「沖縄チャンプラ亭」 仲村清司

e0066369_23595456.jpg久しぶりの沖縄関連本です。これは読み応えがありました。沖縄本はこれまでに結構読んだのだけど、似たようなものも多くて...。でも、これは面白く読めました。作者は、大阪の此花区生まれのウチナンチュ2世、仲村清司さん。ご両親は沖縄出身で大阪に移住され、その大阪で生まれたにも関わらず、沖縄中毒の奥さんの希望で沖縄に移住して10年という経歴の持ち主。この本を読んで知ったのですが、那覇で「くーすBarカラカラ」という泡盛の豊富な居酒屋さんを経営されています。実は、このくーすBarカラカラは最近心斎橋に大阪店ができていて、気になっている店の一つだったのです。さらに仲村さんは私が前にブログで紹介した「季刊カラカラ」という情報誌の編集者のひとりだったのです。

文章がとてもテンポ良く、しかも分かりやすいので楽しく読めます。内容もバラエティに富んでいて、沖縄の食べ物、墓参りや行事ごとなどの慣習、琉球芸能などの楽しく読める話から、ちょっと考えさせられる内容まで飽きることがありません。お酒に関する話が若干多いのですが、それも作者が無類のお酒好きだからこそ。(だからBarまでやったりして...)面白かったエピソードは、「自分の店のカウンターで、お客さんが沖縄の人か内地の人かは喋らなくてもかなりの高確率で分かる」というもの。それはおしぼりの使い方。沖縄の人は、おしぼりで手や顔を拭いた後、4つに畳んでそれをコースター代わりにグラスの下に敷くというのです。内地の人はこんなことをしないので、すぐに見分けがつくそうな。へえー、これは初めて知った話です。それから「沖縄の人は台風が来る前にソーメンを買い込む」「沖縄の暦では33ヶ月に1回の割合でユンジチ(閏月)があって、このときはお墓を作ったり位牌や仏壇の取替えに最適とされている」など。「沖縄のお墓参りはお墓の前で親族みんなでお弁当を広げてピクニックのようにご飯を食べる。(清明祭といわれます)」という話は良く知られているけれど、ユンジチというのは初めて聞きました。こんな感じで興味深い話がたくさん載っているので、読んでいて結構楽しめました。この作者の最初の著作が、「住まなきゃ分からない沖縄」と改題されて文庫本で出ています。今度はこの本も読んでみようかな...。
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by cita_cita | 2006-02-04 00:15 | 沖縄
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