フランス食堂 アルザス

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久しぶりに一乗寺の「フランス食堂 アルザス」に行きました。
ここは家からだととっても行きにくい場所にあるのだけど、でもたまにすごく食べたくなって行ってしまう。車で行くと楽なのだけどアルコールが飲めないし、かといって自転車でもちょっと気合が必要。公共交通機関で行く場合は、三条京阪まで地下鉄、そこから出町柳まで京阪、さらに叡山電鉄で一乗寺まで。そして徒歩15分。途中、大好きな恵文社に寄り道をしてからてくてくと歩きます。でも、そこまでしても行く価値のある店。最近人気があるみたいで、前より予約が取りにくくなった。この日も、平日にも関わらず「外のテラスならいけます」との返事。ということは中は満席なのだ。

お店に着くと、相変わらずの大盛況。小さな店内がお客さんでいっぱいになってる。間口も小さくて目立たないので何度行っても、通り過ぎそうになってしまう。歩道と一体になったようなテラス席に腰を落ち着けたらあとはのんびりマスターが注文をとりに来るまで待機。このお店は若いマスター一人だけで全てやっているので、いつもリズムはゆっくりなのです。 「急いでるときにこの店に来たお客は気持ちが焦るだろうね」と連れのくりちゃんに言うと「急いでる人はわざわざこんなところまで食事に来ないと思う」とのコメント。ごもっとも(笑)

おつまみの自家製ピクルス(これは本当においしい!いつもお代わりしてしまう)を食べつつおなかを空かせて待っていると順番に頼んだ料理が運ばれてきます。ここのお店は1皿の量がとても多いので大体人数分の品数をオーダーするとそれだけで満腹になってしまいます。あまり注文しすぎると、マスターから「あ、それは無理と思います」とダメ出しの声がかかりますのでご注意を(笑) この日のオーダーは、今の季節だけの旬の素材ホワイトアスパラのボイル、魚のスープ、それとシュークルート(フランスアルザス地方の名物料理)。シュークルート以外は初めて頼むメニューでした。 でもこのお店はやっぱりどれを食べてもおいしい! 私のいつものお気に入りはリエット。豚や鶏などの肉を煮て繊維状にほぐして脂肪と合わせて固めたペーストです。これをバケットに塗って食べると最高です。あと、いつも飲み物はシードルを頼みます。シードルはフランスでよく飲まれるりんごの発泡酒ですが、このお店で出しているシードルは本当においしい!シードル専用の陶器のカップ(ちょっと湯飲みみたい)で飲みます。あと、この日はブーダン(豚の血のソーセージ。なんとこれも自家製!)などもありましたが既に分量オーバーなので今日は我慢…。

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マスター手書きで味のあるメニュー。

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ホワイトアスパラ。ボイルしてあるだけですが、素材そのものにぎゅっと味が凝縮しているので味付けは岩塩だけで十分。やっぱり先の方が味が濃くておいしいかな。春の味です。

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スープ・ド・ポワソン(魚のスープ)。魚のスープというとブイヤベースみたいなのを想像されるかもしれませんが、これは具が入っていません。見た目はご覧の通りにごった茶色でかなり地味なのですが、味は超濃厚。ものすごく濃い「海の味」がします。日本でいうと漁師汁か潮汁かというほどの濃い魚介類の味…。海老や貝を使ったものならともかく、フランス料理でここまで魚の味が前面に出た料理はあまり無いのでは? スープと一緒に、スライスした小さめのバケットをカリッと焼いたものと、にんにく風味のマヨネーズソース、そしてチーズが出てきます。(後方に映っているお皿です)スープにたっぷりチーズを溶かして、好みでソースを塗ったバケットを浮かべて食べます。おなかが空いていなければこれだけでも立派な食事になりますよ。

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シュークルート。アルザス地方の名物、そしてこのお店の看板料理でもあります。シュークルートは、フランス語でキャベツの酢漬け、いわゆるザウアークラウトのことです。(シューはキャベツ。シュークリームのシューと同じですよね)でも、この酢漬けを使った料理のこともシュークルートと呼びます。山盛りのキャベツの上に茹でた塩漬け肉、ソーセージ、じゃがいもを盛りつけたもの。量はすごいですが、キャベツたっぷりなのでカロリーは低い…はず…。胃もたれもしません。マスターはこれを出したくてお店を始めたそう。

アルザスのマスターはとっても個性的!あるときは超寡黙(機嫌悪いのか?と心配になるほど)、かとおもうと1時間後には一人で何人もの声色を使って喋りまくってたり、いきなり駄洒落を言ったりしてつかみどころのないところが面白い。毎年8月には、料理の研究と休暇を兼ねて、ほぼ1ヶ月お店を休むなんて大胆なところもあり、とっても魅力的な人です。今年はどんな新メニューを持って帰ってくれるのかな…。
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by cita_cita | 2006-05-20 20:46 | おいしいもの
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