「近為」のお茶漬け席と西陣かいわい

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日曜日、当初の予定がなくなってぽっかり空いた時間に「京都でのんびり」を見て西陣散歩をしてきました。

まずは千本今出川上がるの「近為」へ。ここは老舗のお漬物屋さんなのですが、売り場の奥座敷でお茶漬けのコースを楽しむことができるのです。ここに行くのは実に久しぶり。10年以上前、まだ私が学生でお金もなかったころ、京都に来た友人を京都らしい店に連れて行きたいと思い、でも料亭なんて手が届かなかった私達は奮発してここでちょっと贅沢なお昼ご飯を楽しんだのです。近為のお昼ごはんは2種類。基本のお茶漬けコースと、オプションで焼き魚が付いたコース。焼き魚は銀だらの粕漬けと鮭の粕漬けから選ぶことができます。私は銀だらを選択。

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まず最初に出てくるのは瓜の奈良漬でご飯を巻いたミニ手まり寿司と筍の柔らか漬。手まり寿司の上には木の芽でトッピング。私は奈良漬はあまり得意ではないのですが(味は好きなのだけど、ご飯と一緒に食べるのが苦手…)こんな上品な盛り付けなら喜んでいただきまーす!(笑)

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次に出たのが看板メニューの柚子こぼし。四季を通じてたくさん種類のある京漬物の中でも、しば漬けと並んで私が大好きなお漬物です。あっさりした大根に柚がすっきりと香っていくらでも食べられます。そして、私にとって今シーズン最初の千枚漬。あーやっぱり千枚漬最高!高いからあんまりたくさん食べられないけど一度ぐらい思う存分食べてみたい…(京漬物を贈答で送ることはあっても、もらうことはないので…笑)

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途中で汁物が登場。白味噌仕立てのお汁に軽く焼いた丸餅が入ったお雑煮です。白味噌のお雑煮は京都の定番で、私の家ではお餅は焼かずに入れますが、これもまた香ばしくておいしかったです。お餅の上にちょこっと乗った柚とからしを溶いて食べるとまたおいしい。

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銀だらの粕漬け。粕がついた部分が焦げて、それがまた香ばしくておいしいのです。この粕は結構甘めで、西京焼きにも似た味わいが絶品でした。銀だらも脂がのってふわふわして最高です。添えてあるのはしょうがの梅酢漬け。

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そして本日のメインイベント。季節の漬物の盛り合わせです。中央にみょうがの梅酢漬け、周りに並んだのは昔ながらのたくあん、赤と緑の二種類のしば漬け(赤はなすを大原の赤紫蘇で漬けたもの、緑はきゅうりの青紫蘇漬け)、瓜の奈良漬、大根、きゅうり、赤かぶ、白菜の浅漬け。この盛り付け、すばらしいでしょ?

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ふっくら炊けたおいしいごはんは特製のちりめん山椒と山椒昆布、切り干し大根の煮いたのと一緒に出されます。1杯目はちりめん山椒をたっぷりのせて、2杯目からはお茶漬けでいただきます。お茶は、飲むために出ていた熱いほうじ番茶とは別に、お茶漬け用には緑茶が提供されます。

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ああーおいしかった!こんな景色を見ながらおいしいお漬物がたらふくいただけるなんてもう最高!! いくら京都に住んでいたって、自宅じゃせいぜい一度に3種類ぐらいしか食べられないですもんね。(賞味期限があるから一度には封を切れないので…)ちなみに近為は東京の深川や北鎌倉にも店舗をお持ちです。関東方面の方はぜひ。

この後、お店の近所、西陣界隈をぶらぶらと散歩。もちろん「京都でのんびり」を参考に…

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お昼の親子丼で有名な鳥岩楼(今度絶対行こう!)の前を通って、角をいくつか曲がり、細い路地に入ると「三上長屋」の路地が。この三上家は、室町時代に遡る織物師の家系で、朝廷にも織物を納めていた由緒正しい家だそうです。 門を入って両側には、かつて職人たちが住んだ長屋があり、その突き当たりにあるのが三上家なのです。

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三上家の手前、左側にあるのが「ドラート」。もともとこの長屋に住んでいた方が自宅を利用した町家のはちみつ屋さんです。

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ドラートの店内は、はちみつのはいったビンがきれいにディスプレイされていて、とっても幻想的な空間です。はちみつは、花の種類によって全く色も香りも、粘りも違います。私達がよくなじみのあるのはレンゲやアカシアのはちみつですが、コーヒーやオレンジ、パンプキンのはちみつなんていうのもあるんですよ。

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色々テイスティングをさせてもらった結果、おみやげに買ったのはカナダ産クローバーのはちみつ(白いの)と国産桜のはちみつ(小さいほう)です。クローバーは「パンに塗るのに」、桜は「紅茶にいれるのに」というリクエストで選んでもらいました。クローバーのほうは、普通のはちみつよりもかなり固めで、パンにも塗りやすく、またくせがなくて甘すぎず、バターを塗ったトーストと相性ばつぐんだそうです。ミルクとの相性もいいらしく、ホットミルクや、チャイ、ミルクティーにもぴったりとのこと。一方桜のはちみつは一口なめてみてびっくり。口中に桜のいい香りが広がったのです。これはストレートの紅茶にぴったり。ギフトにもかなり人気の高い品だそうです。

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最後にここから少し歩いた手ぬぐい屋さん、「京のてんてん」へ。伊丹空港に入っているのは知っていましたがここが本店とは知りませんでした。11月には三条麩屋町のよーじやさんの近くに新店をオープンされるそうです。これは唐草のはいった定番柄の手ぬぐい。渋めの黄色がキレイですよね。
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by cita_cita | 2006-11-01 00:26 | 京都
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