クリスマス in 八重山 その4

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波照間から西表まで約30分。到着した大原港は西表に3つある玄関口の1つ。
西表島は、沖縄県の中で本島に次いで2番目に大きな島で、その9割がジャングルに覆われている「秘境」という言葉がぴったりの場所です。有名なイリオモテヤマネコの他にも、ここにしかいない動物や植物がたくさん存在しています。

e0066369_084098.jpg西表島に来るのは今回が2度目。1回目は初めて八重山を訪れたときで、それぞれの島の特徴もよく分かっていなかった私。しかも、2泊する予定が台風と重なってしまい、船が欠航するのを恐れて1泊で石垣に切り上げたので、早朝にサガリバナを見るカヤックツアーに参加してあわただしく島を後にしたのでした。それから八重山に行く機会があっても、なんだか西表は後回しになっていました。「一度行ったから…」というのもあったし、なんというか、大きすぎるし、カヌーやトレッキングなどのアクティビティもたくさんありすぎて私の手に負えないような感じがして(笑)とにかく大きな島なので、車がないと移動が大変だし、ポイントを絞って周らないと時間だけが過ぎてしまう感じなのです。でも、今回は行きたい店があったので西表再訪を決めました。それは「はてるま」っていう店なのですが、それについてはまた別に書きたいと思います。

e0066369_06665.jpgさて、当初の目的が「はてるま」で晩御飯を食べることだったので、宿は素泊まりか夕食抜きでないといけません。夜は真っ暗になるので「はてるま」の近くで適当な宿を探したのですが、料理自慢の民宿なども多く、やはり連休のこの時期に素泊まりというのは宿としてもありがたくないようで、やんわりと断られてしまいました。仕方ない、じゃあ最初から素泊まり専門の宿にしよう、というわけで見つけたのが「民宿やまねこ」。今日の私の宿です。なんと1泊2000円。港からも近いので、そのまま歩いて宿にたどり着いたのですが、予想していたよりもずっと綺麗で快適な宿でした。今日の宿泊客は私の他に、石垣から仕事に来ている男性が1人と、私と同じ年の京都出身のN君。N君は西表のバス会社に転職して研修中とのこと。私が到着したときには2人とも出かけていたので、夜に会えるのが楽しみです。「やまねこ」のお母さんとお父さんはとっても気さく。沖縄の人は照れ屋というか、あまり人の目を見て喋ってくれないのでたまにやきもきするのですが、色々と気遣ってくれてうれしかったです。トイレやシャワー、共同キッチンの使い方を一通り教えてもらい、バイク(原付)を借りたいというと、宿のバイクをレンタルしてくれました。

e0066369_0192344.jpg時間はまだ午後2時。晩御飯の時間までだいぶあります。とりあえず、前回行けなかった由布島に向かってバイクで走り出しました。実は、私がバイクに乗るのは一生でこれが2回目。1回目は9月に石垣島に行ったとき、レンタカーが全て予約でいっぱいで、一緒に行ったYちゃんに教えてもらいながら玉取崎まで行ったり、美崎町にご飯を食べに行ったのです。それに味をしめて今回もバイクに挑戦です。西表島は宿の周辺を除いては全く信号がなく、車も少ないので私みたいな初心者にはぴったり。 のんびり由布島を目指す途中にあるいくつかの見所を通りがかるたびにバイクを止めてちょっと観光。途中には日本最大のサキシマスオウ(板状の根が特徴的な木)の群生や、マングローブの森を流れる川の河口などを通ります。西表で思ったのは、緑の色の深いこと。12月だというのに、マングローブの森はどこまでも続いていて、まるで南米のどこかの国に迷い込んだようです。

e0066369_092569.jpgたくさん寄り道しながら約1時間で由布島入り口に到着しました。ここからはバイクを停めて水牛車で島に渡ります。これを体験してみたくて、由布島に来たのでした。昔、関西電力か何かのCMで「水牛で渡る島に私たちが電気を通しました」という説明と共にこの島の映像が流れていたことがあります。私がまだ小さな頃でしたが、非常に心に残る映像で、いつかあの場所に行ってみたいと思っていたのです。由布島までは水牛車で約5分程度。干潮のときには歩いても渡れます。由布島の中は植物園・蝶の館、ミニ動物園を合わせたような小さなテーマパークになっているのですが、正直、大人に取ってはそれほど大きな驚きはないかもしれません。(蝶が全く逃げないのは感激でしたが)でも、この島の成り立ちを聞くとまた違う視線でこの場所を見ることができます。実は由布島は、昔竹富や黒島からの移住者が暮らしていた島でした。その時に西表との間に移動手段や農耕の手段として水牛を使っていたそうです。でも昭和44年に大きな台風が来て、海抜の低い由布島は水没してしまい、住民は1組の夫婦を除き全員西表に移り住んでしまいました。その夫婦は由布島を捨てられた島にしたくないという思いから、水牛を使って土を運び、ヤシや花を植えて少しずつ自分の楽園を作りました。それが今の由布島のもとになったそうです。今はたくさんの観光客が訪れる島になりました。その夫婦のおじい、西表正治さんは由布島の園長をされていましたが、2年前に96歳で亡くなられたそうです。私が最初に西表に来たのが今から3年前、その時ならご健在だったのだなと思うと、非常に残念です。

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上の写真の蝶々のさなぎ。ちなみにkupukupuもインドネシア語で蝶々という意味なのですよ

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由布島の観光を支えている水牛。早番と遅番のシフトがあるそうです…。

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一面のジャングル。ここは本当に日本?と思わず目を見張ります...
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by cita_cita | 2006-01-05 22:38 | 沖縄
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