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トネリコ@国分寺→ニチニチ@国立 の夜

東京在住の親友naoっち&カネコと一緒に、国分寺のトネリコという店に行ってきました!ここに行く日をどんなに首を長くして待ったことか!

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この店は、私の大好きな料理研究家、高山なおみさんがかつて料理を担当されていた伝説の店、高円寺の「諸国空想料理店KuuKuu」でスタッフとして働いていた方が開かれたお店なんです。私が高山さんの本に出会ったのは、「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。」というエッセイを読んでから。なんとも言えない空気感をもったその文章にひきつけられて高山なおみファンになりました。そして、次に読んだ本がその名も「諸国空想料理店KuuKuuのごちそう」。ここに載っていた数々のレシピに一目ぼれした私は、一時期、この本に載っていた料理を次々に作ることに夢中になりました。

そんなお店KuuKuuに行って、高山さんの料理を食べることが私の小さな夢になったのですが、ボヤボヤしている間に高山さんはどんどん有名になって、料理研究家となり、ついにKuuKuuを引退してしまったのです。それでもKuuKuuに行けば、まだあの料理が食べられるから!とめげずに思っていたのに…なんとそのKuuKuu自体が2003年の末に閉店してしまいました。それを高山さんのブログ「日々ごはん」で知ったときのショックといったら…。自分で言うのもなんですが、これだけフットワークの軽い私なのに、東京にはなぜか縁がなく、今のように出張が頻繁になかったころには1年に1度も行かないことがごく普通だったのです。

でも、神は私を見捨てませんでした!KuuKuuで高山さんとともに働き、同じ料理を作っていたスタッフのうち何人かがあちこちで店を開き始めたのです。このトネリコはそのうちのひとつ。私が「今度東京に行くことがあったら、絶対トネリコに行きたいんだよー」と言うと、naoっちが「トネリコ、うちのすぐ近所だよ」と驚きの発言!そして今回のトネリコ訪問となったわけです。(長い前置きですみません)

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これがトネリコの入り口にある看板。夢にまで見たこの玄関!

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店内のいたるところに私のツボを刺激するディティールが。これはトイレの床。店主ご夫妻の手作りのテラコッタタイルが並べてあって、2羽の鳥のタイルが真ん中にレイアウトされています。そしてこの日は秋仕様。大きな枯葉がいくつも散らばってありました。ちなみにトイレのドアのクローザーは高山なおみさんのご主人、スイセイさん(発明家)の作品だそう。

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これが今日のメニューを書き出した黒板。食道楽の私ですが、はっきりいって、これほど「どれも食べたい!」衝動に駆られたメニューはそうそうありません。

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まずは南風荘ビールを注文。これはかつてKuuKuuにあったメニューなのだそうです。ビールをグレープフルーツジュースで割って、グラスの縁にはおいしい塩がまぶしてあります。ライムをしぼってグイッといきましょう。コースターは奥様の手づくり。

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キャベツと蒸し鶏のタイ風サラダ
naoっちのおススメ。ああ、これがKuuKuuの味なんだ!私のイメージ通り、いやそれ以上に私好みの味で、いきなりガツンとやられました。蒸し鶏は高山さんの十八番レシピ。そしてそこに手で大きめにちぎったキャベツがナンプラーの利いた甘酸っぱい&スパイシーなタイ風ドレッシングにめちゃくちゃ合います。

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おいものおやき(ジャガイモ、タラ、クリームチーズ)
これもnaoっちセレクト。これ、めちゃくちゃウマいです!食べたら誰もがウマいって言うはず!(チーズ嫌いな人は除く)おやきという名前と反して、ワインに合うのなんのって。

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スーチカ(あぶり塩ブタ)
これは波照間のパナヌファでも食べました! 沖縄の郷土料理です。塩豚もまた高山さんの超定番レシピ。でも自分でこれまで作ったどの塩豚よりも美味しかった!! 同じレシピでなんでこんなに違うのか…塩豚をソテーしただけのシンプルなもの。その上に白髪ねぎ、ゴーヤ、マスタード(この組み合わせ最高)をトッピングして一緒に食べます。これを食べてる間、私は何度「おいしい…」「幸せ…」と言ったことか。何回だっけ、naoっち?

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黒オリーブとアンチョビのディップ
これもnaoっちセレクトの一品。なんとまあワインに合うことか。冷蔵庫に常備しておきたい~。これを食べてるあたりでカネコ様合流。

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とりもも肉とじゃがいものシナモン風味煮込み
えっ、肉にシナモン?と思ったけれど冒険心に負けてオーダー。でもやっぱりKuuKuuの血を引く方が作ったものがおいしくないわけない。(っていうかおいしくなければきっとメニューに入れないだろう)これ、かなりおいしかった。後を引く味でした。

そして店を出た私達が電車に乗って向かったのは帰る方向とは逆の国立。なんと晩御飯のハシゴです。なぜ国立か?というと、国立には、別のKuuKuuスタッフが作った店、ニチニチがあるのです!ここのモンゴルうどんなるメニューが絶品と聞いてたので楽しみ楽しみ…!

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ニチニチの看板。あっ、トネリコとおそろいだっ!

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和風ポトフ
いきなりこれでまたやられました。スープうますぎ。肉柔らかすぎ。毎日食べてもいいぐらい。

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ネパール揚餃子
野菜やラム肉、ハーブを包み込んだかなりエスニックな味のする一品。とっても羊肉!っていう味と香りがするので、羊の苦手な方はちょっときついかも。逆に、羊好きな方にはたまらない一品でしょう。

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中身はこんな感じです。

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モンゴルうどん
これが名物のモンゴルうどん。スープが超個性的かつおいしくってハマります。白濁しているのはなんとヨーグルトが入っているそう。そういえば、ちょっと酸味がありました。でも想像だけでは多分ぜったいに思いつかない味だとおもいます。食うべし!

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奄美の鶏飯(けいはん)
奄美大島の名物。鶏肉、錦糸玉子、しいたけ、パパイヤの漬物、タンカン(柑橘類)の千皮などの具を熱いご飯の上にのせ、地鶏スープをお茶漬けのようにかけて食べる料理です。私が最初に鶏飯の名前を知ったのは、高山さんの本から。そして、その後よしもとばななさんもエッセイの中で「鶏飯の日々」なる章を書いていたのでした。初めて食べた鶏飯は那覇の「黒うさぎ」という奄美料理と琉球料理のお店で。でも、ニチニチの鶏飯も負けず劣らず美味しかったです。いつか、奄美大島で本場の鶏飯を食べるのが私のささやかな(?)夢なんです。

ああ、今日1日で住みたい町が国分寺になったり国立になったり…やばいどんどん都心から離れて行ってる…(笑)
by cita_cita | 2006-11-11 23:00 | おいしいもの
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