Do you have a Dream?

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昨日はまた部屋でのんびりの1日。昼過ぎまでは晴れていたので、布団カバーと毛布を全部洗濯して(後に小雨が降ってきて室内で干す羽目に…)マットレスもヘタラないように裏表ひっくり返しました。

午後3時過ぎから先週に引き続き、「チェ 39歳 別れの手紙」を見に行って、家に帰ってからTVでサッカー観戦。もともとサッカーには詳しくないのであまり集中して見られず、しかも点も入らず消化不良。でもその後見たHNKの「その時世界が動いた」がとっても良かった!昨日のタイトルは「I have a Dream ~キング牧師のアメリカ市民革命~」。去年の秋放映されたものの、アンコール放送でした。

キング少年は6歳のときに、それまで仲良く遊んでいた白人の友達から「もう一緒に遊べない」といわれ、ショックを受け、初めて自分が黒人であること、アメリカでの黒人の立場を意識し始めます。当時は「人種隔離法」の下であからさまな黒人差別がまかり通っていました。州によっては黒人と白人は同じ学校に通えない、黒人と白人の結婚は許されないなど法律で明文化されている地域もあったのです。大人になったキング青年は、牧師となり、黒人が安心して集まることのできる教会で「平等と正義」について語り、そして、根拠のない劣等感を捨て、黒人としての自尊心を持とうと呼びかけます。

そんな時に事件が起こります。ローザ・パークスという黒人女性が、バスの中で白人に席を譲らなかったことを理由に逮捕されたのです。当時のバスは、前方の白人専用席と後方の黒人専用席に分かれていたのですが、白人席が満席の場合、黒人は白人に席を譲るというルールがあったのです。これを問題視したキング牧師は、黒人たちに呼びかけ、バス乗車をボイコットすることを提案します。バス利用客の7割以上が黒人であったことから、バス会社と政府に対する抗議の証としてこの方法を提案したのですが、キング牧師はこの提案にどれだけの黒人が賛同してくれるか不安に思っていました。車を持たない黒人市民にとって通勤や通学の最も安い手段であるバスを利用できないということは、彼らにも犠牲を強いることになります。しかし、ボイコット開始当日の早朝、表通りに出たキング牧師が見たものは、誰も乗っていない始発バスでした。その次のバスも、その次も、どのバスにも黒人は一人も乗っていません。彼らはキング牧師の声に応え、皆、歩いて職場に向かっていたのです。このボイコット運動は1年以上も続いたのです。彼らは、「We Shall Overcome(私たちは打ち勝つ)」という歌をスローガンとして、高らかに歌いながら、雨の日も晴れの日も、来る日も来る日も歩き続けました。このときの映像が流れていましたが、彼らが誇らしげな表情で胸を張って歩いている姿が本当に感動的でした。

これがきっかけとなって盛り上がりを見せた「公民権運動」を押さえ込もうとした警察当局が、デモ隊に対して消防車から放水攻撃をしかけたり、警察犬に噛み付かせたりという行動に出ます。しかしそんな目に合いながらも、暴力でやり返すのではなく、キング牧師の提唱する「非暴力による抵抗」を貫いた黒人たちの姿が全米に報道されるにつれ、心ある白人の賛同者も数を増していきます。そして1963年8月、ワシントンDCにて最大のデモ(ワシントン大行進)が行われました。このとき、黒人と白人が共に手をつなぎ、行進をし、集会の行われる広場に集結します。この広場こそがオバマ大統領が先月就任演説を行ったリンカーン祈念堂前広場であり、同じ広場でこの日にキング牧師が行ったスピーチが、あの有名な”I have a Dream”なのです。ここに一部を紹介します。

私には夢がある。
いつの日か、ジョージアの赤土の上で、かつての奴隷の子孫と
奴隷主の子孫が、兄弟愛のテーブルに仲良く座れる日が来ることを。

私には夢がある。
いつの日にか、私の4人の幼い子供たちが肌の色によってではなく、
人となりそのものによって評価される国に住む時が来るという夢が。

きょうここに多くの白人の友が集まっています。
白人の運命もまた、われわれ黒人の運命と共にあるのです。
白人と黒人の自由は決して解くことのできない絆でつながれています。
われわれは一人では歩いて行けないのです。


この後、人種隔離法は禁止され、さらに数年後、公民権法が制定されます。しかしさらにその数年後の1968年、キング牧師は白人によって暗殺され、39歳でその生涯を閉じました。

アメリカが今、オバマ大統領にキング牧師の姿を重ね、その演説に熱狂し、そこに現在のこの閉塞感からの活路を見出そうとしている気持ちがなんとなく理解できます。

日本はどうでしょうか。今、どこからかキング牧師やオバマ大統領のような人が現れるということはあるのでしょうか。そして、もしも現れたとして、果たして日本人は「正義」という名の下に、心をひとつにして国を動かすということができるのでしょうか…。
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by cita_cita | 2009-02-12 20:33 | その他
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