マレーシア・ボルネオ紀行 その4

4日目の朝7時の飛行機で1日遅れでサンダカンに出発。今回、国内線は破格の安さで評判のエアアジアを使いました。どのぐらい安いかというとサンダカン-コタキナバル間(45分のフライト)が51リンギ(約1300円)、コタキナバル-クアラルンプール(2時間半)が210リンギ(約5600円)といった具合です。これは1ヶ月前にネットで予約した料金ですが、早ければ早いほど安いらしく、席が埋まっていくにつれて上がっていくそうです。実際、この日私が買いなおしたチケット(前日に購入)は、1ヶ月前の購入時の料金と比べ約2倍になっていました。基本料金には何も含まれていないため、航空保険、預け荷物、飲み物、食事、座席の指定なども全てオプションで選択し、必要なものだけ追加していく方式になっていて、コスト削減が徹底しています。そのおかげでこの料金が実現できるのでしょうね。驚くのは、国内線だけでなく、国際線、例えばクアラルンプールからバンコクやバリに行くのも、条件さえ揃えばこんな料金でフライトが可能だということです。ああ、マレーシアの人がうらやましい。

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エアアジアのコーポレートカラーはビビッドな赤。キャッチコピーはNow Everyone Can Fly(誰でも飛行機に乗れる時代が来た!)。マレーシア人のわずか5%程度しか飛行機に乗ったことがなかった10年前と比べ、このエアアジアのおかげで初めて飛行機に乗った人がたくさんいるのでしょうね。

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客室乗務員の制服も真っ赤なスカートにジップアップのカジュアルなスーツ。とにかく元気なイメージ。以前、スカートはもっと短かったのだけど、政府からの指導で長くなったらしい…。どれだけ短かったのだろう(汗)。お化粧も派手なスタッフが多くて、全然気取ったところがないのです。賛否両論あるかもしれないけど、私はここまで徹底して独自路線を行くっていうのは、一本芯が通った感じで結構好きだなあ。

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アジア中心のネットワークですが、マンチェスターユナイテッドのオフィシャルスポンサーにもなっています。イギリスまでの便も就航しているそう。

KLを出て3時間弱、機内で隣になったペナン島在住のおじさんと色々話しているうちにサンダカンへ到着。コーヒーショップのチェーンビジネスをやってるとかで、案内するからいつでもペナンにおいでって。ペナンか…またいつか行きたいな。

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10時にサンダカンに着き、待ち合わせのホテル・サンダカンへ移動。少し時間があったので周辺をぶらぶら散歩。サンダカンの町は、昔日本軍がボルネオを統治していた時代には北ボルネオの中心地でしたが、戦争の空爆で町は壊滅し、コタキナバルに州都が移った現在では第2の都市となっています。とはいえ、KLと比べると観光客ずれしていない、非常にのんびりした田舎町という印象でした。

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ホテルの周りを少し歩くと古く味のある建物がたくさん並びます。漢字の看板が多く目に付きましたが、中華系の人口が多いのでしょうか。サンダカンの町はとても小さく、中心部は十分歩いて回れるぐらいです。高校時代、恩師の勧めで山崎朋子さんの「サンダカン八番娼館」という本を読んだのですが、恥ずかしながら細かい部分を忘れてしまいました。あの頃は、将来そのサンダカンに自分が行く日があるなんて思いもしませんでしたが(実際、どこにあるかもよく知らなかったから)もう一度本を探して読んでみようと思います。

ここでYさんとようやく感動の再会を果たし(ホントにすみません…)、同行のメンバーとともに漁港近くの中華料理店で昼食。彼らは朝からセピロックにあるオランウータンセンターに行っていたのです。そこでは、親とはぐれたり怪我をしたオランウータンが自然に帰れるように保護し、トレーニングをしていて、餌付けの時間には間近でオランウータンを見ることもできるのです。残念ながら私は参加できなかったのですが、このときのメンバーと一緒にこれから3日間行動することになります。私たちのチームはカナダ人夫婦(演劇プロデューサー)、イタリア人夫婦(建築家)、ベルギー人夫婦(看護士と設計士)、イギリス人夫婦(この2人の仕事は分からなかった。)、そしてYさんと私の日本人。とっても国際色豊か。楽しい3日間になりそう!イギリス夫婦は新婚さんで、3ヶ月の長い新婚旅行が始まったばかり。この日がまだハネムーンの2日目でした。4月になって、今頃はどこにいるのかなぁ。


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中華料理店の1F部分は中央市場。魚の部と、野菜・果物の部、日用品の部に分かれています。これは魚部門。さすがに魚の種類も豊富で、どれも新鮮そうでした!

