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冬のはじめの高知旅(前編)

セブンデイズ・プラスのロビー。
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アイルランド旅行記を書いていたのでだいぶ時間が経ちましたが、12月3日~4日の2日間で高知に行ってきました。この日はちょうどANAの超割の期間中で、沖縄や北海道をチェックしてたのですが、当然のごとく満席状態。他に行けるところは…と大阪からのフライトを調べてみて、四国の中で唯一高知にはまだ行ったことがないので行ってみようかなと、軽いノリで決めました。同い年の暇人仲間ちかりんにも声をかけたところ、「よっしゃ行こう」とうれしくなるような即答が。というわけで、2人とも初めての高知旅です。

ちかりんは姫路、私は京都なので待ち合わせは伊丹空港で。伊丹発9時のフライトが出発が少し遅れ、それでも11時前には高知の中心はりまや橋に到着していました。伊丹空港からわずか45分のフライト。飛行機ってすごいですね。バスだと4~5時間かかる距離なのに。今回の私達の旅の目的は特に決まってません。強いて言えば、おいしい本場のかつおのたたきを体験することと、日本最大規模だという高知の日曜市に行くこと。日曜市については、私が愛読してる雑誌ku:nel(クウネル)でも高橋みどりさんが以前紹介していて、ひそかに気になっていました。

まずは本日の宿、セブンデイズ・プラスホテルにチェックイン。最近はビジネス雑誌の「プレジデント」なんかでも取り上げられて全国的にも注目のホテルです。ビジネスホテルなのにボールペンひとつまで自分で選んだというオーナーの「心地よい宿」へのこだわりが随所に生かされてて、稼働率はいつも90%以上だそうです。前に親友なおっちが泊まって「よかったよ~」と聞いていたのですごく楽しみにしていました。
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部屋番号は512号。こんなドアが迎えてくれたら部屋に帰るのも楽しみです。
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部屋のインテリアも一部屋ずつ少しずつ異なってます。ライトのデザインとか置いてある椅子とか。
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朝ごはんは無料サービス。パンがおいしくてびっくり。食器はさりげなく柳宗理。

このホテル、最初に入った瞬間にも「うわ、素敵!」と思ったけど、夜部屋でくつろいでいてジワジワと本当のよさが分かってきました。インテリアや電化製品(無印良品のものが多かったです)リネン類が全て白とダークブラウンでまとめられているのです。あまりにも地味な組み合わせなので最初は何とも思わなかったのですが、夜ベッドで本を読みながらふと部屋を見回して「なんて落ち着くんだろう」って思いました。ダークブラウンって白木より暖かい感じで、寝室にはいい色なんですね。アメニティも決して充実してるわけはないし、すごく部屋が広いわけでもないんですが最低限必要なモノはちゃんとある、って感じでとにかく「居心地がいい」空間なんです。

冬のはじめの高知旅(前編)_e0066369_23335360.jpg初日の午後は特に予定がなかったので、夕方まで桂浜に行ってみようということになり、周遊バスの1日乗車券を買いました。暗くなるまで5時間ほどあったので、途中でホテルのオーナー川上さんのお勧めする五台山に寄り道しました。バスに乗る前、近くの市場でお弁当を購入。五台山の上で市内を一望しながら食べましたが、これが本当においしかった!白和えなんて自分じゃ絶対作れない味…魚の卵の卵とじなんてのもあってピクニック気分を満喫。その後、近くの竹林寺に行き、次のバスまであと30分あったので時間つぶしに目の前にあった「高知県立牧野植物園」に入りましたが、ここが大当り。12月なので植物はあまり無かったのですが、この植物園は高知出身の植物学者である牧野富太郎さんの考えのもとに作られたそうで、牧野博士の生涯についても多くの展示が行われていました。で、この牧野さんっていう人が最高に面白いんです。学者として、もちろん世界的に有名な方らしいんですが(私は今回初めて知った)、たくさん残されている写真がもう「お茶目なおじいちゃん」って感じで、ファンになってしまいました。そして内藤廣氏設計の展示館・本館の建築もすばらしい。(写真はその建物) あんまりゆっくり見てたので予定を大幅にオーバーしてしまい、桂浜に向かうバスはあと1本を残すのみ(サービスは1時間に1本)。慌ててバス停に向かいます。

そして来たバスに飛び乗り「植物園面白かったねー」なんてちかりんと話しながら走ること10分…あれれ、なんだか様子が変。なんと、私たちは桂浜行きでなく、高知駅に戻るほうのバスに乗っていたのでした。慌てて時刻表を見ても、もう桂浜行きのバスは行った後。がっくり肩を落とす私たちを、バスは無情にも出発地点のはりまや橋まで連れて行ってくれたのでした。(後編に続く)
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お昼に食べたお弁当。高知のおかあちゃんの味。全部380円!
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五台山から高知市内を一望。本当に気持ちのいい天気でした。
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植物園の期間展示では世界のお茶にまつわる展示が行われてました。これは、昔(明治か大正?)の輸出用日本茶のパッケージデザイン。今見てもセンス抜群。
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愛しの牧野富太郎博士。この人形あまりにもリアルすぎ。先週撮影したうちの祖父の写真です、と言っても誰も疑わないでしょう。
by cita_cita | 2005-12-15 23:52 |
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