「嫌われ松子の一生」

e0066369_2310333.jpgもぅー中島カントク最高!私の中では、あの名作「下妻物語」を超えました!
公開前からひたすら楽しみに待っていたこの作品、一足早く試写会に行ったミニョン堂通信のアヤさんも絶賛していて、本当に待ち遠しかったんですが…先週末に公開されたのでさっそく見に行ってきました!

この映画、色がすごいです。色の洪水。絵の具をぶちまけたみたいにビビッドでポップでキラキラです。音楽のプロモーションビデオなんかで、こういう色彩のはあったけれど、それが2時間以上続くってのはすごいもんです。これは中島カントクにしかできないですね。下妻もビビッドでしたが、さらにパワーアップしてます。

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そして中谷美紀がめっちゃ美しい。美しいんだけどダメ過ぎる…。いや、ダメなのは中谷美紀じゃなくって、松子なんですけど…。松子、あんたホンマええ加減にしときや。親を喜ばせようと勉強も頑張って、教師になるんだけど、ひょんなことから墓穴を掘って学校をクビになり、家出して冴えない作家と同棲し、目の前で自殺されたあげく立ち直って不倫に走り、さらには捨てられてソープ嬢に転落。さらにさらに痴情のもつれで人まで殺してしまい、刑務所で囚人生活。出所してもやくざの情婦になって麻薬取引の手伝いしたり…そして常に恋人には殴られ蹴られ…とまあ、どうしようもないダメ人間っぷり。常に「なんで?なんで?」という選択を続け、最後に53歳で殺されるまでの壮絶な人生です。原作はかなり暗く救いようのない終わり方みたいなんですが、そこを中島カントクが絶妙のアレンジで「笑える」場面の多い映画にしています。

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中谷美紀の歌も秀逸です。本当に歌がうまい。声もいい。彼女以外にボニー・ピンクやAIの歌もあるのですが、ミュージカル調になってて、バックにお花とか鳥とかもいっぱい飛んじゃって、それで松子の不幸な境遇がかなりカバーされています。個人的には新しい恋人ができたとき(不倫だけど)の歌のシーンと、松子がソープ嬢になって店の売上No.1として稼ぎまくるときのシーン(どっちもミュージカル調)が歌も映像も楽しかったな。それにしても中谷美紀はどんな格好も似合う。女教師のスーツ姿&ジャージ姿、若奥様風、ソープ嬢、囚人服、美容師、やくざの女…ホンマにすごいです。そしていつも殴られまくりの鼻血出まくり。でも殴られて青くなった目の周りを押さえながら松子はこういうのです。「でも、一人になるよりはマシ…」と。全体的にはものすごいハイテンション映画なんですが、ちょっとホロリとさせられるところもありましたよ。一人で誕生日ケーキ食べるところとか、お父さんの日記読むところとか、キラキラ光る荒川を故郷の筑後川と重ね合わせて泣くところとか…。

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ほかに私にとってツボだった部分は、最初にスカウトされる女の子(蒼井そら)があとでAV女優になってたところとか、松子の実家のふすまの柄とか、教師時代の初恋の相手(体育教師?)のファッションとか、刑務所に土屋アンナがいたところとか、ゴリ(ガレッジセール)のなんちゃってパンクロッカーキャラとか、黒谷あすかのエロかっこいい着物姿とか…。あと、ボニー・ピンクがソープの場面で歌ってるLove is Bubbleっていうカッコイイ曲は彼女がこの作品のために作曲したものなんですねー。素晴らしい!それと、なぜかいつも大事な局面でテレビを見ると「サスペンス劇場」のクライマックスで片平なぎさが出てるのもツボにはまった。

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見るところが満載のこの映画、小ネタがいっぱいで、「下妻物語」みたいに何度見ても楽しめそうです。もう一回映画館に行ってしまいそうな予感…。
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by cita_cita | 2006-05-31 00:01 | 映画
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