2006お盆 in 四国&淡路島 その3

うどん旅の夜の楽しみはうどん以外のおいしいものが食べられること。香川は地鶏もおいしいので鶏料理の店に行くこともありますが、今回はやはり瀬戸内の新鮮なお魚が食べたい!ということで行ってきました、高松の美人亭さんです。

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このお店は以前から気になっていたのですが、なかなかチャンスがなくて今回が初めての来訪です。美人亭は市街地中心部に位置する雑居ビルの中にあり、すごく愛想がよくやさしい女将さん一人できりもりされています。カウンターと、座敷にテーブルが2つというお店なんですが、仕入れ、仕込み、調理からウェイトレス、後片付けまで全てお一人でされています。だからお客さんが多いときは本当にいそがしいはずなんですが、それでもつねに笑顔で、お客さんとのお話相手になりながらてきぱきと料理を作っていかれます。しかもどの料理も本当においしい!私達はお任せでお願いしたのですが、正解でした。女将さんのチョイスが抜群なのです。思わず女3人で女将さんもびっくりするほどたくさん食べてしまいました…。

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まず突き出しが出たあとの3品。ボウゼ(この地方ではシズと呼びます)の煮付け、なすの煮物、えびの塩ゆで。

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目板ガレイのお刺身。お刺身でいただくのは初めて。新鮮な魚にしかないこの弾力!水っぽさが全然なくて身がコリコリと締まって甘みがあって最高。

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たこのお刺身。たこってどこで食べてもそれなりの味だけど、やはり新鮮なものは弾力が違う!吸盤が違う!

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穴子の白焼き。てんこ盛り!これこれ、本当においしかった!! 関西だとふんわり蒸すことも多いのですが、これは香ばしくてまるで全く違う感じ。わさび醤油で食べるというのも新鮮な発見でした。

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メゴチ(この地方ではガッチョというそう)の天ぷら。肉厚でおいしい~!おいしい天ぷらはダシもいいけど塩だけで十分いけます!

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目板ガレイの唐揚げ。さっきお刺身を食べた後の残りの身をパリパリに揚げてもらいました。アツアツの揚げたてを骨までボリボリと豪快にいただきます。

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ゲタ(舌平目)の煮つけ。よくソテーやムニエルで食べるけどこんな食べ方はじめて!ふわふわ柔らかい魚なので、本当にやさしい味に仕上がっています。

他のお客さんが帰って私達だけになったので、女将さんと色々お話していただくことができました。その時期ごとのお魚のおいしい食べ方をよーくご存知で、しかもそれを気軽な値段でお客さんにも食べさせてあげたいという気持ちが伝わってきて、大好きな店になりました。次回から高松の夜はこのお店で決まりです!またまた高松に来る楽しみが増えてしまいました。

さて、翌朝は女将さんのご好意で、高松の市場で合流して朝ごはんを食べました。市場でも朝からうどんを食べてる豪快なおっちゃん達(魚市場か漁師の人?)がいて面白かったです。その後、のんびり一般道をドライブしながら一路鳴門へ向かいます。今日は徳島に住むヨガ友達のミホちゃんとその友人のジィジィと合流して淡路島でランチを食べることになっているのです。ミホちゃんとはアヌサラヨガのトレーニングで知り合ったのですが、地元徳島にヨガを根付かせようという夢に向かってがんばっています。自分の生まれた町を大切に思う気持ちって本当にステキですよね。京都と徳島は離れているけど、お互いヨガが縁で繋がった仲間としてがんばっていこうと思っています。この日、折しも徳島市内は最大のイベントである阿波踊りの真っ最中!なので徳島市内には入らず鳴門で待ち合わせ。

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鳴門には思ったより早く到着してしまい、時間調整のために「渦の道」に行くことに。「渦の道」っていうのはうず潮で有名な鳴門海峡の上にかかる大鳴門橋の橋げたに作られた遊歩道で、ところどころ床が透明になっていて45m下の様子を見ることができるのです。もちろん安全ですが、ここからの眺めはかなりスリルがあるので高所恐怖症の人にはあまりおススメしません…高いところ好きのアホな私でも最初はかなり怖かったです。

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透明の窓から下をのぞくとこんな感じ。大丈夫と分かっていても、お尻がムズムズとします。

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大潮の時間には早かったのですが、渦の子供みたいなのができかけていました。

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無事ミホちゃん達と合流し、今度は淡路島の洲本へ向かいます。洲本での目的の店はイタリアンの「リゾレッタ」。この店は、7月の三線合宿の帰りにも立ち寄ったのですが、とてもおいしかったので1ヶ月後にまた再訪できるなんて本当にうれしい!この日のメンバーは5人だったので、2人分のメニューを2セットと、1人分の前菜をプラスしてみんなでシェアしました。セットメニューは、人数分の前菜と、パスタ・リゾットから2品チョイスすることができるセットです。

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前菜いろいろ。一つのお皿に盛り合わせで出るのではなく、1品ずつ小皿で出てきます。前菜だけでもこんなに盛りだくさん!