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ランチの後、いよいよ船に乗り込んでジャングルに向かいます。キナバタンガン川の下流域にあるスカウという地域のロッジに2泊して、熱帯雨林の野生の生き物に会いに行くのです!これが今回ボルネオに行きたかった一番の目的!ボルネオは野生動物の観察ができる場所がいくつもあり、スカウもそのひとつなのですが、スカウはその中でもいろんな種類のサルに会える可能性が大きいこと、トレッキングよりリバークルーズがメインになるため体力的な不安が少なかったことで今回の目的地として選びました。

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ボートに揺られること2時間、ようやく宿が見えてきました!周辺にはいくつか同じようなロッジがあり、宿へは川から上がることとなります。(ジャングルで道がないため車での移動ができないため)

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エントランスを上がるとすぐに川に面したカフェ(ここで食事します)があり、そこから奥にロビーと宿泊棟があり、さらに奥には自然観察用のボードウォーク(板張りの遊歩道)があります。

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レストランからロビーに向かう通路。

ロビーでウェルカムドリンクを頂き、滞在中の注意事項を聞きます。滞在中のスケジュールは基本的に決まっていて(ジャングルを一人で歩き回るのは危険なので、ガイドがついて回ることになります)、同じチームのメンバーは基本的に一緒に行動します。

3日間の予定はざっとこんな感じ。
<1日目>
15:00頃:スカウ・レインフォレストロッジ到着
16:30:サンセットクルーズ(哺乳類や鳥中心)
19:00:夕食
20:30:ナイトクルーズ(爬虫類や夜行性の動物中心)
<2日目>
5:30:起床、コーヒーと軽食
6:00:早朝クルーズ(哺乳類や鳥、昆虫中心)
    (途中、オックスボー湖周辺で軽くトレッキング)
8:30:朝食
11:00:ロッジ裏の遊歩道散策(植物観察メイン)
12:30:昼食、その後自由時間
15:00:ティータイム
16:30:サンセットクルーズ(哺乳類や鳥中心)
夜:  スライドショーなど
<3日目>
8:30:朝食後、チェックアウトして出発

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部屋はこんな感じです。山のロッジという雰囲気でとてもシンプルですが清潔です。シャワーもちゃんと温水が出ます。(ソーラー発電だそう)

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第1回目のクルーズに出発。2つのボートに別れ、それぞれに英語ガイドがつきます。さすがプロのネイチャーガイドだけあって、動物を発見するのが早い!すごく高い木のうえにいるサルや小さな鳥、爬虫類などもすばやく見つけて教えてくれます。カメラはもちろんですが、双眼鏡があると、なお楽しめます。私は図書館から「ボルネオ野生動物ガイド」という本を借りていったのですがこれが大正解。ガイドさんは英語で動物の名前を教えてくれるのですが、オランウータンやマングローブスネークなんていわれると英語でも分かるのですが、Proboscis Monkey(テングザル)やRhinoceros Hornbill(サイチョウ)、Crested Serpent Eagle (カンムリワシ)なんて言われても、想像がつかない。そんなとき、ポケット図鑑を使って日本語で名前と説明を読むと、その動物の特徴や習性がよく分かってツアーも数倍楽しめます。

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お目当ての動物が見つかると、みんな一斉に双眼鏡やカメラを構えて観察。高いところにいる動物が多いので、動物がたくさん見つかったときはずーっと上を見過ぎて首が痛くなっちゃいます。


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テングザル。名前の通り、大人のオスは鼻が長ーいのです!このとぼけた感じがメチャクチャ可愛い。まるで小人のおじいちゃんみたい。


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メスや子供は鼻は長くなく、ツンと上向きにとんがっています。これもかわいい。

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テングザルは10匹ぐらいの群れで行動しています。ひとつの木にいっぱい、木の実がなるように並んでいることも。子供は活発に飛び回って遊んでいます。


ちょっと動画も紹介。雰囲気が伝われば良いのですが…

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だいたい距離的にはこんな感じです。右上の木にテングザルの群れが見えますか?

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キタカササギサイチョウ。サイチョウ(ホーンビル)はおでこの上に角みたいなのがあるのが特徴で、ボルネオには8種類のサイチョウが生息しているそうです。

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ミズオオトカゲ。これは小さいですが大きいのは2mになるそう。大きいのも見ましたがうまく写真が取れませんでした。

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ダイサギ。日本の川にもよくいるサギの仲間。でも大きいのです。首を丸くすくめ、水面を飛んでいく姿はとっても優雅です。

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ご飯はビュッフェスタイル。キャンドルの灯りの中、川辺のカフェで食べます。欧米の宿泊客が多いためか、メニューはアジア色は薄いかな。

ナイトクルーズでは真っ暗な中、強力なサーチライトを使って夜の動物を観察します。暗いのであまり写真は取れませんでしたが、ミミズクやヘビ、トカゲなどに出会いました。

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目にも鮮やかなマングローブヘビ。黒い胴体に黄色の横しまがくっきりはいっています。毒蛇で、爬虫類や鳥を食べるそう。

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極彩色の鳥がいました。名前は忘れてしまった…。

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これはキレイな緑色のトカゲでしたが、これまた名前を忘れました…。ボルネオはトカゲの宝庫です。

ナイトクルーズから戻り、裏の遊歩道を少し歩いてから早めに就寝。明日は5時起床なのです!早朝クルーズとトレッキングも楽しみです!
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by cita_cita | 2009-04-04 00:10 |
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