこの話を面白くしてくれるスパイスになっていて、爆笑モノでした。遠くて表情がはっきり見えないのに、高座の上で中腰になったり右に左に腕を振り回して動き回ったり、すごい運動量で山登りに不慣れな大阪人の様子をコミカルに表現してくれました。サゲまでは多分40分以上あったと思いますが、全然長さを感じさせない、面白い高座でした。次はぜひ近くで見たいものです…。

私ね、昔よみうりテレビでやってた「パペポTV」の大ファンだったんですよ。公開録音にも何度か行ったぐらい…。そしてその昔、さらに小さい頃、毎日放送でやってた「突然ガバチョ」って番組の中で「つるべタクシー」ってコーナーとかムキムキマンが出てくる「テレビにらめっこ」ってコーナーがあって、なんだか子供ながらにとっても面白かったような記憶がかすかにあるんですよね。あのころの鶴瓶はアフロヘアーに胸当て付きジーンズがトレードマークでした。2つともまた見たい番組ですねぇ…(遠い目)。って、この話分かる人どれぐらいいるんやろ(汗) 

余談ですが、この日会場に行くとダフ屋が…。ついに落語もここまで…と思ったら買った人はもう一つの入り口(第一ホール)の方に入っていく。手に持っているチケットを見るとなんだか見覚えのある黄色い色。え?え?あれって???と思っていたら二番手の笑福亭鶴二さん、出てくるなり「今日は若いお客が多いなと思ったら、なんのことはない、ウルフルズですねん」と一言。ぎゃーっ、やっぱりそうか!実はこの日都合がつくか分からなかったから、京都公演はあきらめたのだった。しかしそれが今日だったとは…。さらに追い討ちを掛けるように鶴二さん、「外に並んではるお客さん見てたらすぐ分かりますねん。ああ、この人は落語やな、とかこの人はウルフルズやなとか。」ってコラーッ!なんでやねん!と心の中で叫んだ私でした。(お陰で鶴二さんのネタが始まってからも、今トータスと一つ屋根の下に居ると思うと、しばらく隣から音が聴こえてはこないかと動転して集中できなかった…笑)
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by cita_cita | 2006-07-05 22:43 | お笑い

「自湯寄席」@白山湯

これはなんでしょう。そう、お風呂屋さんの下足箱です。
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落語会なのになぜお風呂屋さんの写真かというと、それはお風呂屋さんで寄席があったからです。とはいっても、もちろん裸で寄席を聞くわけではなく、お風呂屋さんの定休日に寄席があったのです。この落語会が行われたのは、新町六条の「白山湯」。その名も自湯(じゆう)寄席の第10回目公演でした。この日の演者は、桂米二「煮売屋」、桂二乗「崇徳院」、桂米二「ろくろ首」、桂雀々「鶴満寺」というメンバーでした。

「煮売屋」は、私の先輩が落研で十八番にしていて、何十回も聞いたネタだったので、聞いていても次のせりふがどんどん浮かんでくるのが自分でも面白かったです。次に何が来るか分かっているのに笑えてしまうのが落語のすごいところですよね。この「煮売屋」はストンと決まるサゲではなく、「わあわあ言うております、おなじみの○○というお笑いでございました。」で終わる系の噺なので、それまでの段階でどれだけ笑わせてもらえるかで「ああ面白かった!」となるか「なんか不完全燃焼」となるか決まってくると思います。お伊勢まいりをする2人の男の珍道中を描いたネタですが、前半が自分の覚えていた内容とちょっと違ったような気がするので、ちょっと調べてみてすごいことに気付きました。(っていうか落語好きなら常識?)先日、京都の市民寄席で、笑福亭喬若さんがやった「七度狐」というネタを観たのですが、この「煮売屋」の2人の旅は「七度狐」へと続くのだそうです。煮売屋(食堂)からすり鉢に入ったおかずをこっそり持ってきた2人は、中身を食べて空っぽになったすり鉢をばれないように草むらにポーンと捨てます。捨てたすり鉢が狐の頭に当たって、怒った狐に2人が化かされるというのが「七度狐」だったのです。そういえば、この2つの話、今考えてみれば、登場人物のかけあいとか、雰囲気が似てるなーって納得です。当然ですね、同一人物だったんですから(笑)

