オセロチャンピオンに挑戦!

私の知人にオセロチャンピオンがいます。
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チャンピオンといっても、町内とか学校でとかそういうレベルはありません。
正真正銘、世界チャンピオンなのです。そのチャンピオン、為則英司(ためのりひでし)さんがNHK京都放送の公開イベントで「チャンピオンに挑戦!オセロ10面打ち大会」というイベントに出ることになったんで、私もひやかしに行ってきました。

為則さんはオセロをしていないときはちょっと変わったただのオモロイ兄ちゃんなのですが(失礼)、オセロ界では為則九段といえば知る人ぞ知る有名人。なんでも昔、任天堂のスーファミのオセロゲームの監修をやった上、そのゲームのボスキャラの名前がタメノリだそう…(そのゲームはタメノリを倒すと終わるそうです。)

高校2年で初めて世界チャンピオンになってから、大学時代に3連覇、社会人になってからも間もなく世界チャンピオンに返り咲いて世界最多優勝者となったそう。でも、私が為則さんと知り合ったのは2年前で、そのころは長い間大会からも遠ざかっていて、でも密かに大会目指して練習している最中だったのです。まもなく、「日本選手権に出ることになったよ」という報告があり、それからしばらくして「日本代表として9年ぶりに世界大会にでることになった」と聞きました。そのときの結果は、残念ながら5位。でも、それでもすごいよ!残念会やろうよ!なんていいつつお互い仕事で忙しく伸び伸びに…そして昨年、ふと出くわしたときに「あ、そうや、今年も世界大会に出ることになったわ」と言われ、5位になってからの1年間、仕事の合間にひたすら練習を重ねていたことを知りました。そして、世界大会・・・去年のことがあったので、私からは結果を聞きませんでした。でも、ある日、私を見つけた彼がふらりとこっちに寄ってきて「あのな、世界大会優勝したんやわ。」と何でもないような顔でさらりと言うのです。それは、為則さんの10年ぶりのチャンピオン奪回、通算6回目の優勝、もちろん世界最多です。それを聞いて「えーっ!ホンマに!?マジで!? 今度こそ優勝祝いに飲みに行かなあかんな!」と言ったのにまたまた実現できてないね、本当に今度お祝いしましょう!

そんなすごい為則さんですがこのイベントではいたってリラックスムード。10人の対戦者(このときは子供がメイン)相手に次々と盤の前を移動しながら手を打っていきます。こっちは10人いるから、考える時間は9人分あるのだけど、向こうは移動すると同時に盤上を見て打っていかないといけないからすごいハンデです。挑戦者は黒、為則さんは白なのですが、最初は黒・白互角に見えるものの、途中のある時点から見る見る盤上が白に染まっていきます。例えていうなら、盤の四隅のどこかに白がポツンと置かれたとたん、その白があっという間に津波のように押し寄せてきて、気づいたときには真っ白という感じなんです。よく、「打つ手がない」とか「なす術がない」なんていいますが、まさにこのことを言うのだなと思います。考えても、打つところが1箇所しかないんですよ。で、そこに打つとまた大きくひっくり返されてしまうのは分かっているから、絶対にそこだけは打ちたくないのに、でも、打てるのがそこしかないんです。これ、本当に嫌な感じですよ~。結局、為則さんの思うところに打たされてしまう、それまでの展開もすべてそうなるように筋書きがあったかのように…。もちろん、その筋書きは私の動きを見ながら為則さんが書いているのであって、私は自分で知らないうちに、為則さんが勝つお手伝いをしているというわけです。あー悔しい。でもこれが「強さ」ということなのですね。最後には、打つところが1箇所どころか、ひとつもなくなって、パス、パス、パスの連続であっという間に真っ白です。本当に真っ白なんですよ。
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これ見てください。本当に真っ白になるんです。

それにしても、勝てるはずないと分かってるけど、知り合いに負けるのはやっぱり悔しいものです。前なんか途中で「あー、この分やと君が3枚残って終わると思うな」なんて言われてその通りになったものだから感心するやら悔しいやら。でも、何かを極めた人というのはやっぱり常人には想像のできない努力や苦労をしているもの。(試合で国際線の飛行機に乗るとき、ミニオセロゲームを何セットも持っていて怪しまれたり、座席のテーブルで食事の時間以外何時間も黙々と一人詰めオセロをやって、隣の人に警戒されたりとか。あ、そういう苦労じゃないか 笑) 人生の先輩として私も学ばせてもらうところがいっぱいあると思います。でもまだどこを学ばせてもらったらいいか分からないので、これからよろしくお願いします(笑)

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おまけ。NHK前にでっかいどーもくん登場。
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by cita_cita | 2006-05-01 00:28 | その他
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