大島保克ライブ@拾得

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八重山出身の三線奏者、大島保克さんのライブがあり、お友達夫婦(らっくさん&かじまやぁさん)に誘われて行って来ました。私は初めて大島さんの生演奏を聴いたのですが、すごくハリのある強い声で、でも高音はなんとも切なく美しく伸びていくのです。八重山の曲の中でも特に悲しい別れや望郷の思いを歌ったような曲にぴったりで、目を閉じて聴いていると本当に引き込まれていきます。今回演奏された曲の中では、波照間から人口調整のために西表に強制移住させられた人たちが海の向こうのふるさとやそこに住む家族を想い、「母の顔を思い出そうとし、波照間を見ようと思うと涙が出てきて見えない」という切ない気持ちを歌った「崎山節」、そして街灯も懐中電灯もなかった昔、ひと月に1度だけ訪れる満月の夜に月明かりだけを頼りにして白砂の浜辺に恋の願掛けをしに行く女性の思いを歌った「月ぬ真昼間(まぴぃろーま)」、この2曲の情景と大島さんの声がぴったりとひとつになって鳥肌が立つような感じがしました。声が人の心を震わせるというのはこういうことなんですね。

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らっくさんのおすすめで、大島さんの最新アルバム、「大島保克withジェフリー·キーザー」を買って帰りました。大島さんと、アメリカ在住のピアニスト、ジェフリー·キーザーさんのコラボアルバムですが、メインは大島さんの島唄で、八重山民謡を中心に大島さんのオリジナル曲も2曲含まれています。大島さんの三線と歌声にジェフリーのピアノが絡んできます。正確には、「絡む」のは適切な表現ではないかもしれない。ピアノは大島さんの奏でるメイン旋律に絡み合うというよりは、常に控えめに、つかず離れず、どこか遠くで、でも確かに響いているという感じなのです。まるで互いが相手を意識しつつも自分のペースで呼吸していて、それが時々重なりあうような。でもこの2つのまったく別の楽器がどうしてこんなにもぴったりと合うのかと思えるほど絶妙なバランスを保っている、不思議に心地いいアルバムです。
収録曲は全10曲。
1.流星 Ryusei (作詞·作曲:大島保克)
2.月ぬ美しゃ Tsuki nu Kaisha (八重山民謡)
3.くいぬぱな Kuinupana (八重山民謡)
4.スーキカンナ Sukikanna (沖縄民謡)
5.てぃんさぐぬ花 Tinsagu nu Hana (沖縄民謡)
6.前ぬ浜 Menuhama (沖縄民謡)
7.東方節 Agarikata Bushi (作詞·作曲:大島保克)
8.下千鳥 Sagechijyuya (沖縄民謡)
9.大浦越路 Ufarakuitsui (八重山民謡)
10.親まあり Uyamaari (八重山民謡)

そして、そしてこのライブではもうひとつすごいサプライズがありました。すべての演奏が終わり大満足で帰り支度をしていると、見知らぬ女性から声をかけられました。「失礼ですが、エキサイトブログで書いておられませんか?cita_citaさんではありませんか?」と。その方は、これまで何度かこのブログにコメントいただいて、私も一度お会いしてみたいなと思っていたKINさんだったのです。KINさんからコメントをいただくたびに、私と興味の範疇や物事に対する感じ方のツボが似ているなと思っていて、同じ京都在住ということもあり、いつかどこかでお会いできればいいなと思っていました。でもこんなに早く現実になるなんて…。KINさんも、私を見かけたときになんとなく雰囲気がそれっぽいなと思い、しかも京都で、八重山民謡のライブなのでということで勇気を出して声をかけてくださったのでした。「こんなことって、あるんですね!」とお互い喜び会い、連絡先を交換しながら家路につきました。しかもしかも、なんとKINさんのお連れさんが沖縄ではかじまやぁさんの知り合いのご近所さんだということまで判明し…大島さんの唄といい、kINさんとの出会いといい、なんだか、不思議な力を感じた夜でした。
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by cita_cita | 2007-09-10 22:46 | 音楽
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