2006お盆 in 四国&淡路島 その2

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田村に行くのをあきらめて丸亀に向かった私達。田村のうどんって、すごーくコシが強くて塩味もきいていておいしいんですが、かなりお腹にズシンと来るのでお腹がいっぱいのときには結構辛いんです。丸亀を訪れた目的は、栗ちゃんが行きたいという「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」での展示を見に行くため。この美術館はMIMOCAという愛称が付いていて、建物も豊田市美術館などと同じく谷口吉生氏の設計で現代美術館らしくとてもすっきりして印象的な雰囲気です。猪熊弦一郎は丸亀出身の洋画家で既に故人となっていますがこの美術館ができた1991年当時はまだ健在で、「美術館もひとつの芸術作品でなければいけないし、それは美術館のコンセプトに相応しいものでなければならない。」という本人の意向に従って谷口氏が設計したのだそうです。猪熊氏の作風に見られる「遊び心」がいっぱい詰まったステキな美術館です。

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建物手前の広場は猪熊氏本人がデザインした巨大壁画とカラフルなオブジェが配置されています。

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猪熊氏の作品が並んだ常設展示場は吹き抜けのゆったりした空間で、そそくさと回るのがもったいない。大きなソファーに座ってゆっくりしたい場所です。

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猪熊さんという人は子供のような心を持った人だったといいます。彼の集めた貝殻やお土産や道端で拾った小さなものなど、彼のコレクションをみればわかるような気がします。「ものはたくさんあってもいい。そこに秩序があれば美しい」、「美しいものをたくさん見なさい。美しいものを知れば、あなたの生活はより豊かに感じられるでしょう」というのが口癖だったそうです。

今回、栗ちゃんが見たかったのは企画展の「須田悦弘展」。私は彼の作品について全く知識もなく行ったのですが、これがかえってよかったのかもしれません。というのは、今まで見たことないような意外な作品と展示方法だったからです。須田氏は木彫りでバラやチューリップなどの花や雑草などを本物そっくりに作る木工作家なのですが、そのリアルさといったら本当に「これが本物でなく人間の手で作られた作品だなんて!」と自分の目を疑うほど。しかも、それが分かっていても、あまりにリアルなので確かめるように何度も何度もじっくり見てしまうのです。しかも展示方法が実にユニーク。なんと、雑草がまるで展示会場の床からニョキッと生えているように設置されているのです。最初、私は会場に入って作品を探してしまいました。だって、広い広い会場に見えるのは真っ白な壁ばかり。一体どこに作品が???と思っていると会場の真ん中に人だかりが出来ていて、その真ん中に置かれたテーブルの上では須田さん本人が彫刻刀を使って何かをちまちまと作っている。でも何かはよく分からない。もう一度会場を見渡すとあちらこちらで壁際にしゃがみこむ人多数。何を見てるのかな?と近づいてみるとみんな床から雑草(その時は本物だと思ってた)が生えているのを見つめてる。なんでこんなところに雑草が?と思ってもう一度まわりをじっくり見ると、あちこちに点々と雑草が生えてる。その時はまだそれが本物の雑草で、それを展示するのが須田さんのアートなのかな?とも思った、気になって係の人に「あの草何でできているのですか?」と尋ねると「木です」との答え。その時はじめて、須田さんが作っていたのがこの雑草だったのだとわかりました。実はこの日が偶然、会期中2日だけ設定されていた須田さんの公開製作日で製作実演を見ることができ、しかも須田さんのナマの声を聞くことができたのでラッキーでした。

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これがその作品。これが広い会場のあちこちにあるなんてすごく不思議な感じでしょう?

