タイ北部の旅2006 その3

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e0066369_054581.jpg大晦日の朝、いよいよカレン族の村に向けて出発の日です。朝早く目が覚めたのでメーホーソンの町を少し散歩しました。メーホーソンは深い山に囲まれているため「霧の町」とも言われていて、霧で飛行機が欠航することもあるそうです。朝の町は霧というか、ミルクのような朝もやに包まれていて、山の上の方は何も見えない状態でした。湖の方に歩いていくと、湖から湯気が立つように朝もやがかかっていて、軽く風が吹くたびに湖上をふわふわと流れています。その向こうに見えるお寺もまた昨日とは違った雰囲気でした。こんな早い時間にも、お寺の中ではお坊さんが忙しく掃除をしていて、昨日、お寺の中を歩いたとき、床が本当にピカピカ清潔だったのを思い出しました。

さて、4人で朝ごはんを食べ、出発です。メンバーは私たち4人と、プロのガイドさん(アティップさん)、そしてガイド研修生として、チェンライ(チェンマイよりさらに北部の町)の大学生の男の子(リー君)、それと運転手さんの7名です。運転手さんは運転に徹するプロという感じですごく寡黙な人だったのですが、その分あとの2人がよく喋り、よく笑ってくれるので楽しく過ごせました。特にアティップさんはすっごい笑い上戸。写真のフラッシュを焚かれただけでも笑っています。でも、この2人のおかげで、道中、本当にいつ見ても全員が笑顔という素晴らしい旅になりました。ところでこのアティップさん、あとの3人によると「鼻毛がすごかった」そうなのですが、私は全然気にしてなくて「そうだっけ?」と答えて彼女らを驚愕させてしまいました。なんでも、みさおの言葉を借りると「鼻から花が生えてるみたいに拡がってた」そうなのですが…そんなに?(笑)

e0066369_054418.jpg車はかなり急な山道を1時間弱ほど走り、モン族の村に到着しました。お正月を迎えるにあたり、みんなキレイな民族衣装で着飾っています。通常男の子は普通の服でいることが多いらしいので、見ることができてラッキーでした。モン族の男の子と女の子はいつもは別々に生活しているそうなので、今日のように堂々と一緒に遊べる機会は新年のような特別なお祭りの時だけみたい。そして、男の子は喧嘩ゴマをしていました。これもお正月だけの遊びだそうで、日本と同じだと感心しました。それから、男の子と女の子が1~2メートル離れて向かい合って、下手投げのキャッチボールみたいなのをしていました。私たちが村に行ってから去るまで30分ぐらいでしたが、その間、延々同じ相手とボールを投げ合っています。どうも、これはモン族のお見合いみたいなもので、ボールを投げながらお互いの相性を確かめ合うそうなのです。(以上は全てガイドさんの説明を私が正しく解釈していれば…の話なので、もし間違いがあったらごめんなさい)それにしても、ボール投げしているカップルのほとんどは長すぎるキャッチボールにちょっと飽きてきたような表情だったのに、一番端に居た組はもう完全に2人の世界…特に男の子のうれしそうな顔といったら!お互い、相手しか見えていませんという感じで、「ちょっと~、あれは絶対カップル成立やで~」と、こんな山奥まで来て大阪のおばちゃんになってしまった私たちでした。

e0066369_022614.jpgモン族の村を出て、全て手作りというコーヒーを栽培する農家に立ち寄ります。こんなところまで来て手作りコーヒーなんて…と思ったものの、見学しているうちに考えが変わりました。この村は電気が通ってないので、完全に手作業なのです。どのぐらい徹底しているかというと…コーヒーを栽培する→コーヒーの実を収穫→実から皮と果肉を除いて豆だけを取り出す→天日で乾燥→焙煎→(必要があれば)豆を挽く→パッキング。全部全部手作業です。例えば、焙煎は中華なべに豆を入れて、お父さんが炭火の上でずっと鍋をかき混ぜています。最初は豆が水分を含んで重いのでかき混ぜるにも力が必要な上、完全に焙煎できるまで4~5時間かかるらしく、1日にこの鍋2杯分しかできないそう。気の遠くなるような話です。そしてもっとびっくりしたのが豆を挽いてくれと頼んだとき。なんと、杵と臼で叩いて豆を挽いてくれるのです。それを袋に入れ、ロウソクの炎であぶって袋の口を溶かして密封し、最後に紙袋に入れてホチキスで留めてくれました。1袋100バーツと高級品だけど、彼らの手間を見たら、もう何も言えません。お店で1杯コーヒーを飲みましたが、濃厚な味と香りが最高においしかった。買って帰ってきたコーヒーはまだ飲んでいませんが、開封するのが楽しみです。