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ハモとししとうのパスタ。絶品!ハモがふわっふわで肉厚。これは京都のイタリア料理店で出てきそうなメニューですよね。

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五色町産魚介のパスタ。ペスカトーレ淡路バージョン。魚介の種類が多いのに感激。あまりの多さにパスタが全く見えず!

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中川原産きのことチーズのリゾット。ここのお店のリゾットは本当においしい!お米の硬さが絶妙です。洲本から近い中川原の業者さんから仕入れているきのこの香りがチーズに合います!

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淡路産ブルーベリーのリゾット。ブルーベリーのリゾットなんてびっくりでしょ?甘くないんですよ。チーズが聞いていて、不思議とハマる味です。

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最後にデザートの盛り合わせとカプチーノを追加。

SAVVYの「淡路島特集」の記事によればオーナーシェフの伊壺さんは日本のホテルやレストランの後、イタリアに渡って修行後、地元の素材でイタリアンを作りたいということで、他のお店からの誘いを断って淡路島に戻り、店を構えられたそう。そこで取れる素材を生かして料理するのがイタリアンの基本だそうで、魚介も野菜も肉(淡路ビーフ!)も牛乳も、とにかく食材に恵まれた淡路島だからそれが実現できたのでしょうね。ここにも地元を大切にする人がまた一人。いいですねぇ!私も地元を大切にしなければ!! で、この日食事のあと色々お話したのですが、衝撃的だったのがこの発言。今の店舗は洲本の街中(商店街)にあるけれど、将来的にはお客さんがもっとゆっくりできるよう、緑の多い郊外に店を構えたいとおっしゃったので「へぇ、郊外ですか。でもこの店ならきっとお客さんもわざわざ足を運んでくれるでしょうね!で、どのあたりか考えてるんですか?」というと伊壺シェフは「ええ、色々考えていますがここから車で5分ぐらいのところで。」…ってそれって郊外っていうの!? 思わずでっかい声で「5分で郊外ですか!?」というと「いや、ここは車で5分も走れば郊外ですよ~、何もないですもん。」とニヤニヤ。伊壺さんは、「待ち時間の間も庭で緑を見ながらお茶でも飲みながら待ってもらえる店が理想」とかおっしゃったので、私は勝手に車で30分ほど行った山奥とか海のそばの店を想像していました…恐るべし淡路島、恐るべし伊壺シェフ。でも、まあどこに移転しても多分私は行くだろうなー。だって京都から淡路島に行くことを思えばそのぐらい…、ねっ。

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これがその伊壺シェフ。気さくな方ですが料理の腕はピカイチ!ごちそうさまでした~。また来ます!

さて楽しかった今回の四国&淡路島旅も終わり。旅の思い出に新しく知ったことをひとつ。丸亀で猪熊弦一郎現代美術館に行きましたが、実は猪熊さんは三越の包装紙のデザインをした方なんです。そして、それを彼に依頼したのが当時三越の宣伝部でグラフィックデザインを担当していたやなせたかし氏。そう、あのアンパンマンの作者なんですよー。やなせ氏は最初、このデザインが猪熊氏から戻ってきた際、あまりにも単純なデザインだったので「支払ったデザイン料に対してこのデザインでは見合わない!」とびっくりしたそう。当時猪熊氏はもう有名な画家となっていましたが、確かにいきなりこのデザインを見たらそう思うのも無理はないかも。猪熊氏は自分のコレクションでも多数集めていた「石」をモチーフにこのデザインを考えたそうです。で、最終的にやなせ氏がその幾何学模様のひとつにmitsukoshiのレタリングを入れて、現在の包装紙になったそう。実際にこれが世に出てみると非常に評判が良く、つまりデザイン料に見合うだけの作品だったということなんですね。

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これがその包装紙。確かに飽きのこない、いいデザインですよねえ。

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おまけ。またまた変な看板シリーズ。洲本の公設市場近くの階段にあった看板。ちょっと脅迫じみていて怖い…。

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夏まっさかりの太陽の中、明石海峡大橋を通って帰ります。また来るぞー!
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by cita_cita | 2006-08-23 00:14 |
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