「整体入門」 野口晴哉

e0066369_23351218.jpgこれは私のお気に入りブログACOYOGAのACOさんが紹介してくださった彼女の愛読書(バイブルと仰っていました)のひとつだそうです。日本の整体の父といわれる野口晴哉氏が1968年に出版した本の文庫版です。この本は2002年に文庫化されるまで、あまりメジャーではない出版社から出ていたため一般には入手しにくく、知る人ぞ知る本だったそうです。そんな本が、今文庫本として気軽に読めるようになったことは本当にありがたいですね。

野口整体といわれる手法なのですが、私が今まで「整体」という言葉に対して持っていたイメージとまったく違うことがたくさん書かれていて驚きの連続でした。一般的に「整体」という言葉は「体を整体する」というような使い方をされるのですが、野口整体の考え方では「体を整体にする」という表現がされるそうです。整体のノウハウというよりは、健康や体に対する野口氏の哲学がとても分かりやすい言葉で展開されていて、印象的な記述がたくさん詰まっていました。

ここに書かれていることは一時的な「癒し」とは全く違います。自分の体のあるべき姿を知り、あるべき機能を知ることの大切さ。自分の健康は自分がつくるものであること。自分の体を治すのは医師ではなく自分であること。そうだそうだと何度も頷いてしまうことばがちりばめられています。これを読んで、自分のこの体が自分のものであることを感謝しながら、自分の健康に責任を持って生きていかないといけないなと気持ちを新たにしました。

興味深いことがたくさん書かれていたので少し抜粋します。
「悪い物を食べて吐くのは、悪い物が入ったのだから吐くのです。だから吐いた場合には胃袋は丈夫だったのです。それが腸に行って下痢したら、それは腸が丈夫だったのです。~中略~下痢したら、『腸よ、よくやった、もっと残さず掃除しておけ』、吐いたら『胃袋よ、よくやった』とほめなくてはいけない~中略~こういう自分の体の運動訓練を行わないで、他人の力で治してもらうとか、薬で治すとか、あるいは健康を保とうとする、そういう考え方は間違っている。自分自身でそういう体の運動失調状態を調整するように動かなくてはならない。」

「胃の弱い人は、よく丁寧にかんで食べていますが、それでは弱い胃袋は丈夫になりません。まして、胃袋に硬いまま運んだのでは胃が壊れると考えて丁寧に噛むのは、そのたびに胃袋を萎縮させていることになります。しかし、胃が弱いのに気張って早めしを食べることはなお良くない。特に胃袋に入って膨張するような食物をかまないで押し込むと、中で拡がり、それに対して胃袋が、正常な状態を保とうとして縮む。これが胃痛。胃痛から始まって、悪寒、発熱、嘔吐、下痢と続いておさまります。」

「右の足首が硬直して可動性が悪くなると、食欲はなくなります。体が必要な時でも食欲が起こらない。歩くときに左肩を上げている人は食欲がない。そういう人の首を左右に回転させ力を2,3回入れ抜きすると、食欲が出てきます。」

「内臓をいくら検査しても、今自分が何を食べたいか、どんなことをしようと考えているか他人には判りません。脈の乱れは判っても、それが失恋のためか株が下がったためか、隣の奥さんが新しい着物を着たためか判りません。自分の感じの中を確かめ、体の調子を知ることが管理の最初の問題なのだから、他人より自分が主役であるべきです。」


最後にとってもためになることが書いてあったので実践しようと思います。
「(お酒を)飲みすぎたときは、飲み終わったら自分の背骨を見るようにして左へいっぱい体を捻り、フッと力を抜き、今度は右にいっぱい体を捻って力を抜き、交互に3~5回繰り返す。その力の焦点が胸椎十番にゆくように体を捻れば、翌日はさっぱりします」 なるほど。でも、酔っ払ったときに胸椎十番にどうやって焦点を集めるかが問題だ・・・。

PS.ヨガステーションのコラム第2弾アップしました!アヌサラヨガのワークショップレポートです。興味のある方はこちらからどうぞ!
[PR]
by cita_cita | 2006-06-08 23:35 | 読書
<< 台湾を、行きつけにしよう 筋肉痛の恐怖 >>