「スラムドッグ$ミリオネア」

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久しぶりに映画の話題です。
今更…という感じですが、先週スラムドッグ$ミリオネアを見てきました。

京都ではみなみ会館というマニアックな映画館でやってます。この映画館は九条の東寺近くのパチンコ屋2Fにあるというシュールなロケーションで、そしてやっている映画もシュールなものが多いです。確か、昔ここで「ムトゥ踊るマハラジャ」を一人で見に行った覚えがあります。独特な雰囲気の映画館で、へんてこな映画を見ると、出てきた後もしばらくの間その余韻に浸ることができてお勧めです(笑)。ちなみに最近は「市川雷蔵祭」をやっていて、雷蔵の命日はディスカウントがあったり、とにかく今時のシネコンとは一線を画す貴重な映画館です。

とまあ、余談はそれぐらいにして、スラムドッグ$ミリオネアですよね。アカデミー受賞作品ということですが、なんでこれがアカデミーを取ったのか不思議に思いました。いや、いい意味で。カンヌとかベネチア国際とかは「自分で考えなさいね」って感じの映画が多くて見た後モヤモヤしてしまって反すうしたり、何度も見てしまったりする映画が多いのに対して、アカデミーってみんなで楽しんで見られて、みんなで同じ解釈ができる映画がウケるじゃないですか。いや別にアカデミーを批判しているわけではなく、その辺がアカデミーの良さなわけですけど。

「クイズ$ミリオネア」(インドにもあるんですね)で、最高賞金2000万ルピーまであと1問というところまで来たジャマール。彼はスラム出身で、学校にも行っていない。その彼が知識階級の人間でも難しい問題にここまで全問正解できのは、裏で何かイカサマをやっているに違いないと警察に捕らえられ激しい拷問と尋問を受ける。ジャマールは「僕は答えを知っていただけだ」と言い、一問ずつ、なぜその答えを知っていたのか、静かにその理由を語り始める。

想像を絶する辛いスラムでの生活。イスラム教徒への迫害により母を目の前で失った瞬間。ギャング組織に拉致され、いいように利用されそうになった過去。そんなスラムで出会った初恋の相手ラティカとの幾度もの再会と悲しい別れ。これらひとつひとつの経験がなければ、知りえなかった知識が、皮肉にもクイズの回答を導きだす助けとなっていく。警察が尋問を進めるたびに、少しずつ、彼がこれまで歩んできた半生が明らかになっていく。驚きとともに彼の話に引き込まれていく警察官たち。

彼は無事、スタジオに戻り、クイズに答えることができるのか。そして正解し、2000万ルピーを手に出来るのか…。そしてラティカとはどうなるのか?

この映画は、構成そのものも「よくできているなあ」と素直に感心させられたし、カメラワークもスピード感があって魅力的。っと思ったら、インド映画ではなく、監督はトレインスポッティングのダニー・ボイル。なるほど、トレインスポッティングでもドラッグにおぼれて幻覚が見えるシーンで似たような感想を味わったことを思い出しました。しかも、しっかり純愛映画の要素も入っているし、インド社会が抱える問題を描いた社会派(それも半端じゃない)の要素もある。で、全編を通して、「クイズの結果はどうなるんだ!!」っていうドキドキ感も味わえる。そして最後にはインド映画お約束の群集ダンス(久しぶりに見た!)も見られるし。この「何でも入ってる感」がアカデミー受けしたのかしら。とにかく、見終わったあとには素直に「あー久しぶりに映画見て楽しませてもらった!!」と思えました。

ぜひもう一度見たい映画です。前半ちょっとウッとなるシーンがありますけどそれでもやっぱりお勧めです。

あと、ラティカ役の女優さんフリーダ・ピントがめっちゃキレイでした!!
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by cita_cita | 2009-07-30 22:34 | 映画
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