ネパール紀行 その6

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4時半起きで仕度をして、迎えに来たガイドと挨拶。こちらがガイドのハリさん。私と会う数日前までは、2週間のトレッキングをガイドしていたそうです。

まず、サンライズを見るため、近くにあるサランコットの丘に車で登ります。最初は薄暗かったけどだんだんあたりが明るくなって…
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そこからはただただ、山に見惚れる1時間。
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太陽が顔を出すと、山の一番高い部分から少しずつ、少しずつピンク色が広がって行きます。ひときわ目立つ、とんがった山はマチャプチャレ。ポカラを代表する景色です。

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後ろを見るとたくさんのギャラリーが。観光で来たインド人も多かったみたい。大勢いるみんなが、全員幸せそうな顔でいたのが、とても印象的でした。
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展望台の近くにある軽食屋さんでチャイを飲みました。ローカルでしょ(笑)
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となりでチャイを飲んでいたインド人の親子。コルカタからやってきたそうです。
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3人兄弟でした。みんな美男美女になりそう!
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こちらはチャイ屋さんの女の子。
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山を降りて、車で1時間、トレッキングの登山口まで向かいます。

途中、ヤギの大群を連れた人たちがたくさんいました。これには実は深い理由があったのです...。
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登山口で、入れ違いに山から下りてきたポーターふたり。長期のトレッキングを終えて戻ってきたグループがあったのでしょうね。
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山登りのお手伝いをしてくれるネパール人には、大きく分けると山岳ガイドとポーターがいます。どちらも山を登ることにかけては本職ですが、山岳ガイドは英語、あるいはドイツ語やフランス語などができて、登山のアドバイスのほか、道中の話し相手や地元の人との通訳にもなってくれます。ポーターはほとんど外国語ができないことが多いので、ただ黙々と大量の荷物を運んで山道を歩いてくれます。お給料は山岳ガイドのほうが多いのですが、でも、どちらもとても頼りになる存在です。私は短いトレッキングで荷物も少なかったので、今回はポーターは雇いませんでしたが数日にわたるトレッキングであれば、お願いしたほうがよいと思います。

山を登っている最中の楽しみは、山に住む人たちの暮らしを見ることができること、子供たちと交流することができること、そして色々な草花や、鳥や、虫のことをハリさんに教えてもらえることでした。宿に着くまでずっと上り坂が続きましたが、辛いと思うことがありませんでした。

自分の背丈よりたくさんの草や葉っぱを担いでいる男性。出産直後の水牛のエサにすると、いいミルクが出るのだそう。
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ハリさんのススメで、キャンデーを一袋買いました。子供たちと会ったとき、これをあげるとコミュニケーションが取りやすいからって。

歩いていると、すれ違う人たちが、大人も子供も、みんな「ナマステー」というと、恥ずかしそうに、でもちゃんと「ナマステー」と返してくれます。
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野いちご?ハリさんが木の実を見つけてくれました。甘酸っぱくておいしかった。
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小さな自家用の畑を作って少しずつ野菜を栽培しているおうち。なんだか日本にいるような錯覚が。
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こちらの家は、大量にとうもろこしを乾燥させていました。乾燥後、すりつぶして粉にしたものを町に売りに行くのだそうです。
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ハリさんは、道の真ん中ではなく、さりげなく端によって歩きながら私を先導してくれます。数週間の登山を一年に何回もこなすプロだから、本当なら私とのトレッキングなんて朝飯前(実際piece of cakeって言ってた 笑)のはずなんだけど、私のペースに合わせて、適度に休憩を取りながらゆっくりと確実にガイドしてくれました。
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途中、眺めがいいというポイントまで来たので、ここで一休み。空が晴れていて本当にキレイ。いつまで見ていても飽きませんでした!
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思わず「ハイジー」って叫びたくなっちゃうこの景色!
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休んでいるときに、私たちの姿を見つけて上まで上がってきた姉弟。キャンデーをあげるとすごく喜んでいました。
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もう少し上のほうまで上って行きます。このあたりから少しずつ宿が現れてきます。

そして到着した本日の宿。宿泊費は素泊まりで300円ぐらい!! 部屋はすごーくシンプルな個室にベッドが2つあるだけ。この部屋はシャワーとトイレもついていましたが、ハリさんの部屋はベッドひとつだけの3畳一間って感じでした。山の上だから、雨風がちゃんとしのげて、鍵をかけて安心して眠れるだけでありがたいものです。
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宿の敷地で食堂も経営していて、朝昼晩の食事はここで頼むことができます。このあたりの宿はほとんど、同じような形態で運営されているみたい。
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宿の男の子。いつも違うお客さんが出入りしているせいか、あまり人見知りもせず、すぐに慣れてくれました。
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到着した日はちょっとよそよそしかったのだけど、翌日は、ほら、この通り!
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宿にチェックインして昼ごはんを食べたあと、2時間ほど休憩して、またもう少し上まで上って行きました。

