「サライ」 2007 2/15号

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枯れたオジサン好みの(失礼!)”大人の生活誌”「サライ」の最新号は落語特集でした。なんとCD付き。このCDが2部構成で前半は古典落語名人選と題して、三代目三遊亭金馬『やかん』、五代目柳家小さん『長屋の花見』、六代目笑福亭松鶴『ひとり酒盛り』という、今となっては貴重な口演が収録されています。そしてCDの後半はなぜか般若心経(なんでやねん)。ちなみに表紙のオッチャンは故古今亭志ん生師匠です。

ひとり酒盛りっていう演目は、酒飲みの男が友達になんだかんだと注文をつけ、燗をつけさせたり酌をさせたりしながら、結局とっておきのお酒を分けずに全部ひとりで飲んでしまうというストーリーで、私の大好きなネタなんです。実は学生時代、邦楽のサークルで三味線を担当していた私は、同じ大学の落語研究会に頼まれて準会員という名目で(でも結局実体は部員扱いだった…)寄席三味線などのお囃子をやっていたんです。その時、部員の中でも抜きん出て上手だった先輩が得意としていたネタがこの「ひとり酒盛り」と「ちりとてちん」(これも面白い!)という演目で、練習の時から知っているのに、何度見ても笑ってしまった、私にとっては思い出の噺です。

だいたい他の大学の落研でもそうだと思うのですが、部内に代々伝わる「米朝落語全集」みたいなテープが置いてあって、それを聞きながら覚えて稽古をするものだから、どうしてもお手本は「桂米朝一門」の落語になっちゃうんですね。で、笑福亭の落語ってなかなかじっくり聞く機会がなかったんです。実際同じネタを米朝一門と松鶴一門とで聞き比べてみると、大きくアレンジが違うのがよく分かります。六代目松鶴といえば、その破天荒さと豪快さでも数多くの伝説を持つ仁鶴や鶴瓶の師匠ですが(紫綬褒章授与の際に市民税を30年間滞納していたことが発覚し急遽支払ったとか・・・)、実際に録音された音源を聞いたのは数回しかなく、その松鶴の「ひとり酒盛り」をこんな形で聴けるなんてラッキーでした。

ちなみに今回の特集はこんな感じ。今回は江戸落語がテーマだったので、それも私にとっては新鮮でした。
○特集
・名人42人総登場
○落語完全ガイド
・古今東西・噺家列伝~古今亭志ん生
・笑う前に知っておきたい「しぐさの意味」「名作のあらすじ」
・落語の世界を「味わう」~落語に登場する料理、噺家ゆかりの老舗
・ 本物の「話芸」に触れる~旬の噺家に出会うための、寄席・ホール案内

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by cita_cita | 2007-02-07 23:39 | お笑い
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