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アヌサラヨガWS by ジョン・フレンド

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アヌサラヨガの創始者であるジョン・フレンド氏が初来日し、京都でもワークショップが開催されました!今回WSの開催は全国で東京と京都だけ。8月に心斎橋ヨギーでアヌサラの集中トレーニングコースを受けてから、この機会をずっと楽しみに待っていました。

会場はスタジオ・ヨギー京都。それほど大きくないスタジオなので、参加者全員がそろうと熱気ムンムンです。でも会場が小さくてむしろラッキー!こんなに素晴らしい先生のレッスンを、こんなに近くで受けられるなんて!私がアヌサラのコース(AIC)を習ったYasushiさんの師匠にあたる方で、多分ニューヨークに行ってもなかなか直接習う機会はないほどのカリスマです。だけど、今回実際に本人を目の前にして感じたのはびっくりするほど気さくで温かい方であるということ。それについてはYasushiさんからも聞いていましたが自分で想像していた以上にオープンで温かく、そしてハートの大きな人でした。

ワークショップのはじめに、全員を自分の周りに集めて、アヌサラヨガに対する自分の思いや、禅・仏教との共通点、そして長年の夢であった日本に、そして京都に来ることができたことの喜びについて語ってくださいました。ヨガを通じて「No Mind(無心)」になることの大切さ、その無心は決して空っぽという意味ではなく、無限の広がりを持つものであることなどの説明を聞いているうちにジョン先生の話にどんどん引き込まれていきました。禅を例にとって、「禅の師匠が弟子に対して問いを投げかけると、弟子はその問いそのものの意味について考え続ける。そして、弟子がその答えにたどり着いたとき、師匠は弟子の目の中の光を見るだけで、自分の投げかけた問いの意味を弟子が理解したことを瞬時に悟ることができる。また、弟子も師匠の目を見れば言葉を交わさずとも自分の意思が通じたことを知る」というような話をされました。(記憶に頼ってるので少し間違いがあるかもしれません…)それと同じように、スタジオの空間の中でレッスンを行っているとき、自分の思いが私達に伝わっているかどうか、私達がヨガを通じてそれを理解しているかどうかをジョン先生はちゃんと感じ取ることができるという話がありました。なんだか、こうやって文章で書くと怪しげな風に解釈されてしまいそうですが、そのときは本当に素直にこの話を聞くことができ、アヌサラヨガを知り、この場にいられて良かったと心から思いました。

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開始前にウォーミングアップする受講生たちも。受講生といっても、既にインストラクターとして活躍している人が多く、またジョン先生のアシスタントとしてアメリカから一緒に来日した人達や、遠くベトナムや台湾から参加した人もいました!

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ハンドスタンドのデモンストレーション。私もやってみたけれど腹筋を使って体をまっすぐに立てるのが本当に難しい。かっこ悪いけど、どうしてもえび反りになってしまいます。最初は足首を持って支えてもらいますが、安定したらふくらはぎの間にこぶしを入れてもらい、そのこぶしをふくらはぎで挟み込んで腹筋と下半身の力だけで姿勢を保ちます。この後、ヨガブロックを使ったピンチャ・マユーラ・アーサナ(肘を曲げて床につき、上腕部で支える逆立ちのポーズ)の3バリエーションなども挑戦しました。3パターンは、それぞれ手のポジションが違うだけなのですが、難易度が全く違う!一番難しいパターンは手のひらを上に向けて(手の甲を床にぴたりとつける)支えるのですが、四つんばいになった時点で「これはまだ私には無理」と判断してやめました。

ワークショップの最中、何度も繰り返し強調されていたのは、「一度決めた手のポジションを動かさないこと」でした。例えば、コブラのポーズからダウンドッグに移るときなど一瞬手のひらがマットから浮いてしまう人があります。これに関しては非常に厳しく、直すようにと指導されていました。人差し指、中指、薬指の付け根の3点は絶対にしっかりと固定されていないといけないそうです。そうして呼吸と気持ちを整えたのに、そこからまた手を動かしたりずらしたりすることは、穏やかに安定した湖の水面に向かって石を投げ込むのと同じことだと言われていました。

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午後、場所を変えて東山の泉涌寺(せんにゅうじ)に移動し、瞑想を行いました。泉涌寺は歴代の天皇家にゆかりの深い臨済宗のお寺です。瞑想の前に、この地には1000年以上前からの歴史が脈々と流れ続けていること、日本の首都は100年以上前に京都から東京に移ったけれど、ここで過ごした人々の意思や記憶は決して消えることがなくいつまでもここでその存在を感じることができるという話がありました。それを聞いていて、京都でヨガをすることについて考えました。今まで、ニューヨークや東京でヨガをできる人に対して、うらやましいと思っていました。ヨガの教室も京都とは比べ物にならないほどたくさんあるし、すばらしい先生のレッスンを受けるチャンスも多いし…。でも、今回、先生の話を聞いて、その考えを改めました。彼の言う通り、京都のような、禅や瞑想とこんなに深く結びついた場所は他にないのです。たとえ、ニューヨークや東京でもZENがメジャーになり、多くの人が禅を学んだとしても、今からすぐに京都と同じだけの歴史を積み重ねることは不可能なのです。自分がたまたま京都に生まれ育ったこと、そしてこの地で、この空気の中でヨガを学べる幸運に感謝し、いつも「禅」を感じながらヨガに取り組んで行こうと思いました。

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ヨギー京都のインテリアは禅と和のテイストを取り入れたしつらえ。スタジオ奥壁面の障子には前から気づいていたけれど、背面の模様が「枯山水」をモチーフにしたものだとは、この日の先生の説明を聞いて初めて気がついた…何たることか(汗)

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今回、もうひとつうれしいことが。それは、先生と一緒に来日していたジャッキー・プリティさん。彼女もニューヨークで活躍するアヌサラのシニアインストラクターなんです。私がアヌサラに興味を持った最初のきっかけは、雑誌に乗っていた彼女のインタビュー記事を見たことでした。その彼女が目の前に!彼女も驚くほどオープンマインドな人で、私が話しかけると色んな質問に気さくに答えてくれました。それにしても年齢に関係なく、こんなにかわいらしく魅力的な女性がいるんですね!彼女の明るさと暖かさは、一緒にいるだけで周りの人を幸せにしてくれます。私もこんな存在になりたいと本当に思います。会う前から憧れの人でしたが、実際に会って話してみて、大好きになってしまいました…。いつかNYに彼女のレッスンを受けに行ってみたいです。
by cita_cita | 2006-11-17 23:34 | LOHAS
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