バッファロー(水牛)があちこちにいます。池みたいなのは水牛のためのプール。水牛は乾燥にとても弱いので、飼い主はこうやってプールを作っていつでも水浴びができるようにしてあげるのです。この地域では基本、昼間は放し飼いにしているそうで、牛たちは好きな場所でえさ(草など)を食べ、水浴びをしたりしてちゃんと夕方になると戻ってくるそうです。
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このあたりで一番高い場所まで上って、1時間ほど休憩しました。草の上にごろんと寝転びながら、空や雲や、時々飛んでくる鳥を見ながらハリさんと山のことや、ネパールのことや、日本のこと、仕事のこと、家族のことなど色んな話をしたのですが、すごく贅沢で、充実した時間でした。こんなにゆったりした時間は久しぶりで、いつまでもこうしていたかったけど、日が落ちてくるにつれて肌寒くなってきたので、宿までの帰路につきました。
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帰ってくる途中、ヤギの解体をしている場面にガッツリ遭遇。なんか残酷ですが、ちょうどネパール最大の秋祭りであるダサインの最中だったのです。この2日間にネパール中で何百万頭(もっと?)のヤギが売り買いされ、首をはねて、生贄としてヒンズーの神々に捧げ、その後みんなで食べるのです。そう、途中に見たたくさんのヤギは町に売られに行くところだったのです。思わずドナドナの歌が頭に流れたのは言うまでもありません。
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宿に戻ると、ハリさんが「お酒は飲めるか、飲めるなら晩御飯を食べる前に、軽く飲まないか」というので二つ返事でOKすると、少し歩いたところにある別の宿の食堂に連れて行ってくれました。私たちが泊まっている宿はお酒が置いていなかったんですね。そこでチキンのスパイシーな炒め物をおつまみに、ロキシーという家庭で作るお酒を頂きました。稗(ひえ)をを収穫し、茹でた後、庭に広げて酵母菌を混ぜて発酵させた原酒を蒸留するのだそうです。味は焼酎みたいなかんじ。ストレートで飲んだからちょっとキツかったけど、味はおいしかったです。
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晩御飯は簡単にスープですませて、9時には部屋に入ってゆっくりしました。朝が早かったので、この日も10時には寝てしまいました。

翌朝は少し変なお天気。山は雲が出ていましたが、かろうじて朝日が見られました。でも、その後パラパラと雨が降ってきて、ガイドさんも「こんなことはめったにないよ」とのこと。足元が濡れた状態で山を降りるのは心配でしたが、1時間ほど待つと雨はあがり、晴れてきてホッと安心。

朝ごはんはチベタン・ブレッド。少し甘みのある揚げたパンみたいなもので、ジャムやはちみつをつけて食べます。これ、おいしかったなぁ。
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宿の近くに、チベットの人たちが民芸品を売りにきていました。ふもとにあるチベット難民キャンプからこうやって商売に来るのです。あまり値切ると悪いなと思ったけど、ちょっと交渉したりして、自分が納得の行く値段で買いました。それから、持ってきたけど使わなかった靴下や軍手、レインコート、マスクなどを分けてあげると、どれでもいいから好きなものを持って行けと太っ腹なことを言ってくれて、思い出にとおススメのブレスレット(トルコ石)を選んでもらいました。品物よりも、何よりもこういう交流があるのがうれしい。
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昨日お酒を飲んだ店で、お別れの挨拶がてらチャイを1杯。ベランダの下を除くとこれまたびっくりする光景が。ちょうどここでもヤギを解体している最中でした。こういうの嫌いな人には申し訳ないですが、旅の記録として一応紹介しときますね。ヤギの首がゴロンと転がってるの、わかりますか?
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お腹もおこなれてきたので、ふもとに向かって降りて行きます。帰りは行きと違う道を歩いてくれました。慣れたガイドさんだとこういう気遣いがあるからいいですね。

下まで降りてくると、連絡を受けていた運転手さんが迎えにきていました。車に乗って、再びポカラの町に戻ります。

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宿の近くで昼ごはん。(余談ですが…新鮮なヤギの肉と血の煮込みでした…なむあみだぶつ(><))を食べた後、ガイドさんにも別れを告げ、宿で従業員用のシャワーを借りて着替えると、ちょうどいい時間。ポカラの町を後に空港に向かいました。たった1泊のトレッキングで、ポカラの町の滞在も短かったけど、いい時間でした。次はぜひもっと時間をとってこの町に滞在したいです。
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by cita_cita | 2010-12-28 23:56 |
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