「ナミイ!八重山のおばあの歌物語」 姜 信子

e0066369_0305731.jpg先日京都シネマに見に行った「ナミイと唄えば」の原作となった本です。作者の姜信子(きょうのぶこ)さんは横浜生まれの作家で映画の中ではナミイの「家来」として紹介されていた方。1986年に「ごく普通の在日韓国人」という作品でノンフィクション朝日ジャーナル賞を受賞されています。(この本も興味があったので、一緒に図書館で借りてきました。これから読もうと思っています)


おおまかな中身は、映画とかぶっているところもあるのですが、映画では描かれていなかった背景や、私が見落としてしまっていた部分もたくさん含まれていて、やっぱり読んでよかったです。これを読み終わって、もう一度映画を見たくなりました。

この本の中で、三線をかき鳴らし、ひとしきり唄い、踊った後ナミイおばあが言う台詞にハッとしてしましました。ひとつは、多分映画では出てこなかった台詞、もうひとつは映画で聞いたときもとても印象的だった台詞です。それはこんな台詞です。

「アンタたちはみんなカミサマを頭に乗せて生きているさ。アンタたち、みんな、ひとりひとりがカミサマで、ひとりひとりがとっても大切なお方。アンタたち、カミサマをきちんと喜ばしてるか?自分をきちんと喜ばしてるか?すぐそばにいらっしゃるカミサマを見もしないで、神も仏もあるものか。」
「バカみたいだけどよ、こんなにかして生きていかれるんだよ。こんなにかしないと生きられない。生きるためにはよ、あんなにもこんなにもしてよ。知らない人にはね、これはバカのおばあだなと思うかもしらないけれど、自分は生きるためにはよ、バカにもパーにもならんと生きられない。」


ああ、やっぱりもう一度あの映画の中のおばあに会いたくなってしまいました…。
[PR]
by cita_cita | 2006-10-18 23:56 | 読書
<< 私のバリ <その3> 「おみやげ」 私のバリ <その2> 「バイク」 >>