灯油の匂いと家族の記憶

そろそろ本格的に冬支度しないといけない寒さになってきましたね。つい最近までエアコンだけで頑張っていたのですが、先週末、すごく寒い朝に布団から出られなくて(週末ということで甘えてしまったのも要因)ついにファンヒーターを買おうと決意しました。以前の一人暮らしのときはガスファンヒーターの愛用者だったので、できればガスがよかったのですが残念ながら今の住まいはガスの元栓がキッチン用の1口しかなくって断念。セラミックヒーターやハロゲンヒーターはあったまる範囲が狭いし、オイルヒーターも時間がかかるし…で、灯油の取り扱いとか色々不安はあったものの、結局石油ファンヒーターを買うことにしました。結論から言うと大正解。やっぱりこれが一番暖かい!幸い、マンションから徒歩2分のところにガソリンスタンドがあるので、自転車押しつつ買いにいけます。

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ダイニチのブルーヒーターってやつなんですが、この燃料タンクがなんと容量9リットル。実家のファンヒーターのタンクが5リットルだから、9リットルってめちゃくちゃでかいですよ(笑)。確かに満タン入れるとホントに重い。マンションだからベランダで入れてそんなに運ばなくてもいいからなんとかなるけど、階段の上り下りなんかあったら大変です。という話を親友なおっちとしていて、「子供の頃、灯油の補給って大嫌いだったなぁ。あの、燃料切れのピコピコ音聞くたび、なんとなく憂鬱な気分になったなぁ。」と思い出しました。

うちの実家では、寒~い物置に灯油を保管していたものだから、冬の間はいつも「誰が灯油を入れるのか」という問題が家の中に渦巻いていました。残り少ない気配がしたら、そぉーっとリビングから自分の部屋に移動したりして…(笑)。でもなおっちが、「灯油って手が汚れるし、寒いし重いし、決していい匂いじゃないのに、あの匂いにホッとするのはなぜだろう?」と言うのです。うーん、確かに私もそう思う。たぶん子供の頃の、家族が1つの部屋に集まってきて温まった思い出とオーバーラップしてて、その時間の記憶があるからでは?という意見で一致しました。大人になって、家族がバラバラに生活するようになって、お正月なんかの特別な時をのぞけば、あの日常的な光景は自分の記憶の中でしか再現できなから、よけいに懐かしいのかも。匂いって、記憶と直結していて、その香りをかぐと忘れてた記憶を呼び覚ますことがあるって研究でも証明されているらしいし。(ちなみにプルースト効果というらしい。プルーストの著書「失われた時を求めて」の中で主人公がマドレーヌを紅茶に浸した瞬間、幼少の頃の記憶がフラッシュバックするという場面から。ふむふむ。)

で、一人暮らしの今となっては「誰が灯油を入れるのか問題」はもはや存在せず、私が入れなければ決して解決しないのでした。
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by cita_cita | 2008-12-12 01:11 | 暮らし
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