e0066369_0262345.jpgその後、中国系の人が多く住むMae Aw村(ここは蒋介石に味方した国民党の残党の人たちが中国からミャンマーに逃れ、その後さらに難民としてタイに移動してきて出来た村だそうです)でおいしい中国茶を飲み、中国料理のお昼ご飯を食べました。ここでは烏龍茶、(私の大好きな)高麗人参茶、ジャスミン茶が作られているそうです。お茶の値段は中国で買うほうが若干安いかな。そして、Pha Suaの滝や、キレイな湖のある緑いっぱいの森(整備されていたので公園かな)などを散歩しました。印象的だったのは、どの場所にも外国人観光客はほとんどおらず(2日間でタイ在住の日本人グループに会っただけでした)、国内、それも多分バンコク近郊から来たと思われるタイ人観光客が大多数だったこと。彼らの車や来ているものなどを見ていると、すごく洗練されているし、いかにも都会っ子という雰囲気なのです。ガイドさんに聞いてみると、タイは日本より連休が少ないので、お正月休みに家族でバンコクからチェンマイやメーホーソンまで車で出かけてきてキャンプや観光を楽しむのはとても人気のある過ごし方だとのこと。車でどのくらいかかるのか聞くと、チェンマイまで6時間、メーホーソンまでは14~15時間だって!でも、やっぱりほとんどのタイ人には飛行機は高値の花。車で15時間と言っても、驚くほどではないのだそうです。バンコクっ子にとっては、メーホーソンのような田舎は「なんだか懐かしくて落ち着く」「自然の中で仕事のストレスも忘れちゃう」場所なのでしょうね。日本人と同じです。彼らが私たち以上に、目を輝かせて記念写真を撮りまくっていたのも面白かったです。

e0066369_0352734.jpgいくつか訪れた村の中にこんな場所もありました。タイ政府ではOTOP(一村一品)という運動を推進しています。この村ではゴマの栽培を行っていて、水牛を使ってゴマ油を絞っています。中心にゴマをひく巨大な臼のようなものがあり、そこから伸びた棒の先に水牛をつないで臼の周りをグルグル歩かせるのです。ゴマ油といっても、私たちが想像するような韓国産の香ばしいごま油とは違い、匂いもなくさらさらしています。ここで取れたごま油を使った製品が色々あったのですが、リップクリーム(ごま油が入ってる!)を購入しました。オレンジやミントなどのアロマの香りがいいのです。

途中市場に寄って晩御飯の材料を買い出しします。本日の晩御飯は、ガイドさん2人が作ってくれる模様。そしてこの市場で昨日のカオソーイ屋のおばちゃんに再会し、みんな大喜び。買い出ししたものは、野菜、香草、鶏肉、豚肉、卵、それに大量のお米。何を作ってくれるのでしょう。食料品をどっさり車に載せて、いよいよメインイベント、カレン族の村に向かいます!カレン族のみんな、今から行くから待っててね~。
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モン族の喧嘩ゴマ。男の子はもう夢中。結構迫力あります。
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コマで遊んでいた男の子。この子は衣装を着ている中では一番年長でした。
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コーヒー農家の裏にあった巨大な竹。私の持っている竹の皮を見たら大きさが分かりますか?
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この日の朝ごはん。宿の前のヌードル屋にて。クイッティオというお米の麺です。
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これは昼ごはん。Mae Aw村での中国料理。菜っ葉の炒めたのがおいしかった!
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Pha Suaの滝。横幅が広く、美しい滝です。
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ごま栽培農家にて。ごま油のラベルに水牛のイラストが・・・
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by cita_cita | 2006-01-15 00:49 |
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