「京都でのんびり」 小林由枝

e0066369_0483544.jpg京阪淀屋橋駅の本屋さんで並んでいるのを見つけました。京都生まれ京都育ちのイラストレーターが、京都を紹介したイラストガイド本です。作者の小林さんは大学で日本画を専攻されていたそうで、これがイラストレーターとしての最初の出版物だそう。日本画の要素が入ったイラストは、繊細な色使いとやわらかい線が特徴で、イラストを眺めているだけでもかなり癒し度が高いです。内容も、さすが京都在住の作者が書いただけあって、単なる観光ガイドとは違って、地元に住んでいる私にとっても参考になる情報が満載です。京都は何度も行っているから、そろそろ「暮らしているように」京都を旅してみたいというリピーターにもおススメです。

もちろん下鴨神社や八坂神社などメジャーなお寺や神社もたくさん紹介されているのですが、それらの観光地の周辺のお店やちょっとした路地裏に向ける視点が、まさに住んでいる人ならではの目線なのです。例えば私の氏神様でもある北野天満宮の項目では神社の由来だけでなく、地元のみんなが何気なくやっている牛の像をなでる習慣(自分が良くなりたい場所を撫でます。北野天満宮は学問の神様だから、当然牛の頭はみんなに撫でられてツルツルに光っています)や灯篭に掘り込まれた大黒さんの鼻の穴に小石を入れる習慣(これを落ちないように乗せるのに成功したら、その石を財布に入れて持っていると金運が上がるらしい。私は知りませんでした…)などへぇーと思う情報がたくさん載っていて、これを持って京都を旅すればきっとその場所を訪れる楽しみが倍増するだろうなと思います。京都に来てからこれを買ってもよし、京都以外の場所でこれを読んで次回の計画を練るもよし、はたまたイラストエッセイとして楽しむもよし。

この本を持って旅するなら、断然徒歩がおススメ。歩くスピードでゆっくり回りを観察すればきっとこの本にさえ書かれていないような自分だけの発見ができるような気がします。色んな情報がまんばんなく詰まっているので、歴史好きにも、雑貨好きにも、そしておいしいもの好きな人にもおススメの1冊です。
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by cita_cita | 2006-10-28 00:44 | 読書
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