「下妻物語」

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去年WOWWOWでやっていたのがきっかけで見て以来DVDで何度も見てる作品です。上映当時は、タイトルは知っていたけど全然ノーマークで…ポスターだけ見てなんとなく先入観で、別にわざわざ見なくてもいいやって思ってたのですがこれが大間違い。これ面白いですよーホント、それもかなりツボにハマります。

もともとは嶽本野ばらの小説が原作なのですが、映画を見ているとノリは小説というよりマンガっぽい。特にカメラのカット割りやスローモーションの使い方がマンガっぽいんだけど、これがこの脚本によーく合っていて、いい味出してるんです。この作品の魅力は、その映像効果と、あとはキャラクターひとりひとりの魅力につきます。監督である中島哲也さんは、昔、サッポロ黒ラベルのCMで山崎努と豊川悦史が温泉旅館で卓球をするやつがありましたけど、あのCMの制作をした人なんです。15秒のCMに面白さをギュッと凝縮できる人だから、映像に気合が入っているのは当たり前。でもすごいのは、そのテンションが映画の最初から最後までずーっと持続することなんです。

この作品のもうひとつの魅力である出演者、主役を勤めるのは深田恭子と土屋アンナのふたり。フカキョン演じる桃子の生きがいはひらひらフリフリのロリータなお洋服を着ること。でも、ロリータもお金がかかるんです。で、雨上がり決死隊の宮迫演じる父親の商売道具、ブランドのバッタもん(偽者)を雑誌の「売ります」コーナーに出したところ、そこに絵に描いたようなヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)が買い手として現れ、正反対のふたりが出会うというところから物語は展開します。深田恭子、めっちゃはまり役です。両親やイチゴをはじめ周囲の熱い(暑苦しい)人たちに対しての冷めた態度が最高。そして土屋アンナ。エドウィンの503のCMではめちゃイケてる唄と見事な足長プロポーション(モデルが本職だもの)を見せている彼女が、「ホンマに元ヤンとちゃうん?」と言いたくなるほどの見事なヤンキーっぷりを熱演。他にも結構いい俳優さんがいっぱい出ていて、それも見所の一つ。桃子のお母さん役は、今第2次ブームの篠原涼子で、出番はそんなに多くないのに強烈な印象を残してくれます。それから桃子のおばあちゃん役に樹木希林。これは多分この映画で一番おいしい役かも。 うーん、大好きだー(笑) そしてなぜか「シベリア超特急」のTシャツ(自前らしい)を着てコンビニで買い物する水野晴郎とか。ところで桃子の出身は尼崎なんだけど、回想シーンで出てくる尼崎のイメージがまたものすごい。 ディティールも凝ってて、桃子の部屋のインテリアなんかもっとじっくり見たかったし、イチゴが桃子にカリスマレディース妃魅姑(ヒミコ)伝説の話をする喫茶店(決してカフェではない)の壁に書いてある言葉とかも面白かった…。とにかく全編、小ネタの連続でずっと笑いっぱなしの映画なんです。それでいて、 ちゃんと恋あり、友情あり、感動ありの作品になっているところがすごい。まだ見ていない人がいたら、食わず嫌いせずに、ぜひ見て欲しい映画です。
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by cita_cita | 2006-02-10 00:46 | 映画
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