作品そのものも、とてもよくできていて面白いのですが、それよりも会場に来た人達が全員しゃがみこんだり、子供のように這いつくばったりして一生懸命小さな作品を見ている様子がすごくシュールでおもしろかったです。もちろん私も床に手とひざをついてじっくり鑑賞しましたよ。普通の美術館ならきっと目にも留めないような、床と壁の境目に「まだ作品があるのでは?」とじぃーっと目を凝らして注目するなんて、すごく面白い体験でした。視点を変えてみる、いつも見過ごしているものに気を注ぐということの大切さを擬似体験できたような気がしました。

さて、美術館を出てさらに西に向かった私達。目的地は詫間にある松井うどん。ここは「踊る大走査線」の監督でありもうすぐ公開の映画「UDON」を作った本広監督の弟さんがやってる店なんですよー。もちろん監督も香川出身。弟さんはうどん職人としての腕もなかなからしく、ここのうどんもかなりおいしいとの前評判。なんでもここのカレーうどんがめちゃユニークでおいしいと話題で、かなりスパイシーで濃厚なカレーの中にピチピチのうどんを絡めて食べるという…そしてカレーが余ったら、ターメリックライス(100円)を注文してこれにかけると2度おいしいらしい。丸亀から詫間までは車で20分ほど走らないといけないのですが、その分ワクワクが高まります。

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ところが…なんと無常にも私を待っていたのは「本日玉切れ」の張り紙。ガーン!ショック…ここまで来たのに。きっと「UDON」が公開されたらもっと混むに違いない…だけど次は必ず食べてやる~、それまで待ってろよ、松井!と決意を固めながら高松に戻ったのでした。というわけで、次回私とうどんツアーに行く人はもれなく「松井うどん」が付いてきますのでよろしく!

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さて、高松に戻ったら時間は4時前。よし、夕方の開店時間に間に合った!と気を取り直して池上うどんへ。ここは私が大好きな店。うどんも大好きだし、瑠美ばあちゃんも大好き。今ではどっちの料理ショーにも出て超有名人のおばあちゃん、最近はうどんを打っているところをあまり見ない。以前に来た時は、うどんを茹でるのは瑠美ばあちゃんだったのだけど、今回はうどんをゆでるのも若い男性がやっていてばあちゃんはその手前にちょこんと座ってお土産うどんを売っていた。土日は忙しすぎるから他の人に任せてるのかな…。でも、やっぱりここのうどん大好き。失礼を承知で言わせてもらうと見た目は山越とかおか泉の輝かんばかりの麺みたいに見るからにおいしそうなオーラは、全然ない。(実際、山越とおか泉のうどんは光があたるとキラキラ輝いて見える。本当にキレイ)正直、最初見た時は「なんかおいしくなさそう…」と思ってしまった。だって、なんか家でおばあちゃんが茹でた普通のうどんっていう雰囲気でなんとなく麺もくったりして見えるんだもの。お金は自己申告で「あったかいうどん小と卵」と言いつつ空き缶に100円(うどんは70円、卵30円)を入れ、うどんだけもらって後で自分で卵を割り入れます。天ぷらを注文したらここで天ぷらをとります。その後すばやくネギと七味を乗せてシャンプー用のポンプ容器に入った醤油をピュッピュッとかけてお箸ですばやくかき混ぜてすばやく食べます。ここはとにかくスピード勝負。ゆっくり食べてると伸びてしまうから。池上の温かい麺って、結構やわらかめなんですよねー。おなかに余裕があればぜひ冷たいのも食べたいところ。冷たいのもまたおいしいです。でもどちらか一つだったら、私なら温かいの&卵にするかなー。

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これが池上のうどん。見た目は普通なのになんでこんなにおいしいのか、私にとってさぬきの7不思議のひとつ。

おなかが膨れたのと、強い日差しの中移動と行列を繰り返した疲れでホテルに戻るととりあえずそれぞれの部屋に入り(なんとお盆で安いホテルのトリプルが空いてなくてビジネスホテルのシングル3部屋に泊まった私達…でもおかげでよく眠れたと思う)夕ごはんまで一眠り。この上まだ食べるつもりかよ!と言う皆さんの声が聞こえてきそうですが、ここは瀬戸内。夜は新鮮な海の幸が待ってます。特にこの日は私が前から気になっていた居酒屋を予約していたので期待がムクムク盛り上がります。一気に書いてしまいたいところですが、ずいぶん長くなったのでその3に続く…!
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by cita_cita | 2006-08-19 00:35 |
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