事件だッ!ソウル編

今回の旅でちょっとしたハプニングがあったと書きましたが…実は…私…パスポートを紛失してしまったんです。何たる初歩的ミス。しかもかなりの一大事。まあ、長くなりますが、よければ聞いてやってください。

初日の深夜、ソウル駅から地下鉄に乗ろうとしてカバンの中にパスポートケースがないことに気づいて、すぐにそれまで買い物をしていた大型スーパーと駅の係員さんに忘れ物がなかったか確認してみましたが、無情にも無いとの答え。しかも言葉がうまく通じないから中途半端なコミュニケーションしかできず…と、そこに通りかかった駅構内の警察官を見つけ、また同じことを説明。この警官はなんとか簡単な英語なら理解してくれて、コトの重大さを察知して「交番に来てください」と案内されました。

交番に行くと、今度は当直の警官が2人。1人は少し日本語OK、もう一人は少し英語OK。そして私は韓国語ほとんどNG。そんな状況で、「いつ?」「どこで?」「何が入ってた?」「どんな状況で?」「名前と生年月日は?」「韓国での滞在先?」「日本の住所は?」などなど一問一答形式で答え、最後に出来上がってきた書類を目の前に出されて「これを確認して、OKならサインしてください」。でも、そこにはほとんどハングル文字が並んでるだけで、自分の住所や名前(ここはアルファベットだった)、生年月日や時間などの数字しか分からない。確認しようがないけど、とりあえずサインしたら、書類をたたんで封筒に入れて、「はい、お疲れ様。今日はこれで終わりなので帰っていいですよ。」と。

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はい??あ、そうですか。そうか、これって事件でも何でもないから警察は捜索とかはしないんだよね。だから、書類(後にこれが紛失証明書だと判明)だけ発行すれば、一応警察の仕事は終わりってわけで…あとはブツが届いた場合だけ私に連絡してくるんだなぁ。

なんか釈然としないまま、とりあえずホテルへ戻ったものの…これってまだ何も解決してないやん(汗)。冷静になればなるほど、コトの重大さが身に染みる。しかも、今回一緒に行ったYokoちゃんにまで迷惑と心配かけまくってるし…。とりあえず、もう夜中の1時過ぎてて、今何もできないんだったら、明日からのために早く寝るしかない!で、さっさとベッドに入ったもののやっぱり寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める。目が覚めてとりあえずボンヤリした頭でトイレに行ってしばらくすると目が冴えてきて「ああ、私パスポート落としたんやった…」と現実が戻ってくる。このとき私が思っていたのは「会社どうしよう」と「このままじゃYokoちゃんの旅行時間も台無しになっちゃう」の2つ。

こんなことをモヤモヤ繰り返しつつ朝を迎えたけど、こうなったらもう気持ちを切り替えるしかない。朝が来たからモヤモヤするのはもうおしまい、パスポートケースには現金4万円が入ってたから、もう99%戻ってこないと覚悟を決めて、じゃあ今からどうしようかと6時に行動開始。フロントが忙しくなる前にスタッフに昨日のことを報告し、念のため駅とスーパーに電話して韓国語でもう一度忘れ物なかったか確認してもらうってのを何度か繰り返してくださいとお願いして、もしかしたら帰国が遅れるからその分宿泊延長するかもと報告。それからロビーのインターネット(これがあってホントにホントに助かった)でパスポートを無くした場合どうしたらいいか、日本領事館の場所、手続きの必要書類、帰りの飛行機を予約するための旅行会社の連絡先などなど検索しまくった。

パスポートの再発行にはどうやら3日以上かかりそうだけど、調べてるうちに「帰国のための渡航書」を発行してもらえることが判明。これはその名の通り、1回きり有効、日本に帰国するためだけの書類で、発行後2日以内に出国する必要があるんだけど、書類に不備さえなければ即日発行できることがわかったのでまずこれを狙うことに。

領事館は土日空いてないので、手続きは月曜までできないことが早々にはっきりし、当初予定の日曜に帰国できないことが決定してしまったので逆に気持ちはスッキリ。パスポートが万一戻ってきた場合の可能性もつなぎとめつつ、後は今できることと、できないことを順番に書き出してみると、結構暇な時間がたくさんできることがわかってしまった。やることは午前中に済ませることにして、午前中エステのYokoちゃんとは別行動、午後に合流することにして朝食を食べて一旦解散。

この日の午前中にしたことは、領事館まで行って、場所を確認すると共にダメもとで開いてないかチェックすること(もちろん開いてなかった)と、渡航書申請のための証明写真を撮ること。あと、現金が乏しかったので、クレジットカードでウォンをキャッシングしておくこと。会社の同僚・上司への連絡。それから現地の旅行会社に電話して、事情を話し、現時点で用意できる一番安い航空券で、月曜日の最終便の価格と空き状況を調べてもらった。ただし土日は予約が入れられないので、月曜朝イチで予約してもらい、渡航書の発行が順調にいけば昼ごろ進捗を連絡し、発券のGOサインを出してクレジット決済、その後1時間でEチケット発行というかなり綱渡りなスケジュール。

