夏の淡路島でたらふくハモを食べる旅 その2

淡路島2日目。朝ごはんを食べ、ゆっくりめに宿を出て少し北に戻ったところにある、三原温泉さんゆ~館でゆっくり朝風呂を楽しんだ後、気になっていたGエルムというお店で手作りジェラートを食べました。

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迷った末、店長さんのおススメだというトマトイチゴをチョイス。トマトにイチゴって!? 一見、ちょっと引いてしまうような組み合わせですが、台湾なんかだと確かにトマトは果物扱いでかき氷に入ってたりするし、意外にいけるのかも…。そう思って恐る恐る一口。おおっ、おいしい! イチゴの甘さと香りに、トマトのすっきりした酸味が加わって、なんだか普通のイチゴアイスよりも甘ったるさが消えてさわやかで食べやすい!! これ、おススメです!

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お昼ごはんは福良に戻り、「ぐりるエイト」さんへ。ここは昔ホテルの厨房で働いていたというご主人が、厳選された素材を使っておいしい鉄板焼きを焼いてくれるので人気のお店です。お昼の名物ランチ、淡路ビーフのステーキランチをいただきました。お肉がもう柔らかくって、焼き加減も絶妙でもう最高!口の中でとろけます。そして付け合せの玉ねぎのグリルがこれまたハマります。

おいしいステーキで満腹になり、今度は東の海岸沿いを北上、目指すは「淡路島モンキーセンター」です。何ヶ月か前にテレビ番組(多分「どうぶつ奇想天外!」)でこのセンターの娘さんである早紀ちゃんと、親友のおサルさん「トロロ」との心の交流みたいなのをやっていて、ただの人間からの一方通行ではなくて本当にお互いを思いやっているのが画面から伝わってきてすごく印象的でした。これは「やらせ」であってほしくない!と強く思う内容だったし、早紀ちゃんの様子だけでなく、彼女のような子供が育った、このモンキーセンターの環境や考え方に興味を持ったので、淡路島に行ったらぜひ訪ねてみたいと思っていたのです。

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モンキーセンターは海沿いの道路からすぐの山の斜面を利用して作られていました。ここに来るニホンザルは全てこのあたりの山に住む野生の猿ばかりで、モンキーセンターで飼っているというわけではありません。センターを作った所長さんが、本来野生であるニホンザルを餌付けして、囲いに入れて飼い慣らしすぎるのはよくないという考え方を持っていたため、サルの自然な姿を壊さないための工夫が色々観られます。
木の実が実り、エサが豊富な秋の時期などは、サルは自分で山にエサを取りに行くためこのセンターを訪れてもサルを見ることができないようです。

ここでは来訪者がサルにエサをあげることができるのですが、ひとつ大切なルールがあります。それは、必ず決まった場所からしかエサをあげてはいけないということです。エサをあげるには、人間がオリの中に入ります。そして、そのオリの周りに集まったサルたちに、オリの中からピーナッツ(オリの中でだけ買うことができます)を手渡しするのです。サルはこのオリの中からしか貰えないことを知っているので、外では人にエサをねだったりしません。 サルは頭がいいので、もしオリの外でエサをあげてしまうと、外を歩いている人間も食べ物を持っているということを理解してしまい、人間を襲うようになってしまうのだそうです。よく箕面の山なんかでニホンザルが車に飛び乗ってきたり、人の持ち物を奪い取ったり悪さをしますが、あれはサルが悪いのではなく、野生動物であるサルに、面白半分に色んな食べ物を与えて知恵を付けさせてしまった人間が悪いのですね。

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オリの中でピーナッツを手に持つと、網の目からたくさんの腕がニュッと伸びてきます。子ザルは落ち着きがないので私の手から奪い取るようにしてエサを持っていきますが、大きなサルはさすがに貫禄があり、ゆっくりと確かめるように受け取ってくれます。その時の手の様子が本当に人間に渡しているみたいで、初めての体験にかなり感激しました。

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オリの外から見るとこんな感じ。「ほ乳動物 人間」という札が掛かっているのです。

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オリの外にいると、サルは人間を襲ってくるようなことはありません。普通なら近づくのが怖いような距離まで寄ってもお構いなし。興味深そうにじっと見ていることはありますが、無理に触ろうとするなど無茶なことさえしなければカメラを向けても大丈夫。こんな子ザルの近くに行くと、普通なら親が怒って攻撃してくるんですが、ここではそんな心配もありません。

そして、もうひとつ、このセンターで必ず訪れないといけない場所があります。それは敷地内にある「資料館」です。このセンターができて、サルの観察ができるようになってから、今までにたくさん奇形のサルが生まれました。手足の指が無かったり、足が曲がって生まれたり、時には腕や脚が付け根から無かったりするのです。その原因の多くはサルがよく食べる小麦や大豆に残留している農薬のせいだといわれています。もちろん、このような奇形ザルはこのセンターだけでなく全国各地でも見つかっています。他の地区のサル園などでは、見栄えが悪いからと、そのサルをひそかに殺してしまったりするようなこともあったといいます。でも、このモンキーセンターの所長さんはあえて奇形ザルの存在を公表し、農薬がサルや人間に与える危険性を訴えてこられました。それによって何かが変わることを期待されての行動だったのに、逆に「地元のイメージダウンだ」と脅迫めいた電話が掛かってくるようなこともあったそうです。それでも日本各地で講演を行ったり、海外の研究者たちにこの事実を訴えるとともに、このセンターを訪れるたくさんの小学生たちにサルとの交流を通じて動物の生態系を守ることの大切さや、なぜ奇形ザルが生まれたのかを説明してこられました。でも、マスコミに取り上げられても、海外の有識者たちが熱心に研究をしても日本の政府や学者の動きは鈍いままなのだそうです。

所長さんは「いちばん問題なのは、農薬や大気汚染などの地球環境のことよりも、この現状を見て知らんぷりをしている日本人の心の在り方だ」と言われているそうですが、本当にその通りだと思います。かつてここを訪れた小学生たちも、もう大人になっている人が大勢いると思います。その人達の力で少しずつでも何か変えることはできないのかなと思いつつ、「じゃあ、私には何ができるのかな」と考えたら、私も人のことは言えないなと落ち込んでしまったり…(涙)。とりあえず、このブログで初めてこの事実を知る人が少しでも増えたらいいなと思います。

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奇形のサルはほとんどがあまり長生きできません。健康なサルと比べてエサを取る能力も低いし、病気になったとき抵抗力も高くないためです。このセンターでも多くのサルの死を看取ってきました。そんなサルたちのための慰霊碑が立っています。観音様がサルを抱いているの、わかりますか?

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モンキーセンターを出て時計を見ると、もう3時半。後はのんびり一般道で帰ることにしました。途中お土産などを買いながら、帰りは明石海峡大橋を渡って神戸方面へ。今回もまた楽しい&少し考えさせられる旅行になりました。また近いうちに淡路島に行きたいなぁ。
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by cita_cita | 2007-08-06 22:49 |
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