ネパール紀行 その2

リトリートの最中に、チベット医学の先生の講義を聞き、診察を受けるチャンスがありました。

チベット医学は、チベットのお坊さんの間に2500年以上前から伝わる伝統医療で、インドのアーユルヴェーダに中国医学の要素が加わったようなものだそうです。チベット医学では万物の起源は土、水、火、風、空の五元素からなると考えられています。万物ということはつまり人体もまたこの五元素が無いと成立しないということです。そして人間の体質・資質を3つの要素(ルン(風)、チーパ(火)、ペーケン(土、水))に分けて考えるところは、アーユルヴェーダに似ていますね。治療には漢方のような薬を使うのだそうですが、中国の漢方と違うところは、チベットに自生する高山植物を多く使うことと、鉱物をすりつぶしたものも一緒に混ぜたりするところだとか。

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カトマンズ市内のシェンチェンゴンパという僧院に付属しているクリニックから女医さんが来てくださいました。先生によるチベット医学の講義のあと、実際に簡単な診察をしてもらいました。人差し指、中指、薬指の3本を使ってかなり念入りに脈診します。また、舌を見てもらったりもします。正式には尿も含めて診断を下すのだそうです。

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ビクターとの2ショット。先生の服はチベット女性の民族衣装。なんとなく「チャングム」のお医者さん時代の服に似ていませんか?

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この翌日、私たちもカトマンズ市内に移動して、実際にシェンチェンゴンパを訪問しました。ここは日本でいう薬師如来を本尊とするゴンパ(僧院)です。

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チベット仏教のお寺は外も内部もすごく鮮やか。日本だと密教(高野山とか比叡山)のお寺もこんな感じですよね。京都ではあまり見ないスタイルです。

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若いお坊さんがプジャ(お祈りの儀式)を続ける中、一番えらいお坊さんがやってきて、まだまだお祈りは続きます。チベット仏教のお祈りは日本のとは全然違って、お経を唱えたと思うと、突然楽器を鳴らしたり、手の指をパチパチならして祈ったり不思議な感じでした。すべてが終わると、私たち一人ずつにダガーという赤い糸が与えられ、聖水を頂いて口と頭を清めます。赤い糸は手首にくるくる巻いたり、首にかけたりしてお守りにします。

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ゴンパを出ると、歩いてすぐのところに、シェンチェンクリニックという病院があります。ここはチベット仏教の病院です。ここで昨日の女医さんが働いていました。このクリニックは、貧しい人たちもいつでも来られるように診察料は無料なのです。薬を処方してもらうときだけ、薬代を払います。

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薬は丸薬みたいなもので、直径1センチぐらいの球体です。ヒマラヤの薬草やミネラル(鉱物)がはいっています。

私は首や背中の神経が圧迫されやすいのと、冷え性の傾向があるというので薬を処方してもらいました。朝、昼、夜、それぞれ違う薬だそうです。丸呑みしてもいいのですが、口の中で軽く砕いてから飲むと良いといわれました。ものすごく苦いのではないかと、ちょっとビビリましたが、意外とソフトな味で、大丈夫でした。帰国してから1週間ちょっと薬を飲み続けましたが、体調はいいかんじで、夜もぐっすり眠れるし疲れもたまらない感じです。薬が効いているのかな。

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これが先生が私に書いてくれた処方箋。チベット語で書いてるそう。ネワール系(カトマンズ周辺に多い民族)のネパール人に聞いても「チベット語だってことはわかるけど、ぜんぜん読めない。」って言ってました。

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袋には1回何錠飲むか、○印を使って書いてくれました。私たちが日本人だから、わかりやすくしたのかな。「大きい錠剤2つと小さいの2つ」の場合は○○。。みたいに書いてありました(笑)
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by cita_cita | 2010-10-29 22:31 |
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