「三好和義楽園写真展~ハワイアン・スピリッツ」

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私が最も好きな写真家の一人、三好和義さんの写真展が京都伊勢丹で開催中です。「楽園写真展~ハワイアン・スピリッツ~」と銘打ったこの写真展、世界中の楽園を撮影してきた写真家として知られる三好さんがこれまでに数え切れないほど訪れたハワイに半年の間滞在して撮りだめた珠玉の作品が多数展示されています。この作品展のためにとった新作写真ばかり、そしてその作品を集めた写真集も同時発売されています。

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私が三好さんの写真に初めて触れたのは、彼の「RAKUEN」という写真集でしたが、その後、実際に三好和義という名前を深く印象付けられたのは、5年ほど前に雑誌「Oggi」で彼が連載していたフォトエッセイの中で見た、西表島のサガリバナを撮影した一枚がきっかけでした。その写真は、西表島のマングローブが生い茂る川で撮影されたもので、夏の一時期、夜にだけ開花し、明け方にポトリポトリと川に落ち、川の流れにのって流れていきます。そのとき、あたりにはサガリバナの香水のような甘い香りが一面に漂うとの説明が書いてありました。私はその写真の圧倒的な美しさに目を奪われ、あたりに漂う甘い香りという言葉、そして夜にだけ開花して朝には落ちてしまうという神秘的な話に、その場面を想像して、鳥肌が立つようなゾクゾクした感じを味わいました。それからこの写真のことが忘れられず、その年の7月に生まれて初めて沖縄を訪れました。もちろん、目的地は西表島です。朝4時すぎに宿を出て、川下からカヌーを漕ぎ出し、サガリバナが群生する場所まで川をさかのぼって上流に進み、サガリバナが落ちて川面に浮かぶのを息を潜めて観察しました。それが私にとって八重山、沖縄との出会いとなりました。あの写真を見るまでは、その後わずか5年の間に、こんなに何度も沖縄を訪れることになるとは、そしてついには三線まで習い始めてしまうとは想像もしていませんでした。めぐり合わせって不思議なものですね。

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ちなみにそのサガリバナの写真は、ニライカナイという写真集の中に収められています。(上の写真とは違うものです)この写真集は私が今までに見た沖縄の写真集の中でも屈指の作品だと思います。この写真集の中に載っているビーチを自分の目で見たくて、そのために訪れた島がいくつもあります。

今回の写真展のテーマはハワイでしたが、偶然にも私が会場を訪れた日は、ちょうど三好さん本人による作品解説が行われる日でした。ずっと憧れていた写真家の生の声を聞き、そしてサインをもらえる貴重な体験ができて、本当にいい思い出になりました。サガリバナの写真が沖縄との付き合いのきっかけとなったことと、そのお礼は自分の言葉で三好さんに伝えることもできました!また、今回の写真展で驚いたのは、コンパクトデジカメの画質向上についてです。展示作品のうちの一部はソニーのサイバーショットDSC-W200で撮影されたものですが、このカメラはごく普通のコンパクトタイプのサイズなのになんと1210万画素!それを引き伸ばし、エプソンのプリンターでキャンバス地に油絵仕様で印刷したものが展示されていましたが、写真そのものはもちろん、その緻密な画質さえも目を見張る美しさでした。この写真展を見て、このカメラを買ってしまった人も絶対いると思います。(っていうか、私も欲しくなった…)しばらくカメラはいいやと思っていましたが、またまたカメラ購入熱が高まってしまいました。目の毒ですね。

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さて、今回の作品展の被写体は、花、鳥、海などハワイの美しい自然、キラウェア火山のまるで生き物のように形を変える真っ赤な溶岩、深い深い緑のジャングルや、緑ひしめく岩肌に幾筋にもなって流れ落ちる滝や水しぶき、そして大地に足をつけて空に祈るようなフラの踊りとそのバックに突然現れた虹の奇跡のような美しさ…どの写真も、一枚一枚、食い入るように見てしまいました。写真集を購入して家でじっくりと眺めていると、いつかここに行ってみたいという気持ちがむくむく湧いてきて、それがいつのまにか「多分行くんだろうな」という予感に変わってきて、やばいです。ああ~またまずいものを買ってしまいました…。
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by cita_cita | 2007-07-18 21:36 | その他
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