「オレンジページ」に見る沖縄料理

e0066369_1056222.jpg今発売中のオレンジページは「パワフル沖縄ごはん」特集号!中身はゴーヤや豚バラを使ったチャンプルーやラフテーから、沖縄料理店に習うレシピまで充実ラインナップ。それにしても沖縄ブームもここまで極まったかとちょっと感慨深い。

というのは、オレンジページってレタスクラブと並んでものすごく定番かつ一般大衆向けの料理情報誌。 読者層も10代の女の子から孫を持つおばあちゃんまで幅広いはず。ある程度の調理の基礎知識と経験が必要な「きょうの料理」を愛読してる人よりもすそ野は広いと思うし、日頃の特集の内容を見ていても「夏野菜」「大根と白菜のおかず」「あったか鍋料理」「夏の冷し麺」「パスタ特集」なんて、気軽に買って気軽に作れるようなお手軽レシピ満載の雑誌。だから、これを買っている人って必ずしもすっごく料理好きであったり、ちょっと凝った料理を極めたいという人ばかりではないと思う。そもそも、学生時代からよくオレンジページを購読していた私がその代表。そういう広い読者層を満足させようと思えば、特集もあまり偏ったものにはできないはず。それなのに、ここで「パワフル沖縄ごはん」とは!

これって、結局「沖縄料理」というジャンルが、限られた人の好むトクベツな料理ではなく、一般家庭にとってもすっごく身近な存在になったことの現れなのではないかな。私の経験上、男の人の方が食に関して保守的な場合が多いから、奥さんが「ゴーヤチャンプル」をテーブルに並べても、ダンナさんが箸をつけなかったり、子供が「ハンバーグのほうがよかったよー」なんて言うようでは作りがいがない。だけど、その状況が変わりつつあるのかも。本を編集する側だって、やっぱり売れないと困るのだから、「これは売れる!」と予測してこの企画を立てているわけだし、実際本屋を見てもこの号はかなり売れているみたい。

e0066369_10562542.jpgそういえば何号か前のレタスクラブの特集も「フライパンでできる沖縄料理VS韓国料理」だったっけ。5年前だったらこんな特集考えられなかったよなー…。しみじみ。

糸井重里がこんなことを言っていた。「昔、ティラミスを誰も知らない時代があった。その次にティラミスがものすごくもてはやされた時代があった。そして次にティラミスが何か恥ずかしい、かっこ悪いと思われた時代があった。最後にティラミスはプリンやシュークリームのように当たり前の存在になった。もうティラミスは珍しいものでもおしゃれなものでも恥ずかしいものでもない。ティラミスはティラミスとして市民権を得たのだ。」(記憶に頼ってるからかなり原文と違いますが)今、沖縄料理はヤマトの人間にとって「カッコイイ」「おしゃれ」なものなのかもしれません。もしかしたら数年後、「沖縄料理飽きちゃった」という時期がくるかもしれません。でも、小さいころ家で何度もゴーヤチャンプルを食べた子供たちが大人になったら、沖縄料理はもっともっと当たり前の、なつかしいものになるのかもしれませんね。
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by cita_cita | 2006-07-30 00:14 | 沖縄
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