雪の美瑛と旭山どうぶつえんと。

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先日、厳寒の北海道、しかもその中でも特に寒い旭川地区に行ってきました。目的は、夏に滞在してすっかりお気に入りとなってしまった美瑛の宿「とぅもろう」に泊まって冬の美瑛の雪景色を体験すること、そして冬の旭山動物園でペンギンの散歩を見ることと、元気なホッキョクグマに会うことです。(夏は34度の異常な暑さでぐったりしているところしか見られなかったし、私もぐったりしてたし。)

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念願のペンギンの散歩!あ、そうそう、今回知った衝撃の事実。ペンギンってすっごく短足に見えますが、実は他の鳥と同様、ちゃんとひざの関節もあるんです。でもその部分は羽毛に覆われていて見えないだけ。いつもひざを曲げてヨガの「いすのポーズ」のような状態で歩いているのです。私たちも同じように試してみたら、きっと納得。だれでもペンギンと同じヨチヨチ歩きになっちゃいますから。

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夏は車で走り回ったけど、冬の北海道でのレンタカーは自殺行為だと聞いていたので旭川空港からバスと列車を乗り継いで美瑛に向かいました。これは到着時の美馬牛の駅。2時間に1本しか便がないので雪がたくさん降っているときはすぐに線路が埋まってしまいます。

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美馬牛駅から徒歩5分(雪だから。普段は2分)、とぅもろうに到着。夏とは全く違う姿に唖然。夏に利用した入り口も積雪で使えなくなり、別の入り口から回り込みます。軒先にはたくさんのつららが成長していました。

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2日目の朝、目覚めると窓の外にはこんな景色が。とても駅から数分とは思えない、とぅもろうの前の大きな大きな雪景色。

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だけど建物のなかは本当にあったかい。お気に入りのリビングで、窓の外の雪景色を眺めながら暖炉にあたって読書三昧。

夏の美瑛は、あまりにも美しくて、色あざやかで、車でどれだけ走っても走ってもどんどん丘と空が表情を変えていって、飽きることがなかった。日照時間も長く、5時でもまだまだ夕暮れまで時間があったから、「今から晩御飯までに、何かできることはないかな」なんてソワソワしてしまって。ちょっと散歩するだけでもすばらしいし、でも車でどこまでも走りたいし、はっとする風景に出会ったら写真も撮りたいし、コーヒーが自慢のカフェにも行きたいし、宿のオーナーご夫婦ともゆっくりお話したいし…とっても欲張りになってしまった。

でも、冬の美瑛は正反対。どこまでいってもただ一面の雪景色が続くだけ。夏にはびっくりするほどたくさんの色で迎えてくれたあの丘も空も、今は白一色。音もまったくない、静寂の世界。朝は8時前まで薄暗く、夕暮れは4時に始まる。徒歩で慣れない雪道を踏みしめて歩いても回れる範囲なんてたかが知れている。そんな中に身を置いていると、あれこれ欲張ったって、1日にそんなにたくさんのことはできないのだ、と妙に気持ちが落ち着いてしまい、本当にゆったりした時間を過ごすことができました。とぅもろうのご主人と冬の美瑛での生活について色々話したり。伸びたつららはいつ割るのか、暖炉の薪はどれぐらい使うのか、煙突そうじはどうするのか、外にやってきた鳥の名前はアカゲラで、ぶら下げた干しとうもろこしが好物で、時には巣箱のえさをくわえて木の幹をつつきながら食べるのだとか、そんなとりとめもないこと。「カラマツの薪は火はつきやすいけど早く燃え尽きてしまうから本当は楢や樫の木がいい。火のつきは悪いけれど、暖かくて、とても長持ちするから。だけどこのあたりではカラマツしかないから、仕方ないね。カラマツはタールもたくさん出るから煙突も詰まりやすいんだけどね。」そんなご主人の話をゆっくりと聞ける時間が持てたことが、今回のなによりの収穫だったような気がします。
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by cita_cita | 2008-01-31 00:14 |
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