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北海道かぞく旅2010 その2

2日目の朝、3時半になんとなく目が覚めて、外を見たらうっすら明るくなるところ。そう、この時期の美瑛の日の出は4時なのです。一念発起してベッドから出て、カメラを持って車で走り出したものの、この日の朝は雲が多くてあまりいい写真は取れませんでした。で、4時半に戻ってきてまた二度寝(笑)

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美馬牛小学校のあたりがうっすら明るくなる時間。

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美瑛の、あのどこまでも続く丘の中をあてもなく、ただ朝日がきれいに見えるスポットを求めて車を走らせ続けていると、だんだん自分がどこに向かってるのか分からないような、どこかに場所を落ち着けたいのに、どこに落ち着いたらいいのか分からないような不思議な感覚になりました。どこに向かってもいいし、どこに車を停めてもいいけど、自分でそれを選んで、決めなくちゃいけない。でも決められなくてウロウロ回ってて…なんかこれって私の人生みたいやなぁと朝っぱらから妙に哲学的になってしまったり。朝早くて思考パターンがいつもと違ってたのかな。

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とぅもろうに戻ってひと息。リビングには父が作った木工細工のバイクが飾ってありました。

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おいしい朝食を頂いたあとは、まず富良野へ向かいます。途中の「かんのファーム」でラベンダーの香りを楽しんでから…。

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今年オープンしたカンパーナ六花亭へ。

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ここでは六花亭の色んなお菓子がばら売りで買えたり、グッズが売っていたり。

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デッキに出て、新鮮なぶどうを使ったソフトクリームを食べたりもできます。気持ちいいロケーションです。ぶどう畑の向こうに十勝連邦が見えます。

実はこの建物の奥にギャラリーがあって、坂本直行さん(十勝の開拓をした人で、六花亭のパッケージになっているイラストを描いた人物)の作品が展示されていたのに、私はうっかりそれに気づかず素通りしてしまいました!! なんてこと…。

これに先立ち、旭川に向かうANAの中で機内誌「翼の王国」を読んでいたら、たまたまこの坂本直行さんについての話がたくさん特集されていて、非常に興味を持ちました。ちょっと長くなるけど紹介します。

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坂本さんは坂本龍馬の末裔にあたる1906年(明治36年)生まれの釧路出身の方ですが、北大農学部を卒業後、友達に誘われて十勝の原野を開拓する農民になりました。30年間の開拓者生活を送りながら登山や絵を描くこととも親しみました。六花亭の前身にあたる帯広千秋庵の社長の依頼で同社の発行する「サイロ」という子供の詩を集めた雑誌(今年で50年続いています)の表紙イラストと挿絵を描いたことがきっかけとなり、以後、同社のホワイトチョコなどさまざまな商品の包装紙に彼の描いた北海道の花の絵が使われるようになったそうです。彼の祖父は龍馬の実の甥でしたが、彼は生涯そのことを語らず、農民として、画家として生きたのだそうです。また、「サイロ」の挿絵の依頼を受けたとき、直行さんは六花亭の小田社長にこう言ったそうです。「お引き受けしましょう。ただし、1枚いくらというのなら、私はお断りします。あくまでも無料です。もうひとつは、私は元気なうちはいつまでも描きますから、小田さん、あなたも途中でやめたら、だめですよ。」と言ったそうです。素敵な話じゃないですか?六花亭の本拠地である帯広の最寄空港、とかち帯広空港の近くに「六花の森 坂本直行記念館」という施設があって、ここには包装紙の花がいっぱい植えられていて、直行さんの原画もたくさん展示されているそうです。次に北海道に行くときにはぜひ立ち寄ってみたいなぁ…。

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さて、坂本さんの話が長くなってしまいましたが次の目的地へ。ドラマの舞台になった「風のガーデン」がある新富良野プリンスホテルです。

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風のガーデンはホテルの建物からかなり離れた場所にありました。でも、送迎車の中にリフト付の車が数台あって、お願いすると車椅子のまま乗せてもらえます。これは本当に助かりました。

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実は私はドラマをちゃんと見ていないのですが、母は見ていたようでとても喜んでいました。

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この日はちょうど結婚パーティが行われていました。いい天気になってよかったですね!

富良野を出発し、高速で小樽へ移動。私が小樽に行くのはたぶん13年ぶり?両親は初めての小樽です。

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昼ごはんは小樽についてから、「積丹料理 ふじ鮨」で頂きました。旬のにぎりの盛り合わせです。待ちに待った北の海の幸。とろけます。

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小樽といえばこの運河の景色。絵になりますねぇ。昔の倉庫は今、レストランや色んな店舗になって活用されています。ただ、運河沿いの一番いい場所は足元が石畳なので、車椅子にはちょっときつかったです。押す側も、乗っている側も…。

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運河以外にも小樽は散歩を楽しめる場所がいっぱい。古い建物を見ながら、気になった店に入るのはとても楽しかったです。この建物は小樽の六花亭。

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ガラス細工のお店もいっぱい。これはペーパーウェイト。

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風情のある建物がたくさん残っています。

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晩御飯は、「居酒屋に行ったことがない」という両親を連れて、花園という地域(小樽の飲み屋さん街)にある百年坊というお店へ。雑誌で事前にチェックしておいたのです。事前に電話をかけて車椅子であることを伝えると、入り口にある少しの段差のことや、カウンターの高さやトイレがないことなど、色々気配りをいただいて、すごく印象がよかったのでこの店だったら、たとえ車椅子対応の店でなくてもお互いに嫌な思いはしないだろうと確信していました。そしてこれが大正解でした。お料理は抜群においしいし、おかみさんはすごく愛想がよくて明るくて気持ちがいいし、お店のお客さんは地元の常連さんが多くてすごく暖かい雰囲気。居酒屋初体験の両親も「居酒屋って楽しいねぇ」と喜んでくれました。うんうん、こんな居酒屋ばっかりだと、ホント、いいんだけどねぇー(笑)

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おつくりの盛り合わせ。小樽は寿司の街。おいしいに決まっています。

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人気料理の鶏南蛮。めっちゃジューシー。タルタルもおいしい。

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えびと新しょうがのかきあげ。この組み合わせ、かなりヒットです。しょうがはたっぷりめで!

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うめ漬けにゅうめん。北海道では梅干より梅漬け(最後に干さない)がメジャーとか。干さずに漬かった状態なので水分が多くてふっくらしてます。うめ漬けを崩しながらいただきます。飲んだ後にさっぱりおいしい。

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夜の運河もステキです。

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こちらが今回泊まったホテルノルド小樽。部屋の窓から運河が目の前に見えます。

さて、夜も更けてきたので今日はこの辺で…明日は洞爺湖方面に移動です。
by cita_cita | 2010-07-23 20:30 |
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