東北ボランティア日記 4日目

西日本に台風が近づいている影響か、この日は朝から雨。残念ながら、がれき処理はできないという判断で、3人が保育園に絵本の読み聞かせをしにいくほかは、センターに待機ということになりました。

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私は保育園行きのメンバーに入っていたため、事前に自分が読む絵本の選定を。三重の事務局から持ってきた絵本のほか、ボランティアに参加した人たちや一般の支援者から寄付された絵本の中から、みんなにも手伝ってもらって選んでゆきます。私は「すずめくんどこでごはんたべるの?」という作品を読み聞かせることに決めました。

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残ったメンバーは「何かしたい」気持ちをもてあまし、みんなで宿泊場所の武道場を大掃除することに。畳を全部上げて、板の間の床面をを徹底的にピカピカにしてくれました。帰ってきたとき、本当に気持ちよかった。どうもありがとうございました。

私達は、長期滞在支援をしているケンさんに連れられて、船越保育園へ。

災害復興支援のボランティアというと、がれき処理を考える人が多いと思いますが、実際こちらに来てみると色々なニーズがあることが分かります。最初のころはやはり、泥出しやがれき処理のほか、家の中の片付け、炊き出しや物資の提供などが中心だったと思いますが、時間の経過とともにそれが多様化してきているのが分かります。現地に1週間滞在するだけの私達と違い、そこにいることが日常としてこれからも続いていく山田の皆さんにとって、以前当たり前にしていたようなこと、毎日の生活に笑いやワクワクを与えられるような活動がこれから大切になっていくと思います。この、絵本の読み聞かせもそのひとつだと思います。

保育園では子供たちが私達の来訪を待っていてくれました。以前、私達の先陣のボランティアたちが読み聞かせをしたときも大人気だったそう。子供たちの「今日は何をしてくれるんだろう」というキラキラした目を見てると自然に笑みがこぼれてきます。

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トップバッターのSさんが見事なつかみで子供たちの心をガッチリとらえて絵本を読み聞かせていきます。途中、子供たちに色んな質問を投げかけながら進める手際のよさには感激。子供たちもこちらを食い入るように見つめています。

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私もSさんに倣って子供たちに語りかけをしてから本を読むことにしました。備品で、犬のパペット(ぬいぐるみ)があったので、このコにも手伝ってもらって一緒に絵本を読んだところ、前の方の子供はこちらまで歩いてきて絵本の上のすずめくんを指差してくれたりして反応はよかったのですが、絵本が小さかったようで後ろの方の子供たちにはちょっと申し訳なかったです。絵本の読み聞かせといっても色々工夫が必要だな、もっと色々練習して、また再挑戦してみたいななんて思いました。

もう一人のボランティア、Yさんがかわいいピンクのブタさんの出てくる絵本を読んでくれて、読み聞かせは終了。その後は手遊びをしたり、にらめっこをしたり、各ボランティアの回りにいくつものグループが出来て大騒ぎ。にらめっこは、単純だけど、やっぱり子供たちは大好きみたいですね。子供にも笑い上戸とそうでない子供がてあるんだなーって発見。いつも同じ子が真っ先に笑い出して負けてました(笑)

前任のボランティアが作った折り紙の「こま」をプレゼント。10月2日に運動会があるそうで、子供たちから「うんどうかい、みにきてね!」と誘われて、行けないなんて言えずに「うん」って返事しちゃいました(><)

子供たちがお昼ご飯の時間となったので、お別れを言って職員室へ移動。ここで園長先生から色々と貴重なお話を聞かせていただくことができました。

この船越保育園は高台にあるため津波の被害は逃れましたが、一時は避難所となり、最多時はなんと200人が暮らしたそうです。それほど大きな建物ではないのに、この中に200人がどうやって生活していたのかと信じられませんでした。保育園が再開しても仮設住宅が建ちそろうまでは避難者の皆さんと園児たちが共存していたので、場所の確保や園児の給食作りなど、色々苦労が多かったとのこと。また、園長先生はじめ、保母さんたちも被災されたので、本当に大変だったと思います。これからは、子供たちにも色々な形でのケアをしていくことが課題だとのことでした。

センターに戻り、昼ごはんを食べて、午後は全員3時半まで待機ということだったので、この時間を利用して山田へのボランティア参加が3度目となるOさんが作成された災害ボランティアについてのプレゼンテーション資料を使って1時間ほど勉強会を行いました。このとき知ったのですが、山田町では全家屋6,605棟のうち48.21%にあたる3,184棟が全半壊の被害を受けたそうです。これは隣の大槌町(64.8%)に次いで、岩手県では2番目に高い数字です。山田、大槌ともに津波の後、火災が発生した地域があったことも被害を大きくした要因でしょうか。住民の約半数が家を失ったり、半分壊れた家で住まないといけない状況だなんて、どれだけ考えても私達には想像がつきません。

実は、今回の震災で被害を受けた沿岸の直線距離だけで、大阪―東京間より長いのです。大阪から東京までの道路沿いが全て被災したと考えれば、復興にどれだけのお金と時間が必要かイメージできるでしょうか。とてもじゃないですが半年やそこらで元通りになるはずはありません。半年たって一段落した、のではなくこれからが正念場だと思います。

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晩御飯までの時間を利用して、希望者で北隣の宮古市に出かけることにしました。私達の宿舎からは車で30~40分の距離です。宮古も、世界最大のスーパー防波堤を破壊された田老地区など、多くの被害を受けています。JR宮古駅の駅舎にも「頑張ろう宮古!」の垂れ幕が見えます。漁港や名勝浄土ヶ浜などの沿岸部は壊滅的な被害を受けましたが、駅は比較的海から離れた地域にあり、ショッピングセンターが営業していました。私達はここでお金を落とそうとばかりに、名物「かもめの玉子」や「いかせんべい」を買い込みました。

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夜はチーム全員で大ババ抜き大会やオセロのトーナメントを開催。あちこちで笑いが起こり、みんなの個性も出てきて日ごとにいいチームになってきているのが実感できます。
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by cita_cita | 2011-10-03 00:29 |
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