まあ、でもここまでやったのでここからはYokoちゃんと合流して、当初の予定通りおいしいケジャンを食べに行ったさー。

それから忘れちゃいけないのが免税品の受け取り日をずらすこと。これ、簡単にいくと思ってたらとんでもない。新羅免税店の日本語カスタマーサービスに電話して事情を話すと、変更はできないし、パスポートが変わってるので無理だとのこと。はぁ?じゃあ受け取れないの?お金はどうなるの?というともう一度免税店でひとつずつキャンセルの手続きをするしかないと言う。もぅーーー他にもやることいっぱいあるのに、そんなことしてられないよぅ、何とかならないの?と聞くと、「仁川空港の免税品受け取りカウンターの番号を教えるので直接電話で交渉してみてください。もしかしたらOKになるかも。」だって。で、かけたんだけど全然つながらない。夕方、夜、朝、何回かけても。実は、これが今回一番ストレスだった。

仕方ないので日曜日の朝、今から新羅免税店に行って直接交渉してくるから、午前中もう一度別行動をお願いしますとYokoちゃんに伝え、彼女が明洞を散策してる間に免税店を再訪。で、直接事情を説明して、きちんと伝えたら、なんとそこから空港カウンターに電話してくれてあっさり変更OKになった!あとは空港でパスポートなくても押し切るだけだと、担当してくれた人の名刺をちゃっかりもらい(空港カウンターで揉めたら「この人がいいって言ったもん」で通すつもりだった)達成感いっぱいのウキウキ気分でYokoちゃんと合流。このころにはもう暗い気持ちより楽しい気持ちのほうが大きくなってたなぁ(笑)

で、最大の関門であった免税品の件が解決したことを二人で祝い、仁寺洞&三清洞を散策、サムギョプサルとマッコリで乾杯!となったわけです。(っていうか、この時点でまだパスポート問題は解決してないんですが)

最終日、いよいよ勝負の時。朝ご飯を食べていざ領事館へ出陣。9時半からなので、混んでることを想定して9時15分に到着したら、時間まで下で待つようにいわれました。待つのももどかしく9時半にダッシュで戻るとなんとガラガラ。実は数年前までは、韓国人が日本に行くのにビザが必要だったので、いつもめちゃ混みだったらしいのですが、ビザが無くなった今、いつもかなり空いているそうなのです。実際、私が受付してもらってから書類を受け取るまでの1時間ちょっとの間、1人しか来訪者はありませんでした。思っていた以上にスムーズに事が済んで一安心。でも、この手続きのときに功を奏したのが警察でもらった「紛失証明書」。これ、めちゃめちゃ重要な書類だったんです。これがないと、領事館で受付してもらえなかった…ホント、わけが分からないままでも警察に行っておいてよかった。ただし、警察では紛失の届出しかできないので、パスポートを失効させるためにはちゃんと領事館での手続きが必要になります。ご注意を。

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これが苦労の末(?)手に入れた「帰国のための渡航書」。表紙の取れたパスポート数ページって感じです。こんなことがなければ一生見なかったと思う。皆さんも見ないで済むように気をつけてください(笑)

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思ったより早くパスポートが受け取れたので、日本領事館のすぐ近くにある景福宮で記念撮影。やりとげた感でいっぱいの私(笑)

最後に、海外でパスポートをなくしたらやるべきこともろもろを書いておきます。不運にも私と同じような目にあって、今、海外で必死でネット検索されている方のために。
①(何をおいても)警察への届出
②領事館でのパスポート再発行(または渡航書)手続き
・警察の紛失(盗難)証明書
・証明写真 3.5X4.5センチ 2枚
・身分証明書(免許証があればいいけどなかったら戸籍抄本取り寄せとかややこしいよ!!!)
・なくしたパスポートコピー(あればなお良し。もしかしたら身分証明の代わりになるかも)
③会社や知人への連絡
④帰国便の変更、あるいは取り直し
⑤延泊の場合、宿泊場所の確保
⑥(買っていれば)免税品の受け取り変更

これが最重要項目ですかね…
あとは、帰国してから迷惑をかけた人へのお土産とか???(笑)
私はみんなに余計なことを思い出させないため、今回は韓国色の強いお土産は極力避けましたが…(汗)

他に、海外旅行保険に入っている場合はダメもとで問い合わせを。現金や帰国便の手配費用などは保証されませんが、私の場合、パスポートケース代と、渡航書の申請費用(33,000ウォン)、写真の撮影代と領事館や警察までの交通費などは保証されることになりそうです。まあ、たいした金額ではないですが、せっかく保険に入っているなら、ということで。

あと、海外旅行の持ち物の基本として「写真とパスポートのコピー」というのがありますが、これはやっぱりもっていたほうがいいですね。海外で自分が日本国籍であり、何者であるかを証明するものが全くないのと、たとえコピーでもあるのでは全然違うと思います。写真もそうです。今回は韓国、しかもソウルという大都会だったので、すぐに写真を撮る場所も見つかりましたが、時間の余裕がなかったり、パニックになってるときにそんなことまで気にしないといけないのはかなりのストレスだと思います。私がラッキーだったのは、これがインドとかベトナムとかインドネシアとかじゃなくて(誤解のないように言っておきますが、これらの国はいずれも大好きだし、何度でも行きたい国です。決してバカにしているわけではありません。)、韓国だったってことです。警察やホテルの人やいろんな社会的システムが信用できるものであり、それを疑う必要がないってのはものすごい安心だと、身に染みてありがたく思いました。

ただし、アルファベットや漢字の国と違って、ハングル読めないのはかなりストレスでした…。なので、帰国してからハングルの勉強中です。とりあえず読み書きはできるようになります、とここに宣言しておきます(苦笑)

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というわけで、なんかちょっとまじめなレポートになってしまいましたが…自分への戒めも含めてブログに残しておこうと思います。ここまで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。これから旅行される方、パスポートにはくれぐれも気をつけて良い旅を!!!
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by cita_cita | 2010-09-14 00:09 |
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