次の「崇徳院」は、なんと前座の米二さんの弟子である二乗さんが担当。というのは、この「崇徳院」というのは上方落語でもかなりの大ネタらしく、前座向きではないそう。 その大ネタに二乗さんが初挑戦するというので、師匠の米二さんが自ら前座を買って出たというわけです。「煮売屋」も「七度狐」も前座ネタなのですね。崇徳院、初めて聞くネタだと思ったのですが、途中から「あれ?何か聞いたことある…」と思い始めて、最後まで聞いてみたのですが、結局これまでに観たことがあるかどうかはっきりしなかったのです。多分観たことなかったのでしょうね。私が「あれ?」と思った部分というのは、恋わずらいで衰弱しきった若旦那が、主人公に「私の話、笑わんと聞いておくれよ」という場面や、百人一首の崇徳院の歌の上の句「瀬をはやみ」という部分に節を付けて大声でどなる部分なのですが、このパターンの場面はきっと他のネタでも出てくるものだと思います。間にドタバタはいっぱいあるものの、ハッピーエンドのすごく素敵な話です。若旦さんの一目惚れの相手を、主人公の熊五郎が大阪中あてもなく探し回るのですが全く見つかりません。でも、同じく相手のお嬢さんの家族に頼まれて、お嬢さんの恋わずらいの相手(熊五郎の若旦さん)を探していた棟梁風の男に奇跡的に鉢合わせして、めでたしめでたしという話です。熊五郎がついにその男に出会ってパニックになり、大騒ぎする場面がこの長~い噺の見せ場ですね。二乗さん、師匠の後ということもあるし、大ネタということもあって、すごく緊張されたと思いましたが、すごく上手で引き込まれました。

e0066369_031559.jpg「鶴満寺」は実際に大阪の天六の近くの長柄というところにあるお寺で、ここでの花見を題材にしたネタです。先日聞いた「隣の桜」といい、この時期ならではのネタを聞けるというのはうれしいですね。10回目の記念公演ということで雀々さんが来られていたのですが、やっぱりあの人が出てくると安心すると同時に、いきなり笑いが起こるからあの顔はちょっと反則ですよね(笑) まくらから飛ばしまくりで、お客さんも大ウケ。このネタは、船場あたりの問屋の旦さんが芸者衆と太鼓持ちを引き連れて、桜の名所である鶴満寺に花見に行く場面から始まります。ところがその鶴満寺は、今年からお堅い住職に変わったとかで、酒を飲んで大騒ぎするような花見の客は入れないように留守番の寺男、権助(ごんすけ)が一行を阻止しようとします。「自分達は宴会ではなく、歌詠みの会でやってきたのだ」とうそをついて権助をなだめすかし、賄賂を渡して中に入り込み宴会を始めます。実はこの権助が無類の酒好きで、お酒をすすめると最初は遠慮がちに「じゃ、一杯だけ」なんてやっていたのに、どんどん酔いが回り、みんなに絡み、最後には一人眠りこけてしまったところに住職が戻ってきて…という話です。権助の言動がすごくユニークで、これを雀々さんがやるとゲンキンだけどなんだか可愛いおじいちゃん!という感じでどうも憎めないのです。(なんか私の大好きだった故桂枝雀さんを思い出しました。雀々さんの師匠ですもんね。)最後のサゲも「納得!」という感じで気持ちよく終わるので好きなネタになりました。でも、どうやらこのネタをやる噺家さんはあまり多くないみたいですね…。いいチャンスに恵まれました。
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by cita_cita | 2006-04-11 00:26 | お笑い